БЭСМ-6とは? わかりやすく解説

БЭСМ-6

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/16 20:28 UTC 版)

BESM」の記事における「БЭСМ-6」の解説

БЭСМ-6はおそらく最もよく知られ、また多く影響与えたシリーズで、精密機械計算機科学研究所設計された。設計1966年完成し1968年から20年間にわたって生産された。 先行機種と同様、最初のБЭСМ-6もトランジスタ方式であったが、1980年代にエルブルス・スーパーコンピュータの一部として作られたものはIC方式であった。БЭСМ-6の48ビットプロセッサは、10MHzのクロック動作し各々制御演算割当てられた2本の命令パイプライン16語(1語は48ビット)のデータキャッシュ備えていた。パイプラインプロセッサのアーキテクチャ世界で初め備えたコンピュータであった。このシステムは1メガフロップス性能有していた。当時最速スーパーコンピュータ CDC 6600 は3メガフロップス性能有していたが、これは中央演算装置1器と、10器の補助演算装置出され性能である。 БЭСМ-6のメモリは1語単位アクセスでき、15ビットアドレス空間有していた。最大メモリ空間32768語(192KB)である。仮想メモリ機構がこれを131072語(768KB)まで拡張していた。 БЭСМ-6は1970年代にはソビエト連邦において様々な計算および制御システム用いられていた。5E26と呼ばれたシステム防空ミサイル基地S-300制御システムとして用いられた。1975年アポロ・ソユーズテスト計画においては、БЭСМ-6ベースシステムソユーズ衛星軌道を1分で計算したアメリカ側では、アポロ衛星軌道計算30分を要していた。 БЭСМ-6は合計355生産され1987年生産終了したソビエト連邦コンピュータとしては初め長期間わたって使用され機種であり、開発者コミュニティ存在した長年にわたり、複数オペレーティングシステムや、FortranAlgolPascalなどのコンパイラ開発された。 IC方式のБЭСМ-6亜種は、オリジナルのБЭСМ-6の2倍から3倍の性能有しエルブルス1К2の名称で1980年代にエルブルス・スーパーコンピュータの一部として生産された。

※この「БЭСМ-6」の解説は、「BESM」の解説の一部です。
「БЭСМ-6」を含む「BESM」の記事については、「BESM」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「БЭСМ-6」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「БЭСМ-6」の関連用語

БЭСМ-6のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



БЭСМ-6のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、WikipediaのBESM (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS