ギアス
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ギアス
- ギリシア神話に登場する巨人Gyas。
- クラーク・アシュトン・スミスの小説『七つの呪い』に現れる魔術・呪い。
- メディアミックス作品群『コードギアス』に現れる能力。コードギアス 反逆のルルーシュ#ギアスを参照。
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ギアス
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ギアス
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「コードギアス 反逆のルルーシュ」の記事における「ギアス」の解説
C.CやV.V.のような不老不死のコードを持つ者の手で発現する、「王の力」と呼ばれる他者の思考に干渉する特殊能力。名前は「強制」「誓約」の意味。その本質は個々の能力者が持つ素質や願望そのものであり、それらがコードを持つ者によって特殊能力として発現したもの。そのため能力の詳細は人によってそれぞれ異なる。能力発動の際は能力者の片目に、「赤い鳥のような紋様」が浮かび上がる。命令型の場合、かけた本人が能力を失った状態でも効果は続き、ギアスの有効期間は寧ろ無いに等しい。また、『コードギアス 亡国のアキト』では、時空の管理者と呼ばれるC.C.やV.V.より上位の存在が登場しており、ギアスを歪んだ形で発現・悪用するシン・ヒュウガ・シャイングの抹殺をジィーン・スマイラスに命じている。 ギアス能力者に対しても使用は可能だが、コード所有者には不可能。能力を使用し続けるに従ってその力は増大していき、能力者がその力に負けてしまった場合は増大したギアスを制御しきれなくなっていく。しかしギアスを一定以上に増幅させた者はギアスを失うかわりに、不老不死のコードを持つ者からコードを奪い取ることが可能となる。 アニメとは全く異なる展開のアナザーストーリーである漫画版「ナイトメア・オブ・ナナリー」では以下の他にもギアス能力者が存在している。ただし、この作品中ではギアスの位置づけが多少異なる。詳細はナイトメア・オブ・ナナリーを参照。またニンテンドーDSのゲーム版とPlayStation 2・PlayStation Portableのゲーム版『LOST COLORS』にもオリジナルのギアス能力者が登場する。詳細はLOST COLORSを参照。 なお、各ギアス発動時や継続時に虹彩周辺で赤い輪郭が浮かび上がったり、放射状に円形の結界らしいものが展開しているが、これらは映像効果上の観点であり、実際には誰にも見えていない。 ルルーシュのギアス C.C.によって発現した「絶対遵守の力」で、ルルーシュの「思い通りにならない世界を思い通りにしたい」という願いが具現化したもの。根本には「人と繋がりたい」という絆を求める思いも込められている。発動の際には左目に紋様が浮かび上がる。特殊な光情報により、いかなる命令にも従わせることができる。ただし「〜しろ」等行為命令のみが出来るだけであり、シャルルのギアス同様、対象者の本質的な性格などを変えることはできない。成功すればたとえ相手の身にどんなリスクがあろうと命令に沿った行動を強制できるが、一方で使用条件や性質に基づく幾つかの制限もある。 第1期終盤、ルルーシュのギアスは一時的な不発を起こしたのち暴走・増大。以後は発動状態をオフに出来なくなり、左目は常時赤く光るようになった。この変化については、離れた場所にいたC.C.は異常を感じたものの当初ルルーシュは気付けず、結果としてユーフェミアに意図せぬ日本人虐殺を命じてしまう事になった。シャルルによる記憶改編で記憶が失われていた頃は通常の状態になったが、記憶を取り戻した後は発動状態のままに戻る。それ以降はC.C.に渡された特殊なコンタクトレンズでギアスを遮断し、使用の際はこれを外すことになる。 アーカーシャの剣で集合無意識にギアスをかけて以降は、両目に紋様が浮かぶようになった。『復活のルルーシュ』では、C.C.がルルーシュの精神の再構築に成功してルルーシュが復活した後は、コンタクトレンズなしでも両目のギアスのオンオフが切り替え可能になった。ギアスを使うには、対象と直接目を合わせなければならない。眼鏡程度の透過率なら問題はないが、直接左目の光情報を認識させなくてはならないため、バイザーなどの透過率の低いレンズでは効果がない。多数の対象に同時に行使する事も可能。 同じ対象にギアスを使用できるのは1回だけで、命令のキャンセルは不可能である。ギアスを行使した相手に対しては再度命令を下すことができないが、ジェレミアのギアスキャンセラーでギアスを解除された場合には、再度ギアスを行使することが可能である。また、複数の行動を含む命令や、長期間に亘る行動を命令する事も可能である。 ギアスが発動した状態での発言は、ルルーシュが意図していなくとも、行動を促す形式の言葉であれば相手はそれを受領する。これにより、ユーフェミアは物のたとえであった「日本人を虐殺しろ」というルルーシュの言葉に従う事になった。 有効距離は約270mであり、これ以上離れた位置からのギアスの行使は不可能である。 光情報であるため反射が可能であり、鏡越しに見た相手にもギアスは有効となる。この条件を使い、ルルーシュは自分自身やシャルルにギアスを使用した。 意識的には実行できない行為も命令可能。「特定の出来事を忘れろ」など、普通は意図して行えない行為であっても命令する事ができる。しかし、瀕死の人物に対して「死ぬな」や、対象が知らない事を「答えろ」など、対象がそれを行う能力を持たない命令を下した場合は無効である。 ギアスを受けた対象は、行使された前後の記憶に欠損が生じる。