「オタロード」の誕生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 02:50 UTC 版)
「でんでんタウン」の記事における「「オタロード」の誕生」の解説
1970年代まで堺筋の西側にある「日本橋筋西通商店街」(現:オタロード)は、日三家具(1996年にOCATに移転後、2009年に破産)をはじめとして家具店が集中するエリアであったが、1980年代以降、時代の変遷とともに家具店に代わって自作PC店が集積するようになった。しかし、2000年代初め頃になると自作PC店が撤退し、その空き店舗にサブカルチャー系の店舗が入店するようになり、徐々にオタロードが形成されていった。「日本橋筋商店街振興組合」の担当者によると、堺筋の電器店とサブカルチャー専門店が対立したこともあったので、サブカルチャー専門店が堺筋を避けた可能性もある。 「オタロード」という呼称が定着したのは、2010年頃と言われている。インターネット上で自然発生的に「(でんでんタウンの)オタク通り」と称されるようになり、転じて「オタロード」の名称が定着した。なお、名称の起源については電子掲示板からであるとする説もある。 店舗の集積は日本橋筋商店街から北西へ広がり、南海難波駅前から日本橋筋につながる「なんさん通り」を含むようになり、さらにメインストリートの西側にあった片側一車線の「日本橋筋西通商店街」の両サイドにもマニア・オタク向けのパーツショップ、同人誌、コスプレ、フィギュアや鉄道模型などの店が多数進出するようになる。当初は地元資本の店が多かったが、後に東京資本の「アニメイト」「ゲーマーズ」「とらのあな」「ホビーベースイエローサブマリン」「メロンブックス」「ホワイトキャンバス」なども進出(堺筋周辺にも「K-BOOKS」「ポポンデッタ」「まんだらけ」などが進出)。なお、これら東京本社の企業の店舗では、当該店舗の支店名について東京都内の日本橋と区別するため、「日本橋店」ではなく「なんば店」と称しているところも多い。 東京資本以外では「エーツー」(本社:静岡市)、「ボークス」(本社:京都市)などが出店している。 その後コスプレ系飲食店(メイド喫茶など)などが多数進出している。こちらはチェーン化されていない地元資本の出店が多いが、2011年に、東京資本の「メイドカフェ めいどりーみん」が出店している。また、これらは堺筋周辺にも多く出店している(こちらも2019年6月に東京資本の「@ほぉ〜むカフェ」が進出)。週末を中心に多くの来街者が訪れ、路上への駐車・駐輪、沿道の店舗によるはみ出し陳列、メイド喫茶等の客引きやビラ配布によって道路が違法に占有され、通行車両・歩行者共々が通行しにくい状況となっている。路上駐車の中には、いわゆる「痛車」も多く見られる。 また、風紀の乱れも問題視されている。なお、店舗とは無関係な、マジコンや海賊版などの違法商品・脱法商品を販売する露店もかつては少なからず見られた。
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