聖ミカエル騎士団
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「コードギアス 亡国のアキト」の記事における「聖ミカエル騎士団」の解説
シン・ヒュウガ・シャイング 声 - 松風雅也(幼少時代:皆川純子) アキトの生き別れた異父兄で、つまりはイレヴンである。聖ミカエル騎士団騎士→総帥。ユーロ・ブリタニア名家たるシャイング家の養子であり、義妹アリス・シャイングとの婚約によって、シャイング家後継者として内定している。 10歳で鎌倉の生家を離れた(経緯は後述)のち、優れた剣術の腕を買ったマンフレディに拾われ、彼の助力によってミカエル騎士団及びシャイング家入りを果たした経緯があり、マンフレディとは兄弟同然の間柄だった。マンフレディ同様捨て子の保護なども行っており、その経緯で拾ったジャンやアシュレイ等の孤児達を部下としており、彼らからの信頼も厚い。同じイレヴンのスザクと比較して好意的な人物が多い一方で純粋な貴族ではないことから、大貴族議員やマンフレディを主君とする「ミカエルの三剣豪」(メンバーはブロンデッロ〈声 - 竹内良太〉、ドレ〈声 - 柳田淳一〉、ショルツ〈声 - 相馬康一〉の3名。それぞれ、聖ミカエル騎士団の分隊である「黒の団」、「青の団」、「白の団」を率いる)など、彼とその配下の者(ジャンなど)を疎んじている者も多い。 「愛する者にのみ死の命令が効く」ギアスの能力者であり、対象を単独による自殺、及び対象者同士の心中など、状況をある程度操作した上で殺害に至らしめることができる。この能力は生家の環境から「愛する人を狂った世界から救済したい」という願いが、「救済=死」という歪んだ形をもって発現したものであり、時空の管理者もこの能力を「歪んだギアス」と称している。暗殺に適した有用な能力であるが、効果発現条件に「対象を愛していること」「対象が「死」の概念を理解していること」といった複雑な要素が多い。ゆえにシン自身も能力の詳細を把握しきれておらず、アキトやレイラに能力を使用するも条件を満たさず不発に終わる、といった場面にも遭遇している。 実弟・アキトが非嫡子であることを彼が生まれた時から悟っていたが、それでも弟として愛していた。やがて実父がアキトの父を私刑で殺害したのち母の裏切りをあえて不問にし、互いを苦しめ合う両親の姿から世界に対する絶望、及びギアス発現につながる「死による救済」の願いを幼いながらに抱くこととなる。その後に秘密裏に実父を斬首した場で父のギアス能力を奪うという歪んだ形でギアスを発現、「救済」のために母やアキトを含めた一族郎党にギアスをかけ、当時幼過ぎたがゆえに「死」の概念を理解できず効果が発現しなかったアキトを除いて、皆殺しに至らしめた。その後、剣術を生かして浮浪児として過ごした後、マンフレディとファルネーゼに拾われた。 元来は慈愛に満ちた性格ゆえ、余裕にあふれた紳士的な振る舞いをみせる。しかし心のうちには人間や世界そのものへの絶望と死による独善的な救済意識を秘め、同じように人と世界への絶望と憎悪を抱くスザクにもシンパシーを感じている。目的のためには邪魔者・愛する者問わず謀略やギアスによって容赦なく排除する二面性を持つ。一方でギアスで死なせた者が「愛する者」に限られることから、彼らを愛していたがゆえの幻覚に苛まれ不安定な状態に陥る場面もある。 やがてマンフレディをギアスで自害させ、聖ミカエル騎士団総帥の座を乗っ取る。その後wZERO部隊とスロニムで交戦、再会したアキトを取り込もうとしたが、レイラやリョウの妨害により失敗。愛しながらも殺し損ねたアキトへの執着を新たにする。やがてブリタニア本国からジュリアスとスザクが派遣されたことを転機とし、ジュリアスの正体を看破したのち2人を拘束、ファルネーゼを取り逃がしたもののゴドフロアとレーモンドの始末に成功、本国からの主権奪還を口実に大公執政権と大貴族会議の全権を握り、ユーロ・ブリタニアを事実上掌握する。強大な権力を得たことで「世界に混乱を招き、地上を屍で埋め尽くす」という歪んだ理想に取り憑かれ、暴走を始める。そのためにマリアとアリスをギアスによって心中させ「救済」した後、wZERO部隊の「アポロンの馬車」を奪い、帝都ペンドラゴンへの爆撃及び皇帝殺害によって世界大戦を引き起こし、目的を達成しようと企む。 レイラに逃亡された後、自らに逆らったアキトから彼の支えとなっている全てを奪うべく、ミカエル騎士団にwZERO本部への総攻撃を仕掛けさせる。戦いのさなか、ギアスで殺した愛する者たちの幻覚に己の愛の間違いを諭されながらもアキトを殺そうとするが、アヤノに己の間違いを諭されたジャンが間に入り、彼女と相打ちになる。死の間際、アキトと過ごした幼い日を思い出してアキトにこの世界で生きることを告げ、ジャンの手を握って息を引き取った。 ミケーレ・マンフレディ 声 - 三宅健太 聖ミカエル騎士団長。ファルネーゼとは親友の間柄。一族をギアスで死に至らしめた後のシンと出会い、彼の才能を見込んで拾った後、シャイング家の養子に入るように取り計らい、共に過ごす内にシンを実の弟と想うようになる。シンをいずれは自分の後継者として聖ミカエル騎士団の総帥にするつもりであったが、ギアスにより自分の剣で自害させられ、騎士団長の座を奪われた。