第23回参議院議員通常選挙
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/19 07:28 UTC 版)
概要
2012年(平成24年)12月16日に執行された第46回衆議院議員総選挙で自由民主党が政権を奪還して、初めての大型国政選挙である。
第21回参議院議員通常選挙以降、参議院では政権与党が過半数を下回るねじれ国会が続いており(2009年の第45回衆議院議員総選挙から2010年の第22回参議院議員通常選挙までの期間を除く)、非改選議員と合わせて与党が過半数を確保できるかが最大の焦点とされていた。
参議院の議員定数242人の半数、すなわち、2007年(平成19年)7月29日執行の第21回参院選で選出された選挙区73議席と比例代表48議席の合計121議席が当選挙での改選対象となる。第21回参院選は、自民党は第1次安倍内閣で大敗を喫しており、その後の退陣や2009年の政権交代にも繋がる契機となっただけに、安倍にとっては雪辱の舞台でもある。
12年に一度重なる東京都議会議員選挙との同年実施となる。当年の同選挙は6月23日に実施され、本参院選は約1か月後に行われた。
また、公職選挙法の改正により、以下の点が変更となった。
- 選挙区の改選数が一部変更され、神奈川・大阪が1人増で4人、福島・岐阜が1人減で1人となる。
- 2013年4月19日の改正により、「インターネット選挙運動」が認められることとなった。
- 同年5月27日の改正により、「成年被後見人の参政権」が回復した。
香川県高松市での開票において、票の不正操作が行われ、逮捕者を出す事態となった[2]。
選挙データ
内閣
- 第2次安倍内閣(第96代)
公示日
投開票日
有権者数・投票率など
投票総数 | 有効投票数 | 無効投票数 | 無効投票率 |
---|---|---|---|
54,797,598 | 53,072,477 | 1,725,121 | 3.15 |
総務省|第23回参議院議員通常選挙結果 都道府県別投票総数、有効投票数、無効投票数(選挙区)より抜粋
選挙制度
改選数
定数の変更
2012年に選挙区定数の4増4減が行われた。大阪府、神奈川県がそれぞれ定数6から8(改選数は4)に増員され、福島県、岐阜県はそれぞれ定数4から2(改選数は1)に減員された。
- 選挙区
- 全国比例区
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その他
- 立候補者433人 (地方区:251人・全国区:186人)
党派別立候補者数
党派 | 候補者数 | 改選数 | 公示前 勢力 |
当選者数 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
合計 | 選挙区[6] | 比例[7] | ||||||
民主党 | 55 [8] | 35 | 20 | 44 | 86 | 17 | ||
自由民主党 | 78 [8] | 49 | 29 | 34 | 84 | 65 | ||
公明党 | 21 [8] | 4 | 17 | 10 | 19 | 11 | ||
みんなの党 | 34 [8] | 19 | 15 | 3 | 13 | 8 | ||
生活の党 | 11 [8] | 5 | 6 | 6 | 8 | 0 | ||
日本共産党 | 63 [8] | 46 | 17 | 3 | 6 | 8 | ||
社会民主党 | 9 [8] | 5 | 4 | 2 | 4 | 1 | ||
みどりの風 | 8 [8] | 5 | 3 | 4 | 4 | 0 | ||
日本維新の会 | 44 [8] | 14 | 30 | 2 | 3 | 8 | ||
新党改革 | 0 [8] | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | ||
新党大地 | 11 [8] | [注釈 1]2 | 9 | 1 | 1 | 0 | ||
沖縄社会大衆党 | 1 [8] | [注釈 2]1 | 0 | 1 | 1 | 1 | ||
幸福実現党 | 50 [8] | [注釈 3]47 | 3 | 0 | 0 | 0 | ||
緑の党グリーンズジャパン | 10 [8] | [注釈 4]1 | 9 | 0 | 0 | 0 | ||
維新政党・新風 | 3 | [注釈 5]3 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
財政再建党 | 1 | [注釈 6]1 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
埼玉の未来を創る会 | 1 | [注釈 7]1 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
世界経済共同体党 | 1 | [注釈 8]1 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
