ホトケノザとは? わかりやすく解説

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ほとけ‐の‐ざ【仏の座】

読み方:ほとけのざ

春の七草の一。タビラコのこと。《 新年

シソ科越年草路傍生え、高さ約20センチ半円形で縁に浅いぎざぎざがあり、2枚相対してつく。4、5月ごろ付け根に、筒状唇形の紫紅色の花を数個ずつつける。つぼみ状の閉鎖花もある。三階(さんがいぐさ)。かすみそう

仏の座の画像

ホトケノザ

ホトケノザ
科名 シソ科
別名: -
生薬名: -
漢字表記 仏の座
原産 北アメリカ
用途 畑や道端など、どこにでも自生する越年草民間鎮痛などに用い中国では打ち身など外用用います
学名: Lamium amplexicaule L.
   

仏座

読み方:ホトケノザ(hotokenoza)

シソ科の一~二年草

学名 Lamium amplexicaule


仏座

読み方:ホトケノザ(hotokenoza)

田平子別称


仏座

読み方:ホトケノザ(hotokenoza)

コオニタビラコ別称
キク科越年草

学名 Lapsana apogonoides


仏の座

読み方:ホトケノザ(hotokenoza)

シソ科植物春の七草一つ

季節 新年、春

分類 植物


ホトケノザ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/01 01:00 UTC 版)

ホトケノザ
Lamium amplexicaule
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 Core eudicots
階級なし : キク類 Asterids
階級なし : 真正キク類I Euasterids I
: シソ目 Lamiales
: シソ科 Lamiaceae
亜科 : オドリコソウ亜科 Lamioideae
: オドリコソウ属 Lamium
亜属 : L. subg. Lamium
: L. sect. Amplexicaule
: ホトケノザ L. amplexicaule
学名
Lamium amplexicaule L. (1753)[1]
和名
ホトケノザ(仏の座)、サンガイグサ(三階草)
英名
henbit、common henbit、giraffehead、henbit deadnettle
変種品種
  • L. a. var. album
  • L. a. var. aleppicum
  • L. a. var. amplexicaule
  • L. a. var. incisum
  • L. a. var. orientale
  • シロバナホトケノザ L. a. f. albiflorum[1]

ホトケノザ(仏の座、学名: Lamium amplexicaule)は、シソ科オドリコソウ属一年草あるいは越年草である。サンガイグサという別名も持つ[2]。なお、春の七草に数えられる「仏の座」とは異なる。漢字では当て字で、「元宝草」や「宝蓋草」とも書く。

形態・生態

一年生の草本[3]。成長した際の高さは10 - 30センチメートル (cm) ぐらい[4]。四角断面のは柔らかく、下部で枝分かれして、先は直立する。

対生で、縁に鈍い鋸歯があり、下部では葉柄を持つ円形、上部では葉柄はなく茎を抱くように真ん中で合わさって丸くなる[3]は段々につくことから[5]、俗にサンガイグサ(三階草)とも呼ばれる[4]

期は3月から6月で、上部の葉脇に長さ2 cmほどの形状の花をつける。上唇はかぶと状で短毛がびっしり生え、下唇は2裂し濃い紅色の斑点がある。開花するふつうの花のほかに、つぼみのままで結実する閉鎖花が混じることが多い[4]。白い花をつけるものもあり、シロバナホトケノザ(f. albiflorum)と呼ばれる[4]

種子には白い物質が付着する。これにはアリが好むエライオソームと呼ばれる物質が含有しており、これによってアリの手で遠くまで運ばれ、芽吹くことが知られている。[6]

分布・生育地

アジアヨーロッパ北アフリカなどに広く分布する。日本では、本州四国九州沖縄に自生する。また、北海道には移入分布する[7]

道端田畑などによく見られる雑草である。春先の畑の一面に、赤紫色の花色で染めている草であることが多い[3]

ヒトとの関わり

子供が花びらを抜き取り、それを吸ってを味わって遊ぶことがある。

春の七草の1つ「ほとけのざ」が挙げられるものの、これは本種のことではなく、標準和名コオニタビラコというキク科の草である[3]。ところが、このためにこの種を七草の「ほとけのざ」であると誤解されている場合がある。本種は食用ではないため注意を要する。春先のコオニタビラコは、株全体がロゼット状で地面に広がり、これを仏像が座っているハスの花をかたどった台座(蓮華座:れんげざ)にたとえたものである[3]。一方、本種ホトケノザは、茎に対生する葉が丸く広がり、その上に花が咲く様子を蓮華座と仏像にたとえたものである[3]

脚注

  1. ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Lamium amplexicaule L. ホトケノザ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年6月15日閲覧。
  2. ^ 小林義雄 著、相賀徹夫 編『万有百科大事典 19 植物』1972年。 
  3. ^ a b c d e f 亀田龍吉 2019, p. 24.
  4. ^ a b c d 岩槻秀明『街でよく見かける雑草や野草がよーくわかる本』秀和システム、2006年、48頁。ISBN 4-7980-1485-0 
  5. ^ 野に咲く花』、161頁。 
  6. ^ 花たより(ホトケノザとミゾソバ)”. www.museum.tokushima-ec.ed.jp. 2020年1月20日閲覧。
  7. ^ 北海道ブルーリスト - 詳細内容”. bluelist.pref.hokkaido.lg.jp. 2024年12月1日閲覧。

参考文献

関連項目

外部リンク


ホトケノザ

出典:『Wiktionary』 (2017/02/24 17:59 UTC 版)

名詞

ホトケノザ

  1. シソ科オドリコソウ属一年草あるいは越年草学名: Lamium amplexicaule

別名

参照



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