その死に様は、目の前のシンに血飛沫が飛び、床を血の海に変える壮絶なものであった。懐刀として三剣豪と呼ばれるブロンデッロ、ドレ、ショルツの三人がおり、彼らはシンに対し反発心を抱く。 元々は「ナイトオブラウンズ」の序列2位・ナイトオブツーだったが、自ら辞退しユーロ・ブリタニアに転籍したという異色な過去を持つ人物。シンが搭乗するヴェルキンゲトリクスも、本来はマンフレディの専用機として開発されたものである。 殺されはしたものの、ギアスが効いた事実が示す通りシンには確かに兄として慕われており、死後も実母、マリア、アリス同様に彼の幻覚として現れ、ヴァイスボルフ城でアキトと戦うシンの前にアリスと共に幻影として現れ、弟の間違いを諭した。 ジャン・ロウ 声 - 伊瀬茉莉也 シンの参謀。幼い頃に親に捨てられたところをシンに拾われた孤児であり、本名は「ジャンヌ」。自分を拾ってくれたシンに絶大な忠誠心と愛情を抱き、地獄であっても着いて行く決意を秘めている。運を重要視するアシュレイと対照的に技量を重んじているためにそりが合わないが、同じ捨て子という境遇から互いに一定の理解をしている。スザクと渡り合うだけのKMFの技量と、アシュレイに銃口を向けられても動じない胆力を持つ。 大貴族会議後、シンと共にwZEROの本部に強襲を仕掛ける。シンの暴走に気付きながらも彼の望みを叶えるべくアポロンの馬車を発射しようとするが、アヤノに自分の間違いを諭され、シンとアキトの間に入ってシンの刀で刺されると同時にシンを撃つ。死の間際に、これまで秘めていたシンへの愛を告げて、息を引き取った。 本編外ではSound Episode2のジャケットイラストにおいて、テルマエ(古代ローマ風呂)に集うユーロ・ブリタニア関係者の中で唯一胸をバスタオルで隠している(彼女以外でこうしているのはアキトやエリザベートを伴ってテルマエにやって来たレイラのみである)。 背中に翼のタトゥーが彫られており、「自由になりたい」という願いが込められたものであるらしい。 アシュレイ・アシュラ 声 - 寺島拓篤 シンの部下。直属の部隊「アシュラ隊」を率いる好戦的な青年。ジャン同様捨て子であり、狼に育てられながら浮浪児として過ごしていたところを、シンパシーを感じたシンに拾われた。 以上の出自から野生児然とした性格であり、戦場で必要なものは運であると信じており、それを証明すべく部下達の前でロシアン・ルーレットを行い、更にジャンに銃を向けるといった凶行を行う。ただし部下思いであり、自分をかばい死亡したヨハネの敵討ちのためガリア・グランデに搭乗するも、部下達は巻き込もうとせず、新型機アフラマズダとドローン化したサザーランドを戦力に、単身でワイヴァン隊を迎え撃つ。しかし、ギアスにより暴走したアキトには敵わず、生身で現れたアキトを撃とうとしても弾切れによりヨハネの敵討ちはならなかったが、怒りに任せてアキトを殺さずに済んだ事に、どこか安堵の表情も浮かべていた。 直後にシンの陰謀でガリア・グランデ爆破に巻き込まれかけたため、「死神に取り憑かれていた」かのような感覚を覚えていたシンに疑念を抱いていたこともあり、生存及びシンの救済を図ってワイヴァン隊と行動を共にすることになる。シンとの戦いでは、専用にカスタマイズされたアレクサンダ・レッドオーガで聖ミカエル騎士団と激突し、生き延びた。アシュラ隊の危機を救った後は、アキト達と同様老婆達との共同生活を送っている。 アシュラ隊 アシュレイ・アシュラ配下の兵士達で、7名が在籍している。小説版では「アシュラ隊の七剣士」と称されている。第2章でのスロニム市におけるワイヴァン隊と交戦でヨハネがアキトの猛攻からアシュレイを庇って戦死した後、残りの6人はガリア・グランデには搭乗せず、最終章ではスマイラス率いるE.U.軍と対峙していた。圧倒的不利な戦況だったが、レイラのギアス能力によるものか、空から黒いワープホールのようなものから現れた赤いアレクサンダに搭乗したアシュレイと共にスマイラス一派を撃破。E.U.をスマイラスの独裁政治から、共和国に戻した。 スマイラスの戦死後はアシュレイと共に除隊し、老婆達の元で家族として暮らしている。ヨハネ・ファビウス 声 - 島﨑信長 金髪の騎士然とした男性。スロニム市で暴走するアキトの猛攻にさらされたアシュレイを庇って攻撃を受け、戦死する。アシュラ隊のメンバーで唯一の戦死者である。犬好きで、自室の机には犬の人形や置物が置いてあり、ピクチャードラマでは拠点の城でも犬を飼っていた。また、その犬はヨハネが戦死した後はアシュラ隊の面々が面倒を見ている。 アシュラ隊の除隊後、犬もアシュラ隊に連れられて老婆達の猫やエリザベートと暮らしている。 クザン・モントバン 声 - 花江夏樹 禿頭と刺青が特徴。 シモン・メリクール 声 - 井口祐一 中性的な顔立ちをしている。 フランツ・ヴァッロ 声 - 小野友樹 豪傑風な顔立ちをしている。 ヤン・マーネス 声 - 石川界人 サングラスをかけている。 ルネ・ロラン 声 - 逢坂良太 民族風な赤い髪が特徴。 アラン・ネッケル 声 - 室元気 髪で片目が隠れている。
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