スマイル党 | 1 | [注釈 9]1 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
減税日本 | 1 | [注釈 10]1 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
みたまやま政策研究会 | 1 | [注釈 11]1 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
打出党 | 1 | [注釈 12]1 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
二十一世紀日本維新会 | 1 | [注釈 13]1 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
無所属 | 27 | 27 | - | 5 | 6 | 2 | ||
合計 | 433 | 271 | 162 | 121 欠員5 |
237
欠員5 |
121 |
433人が立候補した。立候補者数は前回参議院選の437人(選挙区251人、比例区186人)を4人下回った[9]。比例区において政党名での投票が可能となる「参議院名簿届出政党等」は、12団体であった[10]。なお元衆議院議員の小林興起を代表とするつばさ日本[11]、株式会社アイスターを支持母体とするなかよしの党、萱野茂二風谷アイヌ資料館の館長萱野志朗らによって結成されたアイヌ民族党、前回の参院選で東京都選挙区に党代表が立候補したあきつ新党[12]は、最終的に候補の擁立を見送った。
注釈
- ^ 北海道・大阪府選挙区 第23回参議院議員選挙 北海道選挙区候補者(政治と選挙のプラットフォーム「政治山」) 第23回参議院議員選挙 大阪選挙区候補者(政治と選挙のプラットフォーム「政治山」)
- ^ 沖縄県選挙区 第23回参議院議員選挙 沖縄選挙区候補者(政治と選挙のプラットフォーム「政治山」)
- ^ 全選挙区(政治と選挙のプラットフォーム「政治山」・第23回参議院議員選挙、各選挙区候補者より)
- ^ 兵庫県選挙区 第23回参議院議員選挙 兵庫選挙区候補者(政治と選挙のプラットフォーム「政治山」)
- ^ 千葉県・東京都・神奈川県選挙区 第23回参議院議員選挙 千葉選挙区候補者(政治と選挙のプラットフォーム「政治山」) 第23回参議院議員選挙 東京選挙区候補者(政治と選挙のプラットフォーム「政治山」) 第23回参議院議員選挙 神奈川選挙区候補者(政治と選挙のプラットフォーム「政治山」)
- ^ 福島県選挙区 第23回参議院議員選挙 福島選挙区候補者(政治と選挙のプラットフォーム「政治山」)
- ^ 埼玉県選挙区 第23回参議院議員選挙 埼玉選挙区候補者(政治と選挙のプラットフォーム「政治山」
- ^ 東京都選挙区 第23回参議院議員選挙 東京選挙区候補者(政治と選挙のプラットフォーム「政治山」)
- ^ 東京都選挙区 第23回参議院議員選挙 東京選挙区候補者(政治と選挙のプラットフォーム「政治山」)
- ^ 愛知県選挙区 第23回参議院議員選挙 愛知選挙区候補者(政治と選挙のプラットフォーム「政治山」)
- ^ 愛知県選挙区 候補者の氏名及び党派別の一覧(PDF、愛知県選挙管理委員会)<7人目>
- ^ 京都府選挙区 第23回参議院議員選挙 京都選挙区候補者(政治と選挙のプラットフォーム「政治山」)
- ^ 大阪府選挙区 第23回参議院議員選挙 大阪選挙区候補者(政治と選挙のプラットフォーム「政治山」)
民間団体による候補者アンケート
- 言論NPOが、7月12日に「あなたは政治家として何を実現しますか」 と題した各候補者(選挙区、比例区)へのアンケート結果を公開している。
- ^ 2013年(平成25年)7月4日詔書『平成二十五年七月二十一日に参議院議員の通常選挙を施行することを公示する詔書』。ウィキソースより閲覧。
- ^ “高松市選管の元事務局長に猶予付き判決 票不正操作事件”. 朝日新聞. (2015年7月17日) 2016年7月2日閲覧。
- ^ “参院選投票日繰り上げ、11都道県81投票所で”. YOMIURI ONLINE (読売新聞社). (2013年7月11日) 2013年7月22日閲覧。
- ^ “期日前投票者数は1294万人 参院選で過去最多”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2013年7月21日) 2013年7月22日閲覧。
- ^ “参院党派別立候補者数(合計)(届出終了)”. 時事通信. (2013年7月4日) 2013年7月11日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “参院党派別立候補者数(選挙区)(届出終了)”. 時事通信. (2013年7月4日) 2013年7月11日閲覧。
