那須塩原駅
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那須塩原駅* | |
---|---|
西口(2022年2月) | |
なすしおばら Nasushiobara | |
所在地 | 栃木県那須塩原市大原間561 |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
電報略号 | ナシ[注釈 1] |
駅構造 |
高架駅(新幹線) 橋上駅(在来線) |
ホーム |
2面3線(新幹線)[1] 2面3線(在来線)[1] |
乗車人員 -統計年度- |
(新幹線)-2022年- 2,701人/日(降車客含まず) (合計)-2022年- 4,394人/日(降車客含まず) |
開業年月日 | 1898年(明治31年)11月28日 |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | ■東北新幹線 |
キロ程 | 157.8 km(東京起点) |
◄宇都宮 (48.3 km) (27.6 km) 新白河► | |
所属路線 | ■東北本線(宇都宮線) |
キロ程 | 157.8 km(東京起点) |
◄西那須野 (6.0 km) (5.5 km) 黒磯► | |
備考 |
直営駅(管理駅) みどりの窓口 有 |
* 1982年に東那須野駅から改称。 |
東北新幹線と、在来線の東北本線との接続駅となっている。東北本線は「宇都宮線」の愛称区間に含まれている。東北新幹線は「なすの」の一部が当駅を始発・終着としている。
歴史
かつては東那須野駅(ひがしなすのえき)と称し、塩原温泉郷の玄関駅である西那須野駅と、那須高原の玄関駅である黒磯駅という二つの特急停車駅に挟まれた、急行も停まらない小駅であった。東北新幹線の開業に際して新幹線停車駅に出世した。
東北新幹線の建設計画の仮称では新那須駅とされていたが、開業近くになり「塩原」という文字を入れてほしいという動きが出て騒動に発展した[2]。栃木県選出の国会議員のうち渡辺美智雄は「那須・塩原」、森山欽司は「那須」、広瀬秀吉は「那須野」を支持していた。1981年10月知事定例記者会見にて船田譲知事が収拾案として「那須塩原」を発表し11月10日に県の統一案として「那須塩原」を国鉄東京北管理局に提出したが、黒磯市や市議会、観光協会は知事が国鉄に提出した前後にも「那須」とするよう陳情を続けた[3]。当時の東京北鉄道管理局長であった山之内秀一郎が、1982年1月20日に最終的に「那須」と「塩原」を合わせた那須塩原駅に決めたが、山之内が口頭で最高幹部に辞意を伝えざるを得ないほど後にしこりが残ったという[2]。当初のローマ字表記は「Nasu-Shiobara」であった。
それから四半世紀後の2005年1月1日、黒磯市と西那須野町、塩原町は合併して那須塩原市となったが、新市名の選定理由の一つとして、新幹線の駅名となっている名称であることが挙げられているように[4]、この駅名は地名へと反映されることとなった。その後駅名標が更新された際、ローマ字表記は「Nasushiobara」となった。
新幹線開通以降は、黒磯駅・西那須野駅に代わり、皇族が那須御用邸に向かう際の最寄駅として利用されている。
年表
- 1898年(明治31年)11月28日:日本鉄道の東那須野駅(ひがしなすのえき)として開業[5]。
- 1906年(明治39年)11月1日:鉄道国有法により国有化[5]。
- 1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定により東北本線の所属となる。
- 1963年(昭和38年)9月10日:貨物の取り扱いを廃止[5]。
- 1982年(昭和57年)
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物扱い廃止[5]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道の駅となる[5]。
- 1999年(平成11年)3月3日:新幹線改札口に自動改札機を設置[8]。
- 2004年(平成16年)10月16日:東京近郊区間拡大により、ICカード「Suica」の利用が可能となる[9]。東北新幹線でSuica FREX定期券およびSuica FREXパル定期券の利用が可能となる(東京方面のみ)[9]。
- 2017年度(平成29年度):駅構内やコンコースがリニューアル[10]。
- 2018年(平成30年)
- 4月1日:宇都宮方面でタッチでGo!新幹線のサービスを開始[11][12]。
- 11月28日:開業120周年記念特別企画を実施[13]。
- 2020年(令和2年)
- 2月16日:東口のエレベーターの設置工事が完了。
- 2月17日:東口に設置されたエレベーターが供用開始。
- 3月14日:新幹線eチケットサービス開始[14]。
- 2021年(令和3年)3月13日:新白河方面でタッチでGo!新幹線のサービスを開始[15]。
- 2022年(令和4年)
-
1970年代の東那須野駅
駅構造
新幹線は2面3線のホームと通過線2線を持つ高架駅、在来線は2面3線のホームを持つ地上駅である[1](6番線は欠番)。みどりの窓口、近距離自動券売機、指定席券売機、VIEW ALTTE(改札外)が設置されている。NewDaysなどの売店は全て改札外にある(駅構内では、改札内に売店がない旨アナウンスされている)。在来線・新幹線ともにSuica自動改札機設置駅。新幹線専用の改札口に加え、在来線構内から新幹線構内への乗り換え改札も設置されている。 西口側には、皇室専用出入口があり、内部には皇室専用応接室が設置されている[1]。
2017年度には、コンコース、在来線旅客トイレ、観光案内所、改札外待合室、新幹線改札内待合室、みどりの窓口の改良、および新幹線改札口の移設といったリニューアルが行われた[10]。
宇都宮営業統括センター管理で副所長兼 駅長配置の直営駅。また管理駅として氏家駅 - 西那須野駅間の各駅を管理する。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
新幹線 高架ホーム | ||||
1・2 | 東北新幹線 | 下り | 郡山・仙台方面 | |
上り | 大宮・上野・東京方面 | 始発の一部 | ||
5 | ||||
在来線 地上ホーム | ||||
7・8 | ■宇都宮線(東北線) | 下り | 黒磯・白河・郡山・福島方面[注釈 2] | 8番線は一部列車 |
8・9 | 上り | 宇都宮・大宮・東京方面[注釈 3] |
(出典:JR東日本:駅構内図)
- 現地の案内標では、新幹線は上下とも「東北・山形・秋田新幹線」と表記されているが、2022年4月時点で山形新幹線ならびに秋田新幹線の定期列車は当駅に停車しない。
