《教える》の敬語
教えるの敬語表現
教えるの敬語は「お教えする」「お教えいたす」になります。自分が他人に物事を教えるときは敬語のなかでも謙譲語を用いるのが基本です。少し古めかしい言い方に感じる人もいるかもしれませんが、「お教えします」や「お教えいたします」のように活用できます。そのため、実際に使用する場面ではそれほど違和感を覚えることはありません。たとえば、「私がパソコンの使い方をお教えいたします」のように使います。教えるという言葉は日常からビジネスシーンまで幅広く使われる言葉ですが、目上の人が目下の人に対して教える場合には、尊敬語の「お教えになる」が正しい表現です。たとえば、「先輩のAさんが、後輩のBさんに仕事の仕方をお教えになった」といった具合に使います。教えるの敬語での誤用表現・注意事項
「教える」という語句には、そもそも「立場が上の人が下の人に教える」というニュアンスがあります。「お教えする」や「お教えいたす」という言い方は謙譲語であり、伝える相手に対して十分な敬意を払った言い方なのですが、使用するシーンによっては上から目線の印象を与えるかもしれません。そのようなときは、後述する「教えるの敬語での言い換え表現」を使用したほうが無難な場合もあります。また、教えるの敬語表現として「させていただきます」を用いる人もいますが、これは有名な誤用表現です。「させていただきます」は主に相手から何らかの恩恵を受けたり、こちらがすることに対して相手の許可を得たりするシーンで使う言葉です。「教えさせていただきます」のように間違って使わないように気を付けましょう。教えるの敬語での言い換え表現
敬語には謙譲語以外にも尊敬語や丁寧語があり、自分が他人に教える場合には丁寧語を使うのも問題ありません。教えるを丁寧語にする場合は、「教えます」となります。「お教えする」や「お教えいたす」は、相手にとても敬意を払った言い方である反面、少し大げさに聞こえてしまう場合もあるでしょう。そのようなときは、「私が掃除の仕方を教えます」のような言い方をしたほうがスムーズな会話につながることがあります。特に、ビジネスシーンで社内の人を相手にするときは、丁寧語を使用したほうがよいケースも多いです。また、教えるとは別の言葉の敬語を使って言い換える表現もあります。たとえば、「ご説明いたします」や「ご案内します」です。物事に対する知識や手順などを教える場合には前者、場所などを教える場合には後者を使用するとよいでしょう。教えるという言葉は使う状況によって、相手に上から目線と受け止められてしまうことがあるので、必要に応じて言葉自体を使い分けることが大切です。Weblioに収録されているすべての辞書から《教える》の敬語を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。

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