- ^ “参院党派別立候補者数(比例代表)(届出終了)”. 時事通信. (2013年7月4日) 2013年7月11日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n ≪選挙情報≫ NHK 2013 参院選(参議院議員選挙 候補者紹介)[リンク切れ]
- ^ 立候補届け出433人 前回を下回る 参院選 朝日新聞、2013年7月4日、2013年7月11日閲覧
- ^ 総務省参議院名簿届出政党等の名称及び略称の一覧表 (PDF)
- ^ 活動報告 つばさ日本 2013年7月13日閲覧
- ^ あきつ新党 Facebook 2013年7月24日閲覧
- ^ “参議院選挙公約の二つの評価結果を公表します”. 言論NPO (2013年7月16日). 2023年5月7日閲覧。
- ^ “参議院議員選挙2013「マニフェスト・公約 比較表」”. 政治山 (2013年7月5日). 2023年5月7日閲覧。
- ^ a b c d 与党圧勝 ねじれ解消 参院選、自民65大幅増2013年7月22日 日本経済新聞
- ^ 『琉球新報』 糸数氏が出馬表明 参院沖縄選挙区2013年4月30日
- ^ 時事通信社2013年5月13日 参院比例に東氏擁立=生活
- ^ 『琉球新報』 参院選が公示 沖縄選挙区 4氏が届け出2013年7月4日
- ^ 『しんぶん赤旗』2013年5月14日 沖縄社大党 比例は共産党推薦
- ^ 比例区開票速報(改選数48)朝日新聞デジタル 2013年7月閲覧
- ^ 幸福実現党、全員落選で選挙前勢力「0」を死守 2013年7月22日月曜日やや日刊カルト新聞
- ^ この節は、所轄選挙管理委員会のホームページによる。
- ^ “参院選2013 開票速報”. 日本放送協会. 2013年7月22日閲覧。
- ^ 『Going!Sports&News』短縮版(23:30 - 23:45)放送のため中断あり。
- ^ ZERO×選挙2013 日本テレビ 2013年7月4日閲覧
- ^ 日本テレビ以外の一部除く地上波系列局およびBS日テレでも、前者は22日2:00以降の全編もしくは一部を、後者はCS再送信ネットで21日19:57 - 21:00・22日2:30 - 4:00にそれぞれ放送した。なお、一部系列局では日本テレビ同様通常回線によるネットを行ったため、日本テレビ以外の系列局に通常回線によるネット局とCS再送信ネット局が混在した。
- ^ 日テレNEWS24 2013年7月21日 番組表 スカパー! 2013年7月4日閲覧。
- ^ 日本テレビ 2013年7月22日(月)2:00 - 3:59「参院選全部見せます!開票速報24」 日本テレビ 2013年7月20日閲覧。
- ^ 選挙STATION 番組公式 Webページ 2013年7月3日閲覧
- ^ 夏の決戦!参院選2013 ニッポンどこへ行く! 番組公式 Web ページ TBS
- ^ 夏の決戦!参院選2013 ニッポンどこへ行く!ニッポンのよあけ 番組公式 Web ページ TBS
- ^ TBSテレビ以外の一部地上波系列局でも同局の再送信ネットで、翌2:30 - 5:15の全編もしくは一部を放送。
- ^ TBSニュースバード 参院選挙特別番組2013(仮) TBSニュースバード
- ^ CS放送「TBSニュースバード」 7月21日(日)よる7時55分より、参院選の選挙特番を放送! 2013年7月12日閲覧。
- ^ TBSニュースバード 2013年7月21日 番組表 スカパー! 2013年7月12日閲覧。
- ^ 池上彰の参院選ライブ テレビ東京 2013年7月21日閲覧
- ^ 『EAFF東アジアカップ2013・日本×中国みどころ』(20:45 - 20:55)・『EAFF東アジアカップ2013・日本×中国』(20:55 - 22:59)・『すぽると!』(翌0:15 - 0:30)の3番組放送のため2度中断あり。中断中にはL字画面で対応。
- ^ 『FNN参院選 真夏の決断 2013』Facebook選挙アプリで参院選に関する意識調査を実施 とれたてフジテレビ 2013年7月5日閲覧。
- ^ 『乃木坂46の「の」』(22:00 - 22:30)・『Radio キタエリあっ!』(22:30 - 23:00)放送のため中断あり。
- ^ “文化放送・参議院選挙開票スペシャル〜決戦!121議席〜”. 文化放送. 2013年7月22日閲覧。
- ^ 7/21(日)文化放送・参議院選挙開票スペシャル〜決戦!121議席〜特番放送に伴うレギュラー番組放送開始時間変更のお知らせ 文化放送A&G 2013年7月12日閲覧。
- ^ “投票FMを聴いて、若者よ、選挙へGO! TOHYO FM”. エフエム東京. 2013年7月22日閲覧。
- ^ 平成26年(行ツ)第78号,第79号選挙無効請求事件 平成26年11月26日 大法廷判決 (PDF) 2014年11月26日 最高裁判所 2015年3月6日閲覧
- ^ 【参院選「1票の格差」違憲状態】判決要旨 : 47トピックス - 47NEWS(よんななニュース) - ウェイバックマシン(2015年6月24日アーカイブ分)
- 第23回参議院議員通常選挙のページへのリンク