- 新幹線仙台方面への列車は主に2番線を使用し、1番線は主に東京方面への折り返しで使われる。
- 新幹線の定期列車は「なすの」のほぼ全列車(早朝の小山始発の上り1本を除く)と一部の「やまびこ」(仙台発着で各駅停車または白石蔵王のみ通過するタイプ)が停車する。また、盛岡始発の上り2本、盛岡行きの下り1本も停車する。「はやぶさ」は全列車が通過する。
- 在来線ホームは7番線が下り本線、9番線が上り本線である。8番線は上下共用の待避線であり、2018年3月時点で定期旅客列車は下り1本のみ使用する。6番線はホームのない下り副線であり、旅客案内では欠番となっている。
- 2004年3月13日のダイヤ改正以降、湘南新宿ラインの列車は当駅に乗り入れなくなった。2022年3月11日をもって、上野駅方面(上野東京ライン)の列車も当駅に乗り入れなくなり、当駅と東京都心を直通する普通列車は全廃された。
-
改札口
左側が在来線、右側が新幹線(2022年11月) -
のりかえ口(2022年12月)
-
新幹線ホーム(2022年12月)
-
在来線ホーム(2023年9月)
記事本文
利用状況
- ^ a b c d e 『週刊 JR全駅・全車両基地』 05号 上野駅・日光駅・下館駅ほか92駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年9月9日、25頁。
- ^ a b 山之内秀一郎 「新幹線がなかったら」 p279、朝日新聞社、2004年 ISBN 4-02-261451-X
- ^ 磯忍編「東那須野駅から那須塩原駅へ」東那須野サービスグループ発行 1982年10月 p68-69
- ^ 『第6回会議資料』(PDF)(プレスリリース)黒磯市・西那須野町・塩原町合併協議会、2003年7月25日、20頁 。2010年5月14日閲覧。
- ^ a b c d e f 石野 1998, p. 397.
- ^ 石野 1998, p. 423.
- ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、152頁。ISBN 978-4-10-320523-4。
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '99年版』ジェー・アール・アール、1999年7月1日、183頁。ISBN 4-88283-120-1。
- ^ a b 『首都圏でSuicaをご利用いただけるエリアが広がります』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2004年8月7日。 オリジナルの2016年3月4日時点におけるアーカイブ 。2020年5月29日閲覧。
- ^ a b 『那須塩原駅をリニューアルします』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道大宮支社、2017年9月14日。 オリジナルの2020年5月23日時点におけるアーカイブ 。2020年5月23日閲覧。
- ^ 『「タッチでGo!新幹線」の開始について ~新幹線もタッチ&ゴー、新幹線の新しい乗車スタイル~』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2017年12月5日。 オリジナルの2020年9月22日時点におけるアーカイブ 。2020年11月13日閲覧。
- ^ 『「タッチでGo!新幹線」の詳細について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2018年1月25日。 オリジナルの2019年5月10日時点におけるアーカイブ 。2020年11月13日閲覧。
- ^ “那須塩原駅(旧東那須野駅)が開業120周年を迎えます”. 東日本旅客鉄道株式会社大宮支社. 2018年11月29日閲覧。
- ^ 『「新幹線eチケットサービス」が始まります!』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、北海道旅客鉄道、西日本旅客鉄道、2020年2月4日。 オリジナルの2020年2月26日時点におけるアーカイブ 。2020年5月25日閲覧。
- ^ 『タッチでGo!新幹線 サービスエリア拡大について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2020年11月12日。 オリジナルの2020年11月13日時点におけるアーカイブ 。2020年11月13日閲覧。
- ^ “那須野巻狩まつり”. とちぎ観光・物産ガイド. 栃木県観光物産協会. 2010年6月27日閲覧。
- ^ a b 那須塩原市地域バス「ゆーバス」及び「ゆータク」 那須塩原市
- ^ ジェイアールバス関東一般路線バス
- ^ 那須塩原駅関東自動車路線バス時刻表
- ^ [路線バス 奥久慈おでかけ快速バス[那須塩原-常陸大子ライン]の実証運行を開始します]
- ^ 大田原市営バス時刻表
- ^ 日本国有鉄道旅客局(1984年)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
- ^ a b “各駅の乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月2日閲覧。
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- ^ “各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月13日閲覧。
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- ^ a b “新幹線駅別乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月9日閲覧。
- ^ “新幹線駅別乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月13日閲覧。
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- ^ “新幹線駅別乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月11日閲覧。
- ^ “新幹線駅別乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月9日閲覧。
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