ルルーシュの分析によれば、ギアスの力が大脳に介入したために起こる一種の副作用である。 何らかの状況や言葉などのトリガーによって行動を開始させるなど、条件分岐を含む命令も可能。トリガーは、ルルーシュ自身が発するものである必要はない。ルルーシュはこれを利用し、「我が軍門に下れ」というキーワードで離れた複数の人物に同一行動をとらせた。 対象に人としての心があれば、人間以外にもギアスの行使が可能。また、関連作品ではあるが思考はあれど完全な無機物であるロボット等の機械には効果が無い。 マオのギアス C.C.によって発現した「人の思考を読み取る力」で、マオの不安から生まれた「人の心が分かりたい」という願いが具現化したもの。その気になれば相手の深層心理から精神的外傷(トラウマ)すら読み取る事が可能であり、心理戦などでは極めて有効。頭脳戦を得意とするルルーシュにとっては天敵とも言える能力である。特段の使用条件はなく、使用回数制限もない。紋様は両目に浮かんでいる。 登場した時点でその力は暴走により発動を止めることができなくなっているため、人の多い場所ではマオの意思に関わらず、有効範囲にいる全ての人間の思考が流れ込んでくる。そのため、マオは人が多い場所ではそれらの声を打ち消すべく録音したC.C.の声をヘッドフォンで聴き続けている。有効範囲は最大500mだが、集中力によって範囲や精度は上下する。特定の相手に集中すれば深層心理までも読み取れるが、他の対象に対しては僅か数mにまで範囲が狭まる。 シャルルのギアス V.V.によって発現した「記憶を書き換える力」で、シャルルの「過去・歴史を変えたい」という願いが具現化したもの。ルルーシュと同じく相手の目を見てかけるタイプで、ギアスをかけた対象に、特定の事項を忘れさせたり偽りの記憶を植えつけたりすることができる。発動の際のみ、両目に紋様が浮かぶ。 基本的な発動条件はルルーシュと同じく対象と直接目をあわせる、光情報である事などである。記憶の書き換えは可能だが、大幅な記憶改竄でない限り対象者の本質的な性格や性情は変えられない。ルルーシュやシャーリーやミレイやリヴァルは記憶の書き換え後も性格面での変化は劇中あまり見られず、記憶操作で「ルルーシュの弟」と認識していたロロをナナリーと特別変わらない物腰で接していた。 対象者本来の性格や経歴と大きく異なる大幅な記憶改竄の場合、対象者が違和感を抱いた揚句に精神退行といった悪影響を与える危険性がある。『亡国のアキト』にてシャルルから「皇帝配下の軍師ジュリアス・キングスレイ」として記憶を改竄されていたルルーシュは、憎悪の対象であるシャルルへの感情を絶対的な忠誠心に書き換えられた事、そして最愛の妹ナナリーへの想いを含めた自分本来の意志の強さが結果として記憶改竄に抵抗し、精神が混乱して衰弱した挙句、かつての少年時代におけるスザクとの夏の思い出にまで幼児逆行するという状態になってしまった。 対象者本来の境遇との差異が少ない程度の記憶改竄ならば、対象者は特に違和感を抱かない。先の「ルルーシュをジュリアスへ作り変える件の失敗」を踏まえて、『双貌のオズ』においてシャルルは機密情報局との共同でルルーシュをC.C.をおびき寄せる餌にするべく、ルルーシュの記憶を「自分が皇子であること」「自分がゼロであること」「マリアンヌとナナリーに関すること」の三点のみに絞って改竄し、なおかつルルーシュが大切に思うナナリーの穴を埋める存在としてクララを「ルルーシュの妹」として用意した。クララはナナリーと違い肉体的には健常者だが、これについては「元々足が不自由で車椅子を使っていたが、ブラックリベリオン後にブリタニア本国で手術を受けて歩けるようになった」とされ、ルルーシュとナナリーの共通の友人であるシャーリーとミレイとリヴァルに対しても同様の記憶改竄が行われた。しかし、シャーリー達が記憶改竄に違和感を抱くことなくクララと親しく接したのとは対照的に、ルルーシュは先の件の影響からか記憶改竄が順調にいかなかったようで、クララからは「調教中」と揶揄されていた。その後、クララがオルフェウスに殺されたことで後任としてロロが選ばれ、ルルーシュやシャーリー達にロロが「ルルーシュの弟」として改めて記憶改竄が行われると同時にクララに関する記憶は削除され、R2本編の展開へと繋がってゆく。 ロロのギアス 嚮団の手で発現した「絶対停止の結界」で、ロロの「今のままでありたい」という願いが具現化したもの。ロロを中心にして範囲内にいる人間の体感時間を止めて、行動・思考を停止させることができる。ルルーシュのような細かな使用条件は無く、KMFを操縦している時でも使用可能で、停められた相手からは、ロロや彼が操縦しているKMFが突然消えたように感じる。停止中の相手は完全に無防備となるため、暗殺に適した極めて強力な能力であり、KMF戦で併用することで自らを優勢に立たせることができる。発動の際は、右目に紋様が浮かび上がる。幼少期より使用している。対象の体感時間を停めるだけの能力であり、物理現象には効果が無い。故に、発射された弾丸などを停めることはできない。 発動時には、心臓が停止してしまう。このため、V.V.からは「失敗作」と称されている。 範囲は自在で広範囲に及ぶが、広さや長さによって負担は変わる。広範囲ほど、負担は大きい。 C.C.のギアス コードを持ったシスターによって発現した「愛される力」で、C.C.の「愛されたい」という願いが具現化したもの。命令形のギアスで、あらゆる他者が心からC.C.を愛するようになる効果を持つ。幼少期にギアスを授かり、成年期にはギアスが暴走したため、コード保持者であるシスターを除き、誰彼かまわずギアスにかかってしまった。 マリアンヌのギアス C.C.によって発現した「人の心を渡る力」。V.V.に撃たれて自身の肉体が死を迎えようとしていた時に初めて発動し、現場に居合わせたアーニャへ自分の意識を転送した。それ以降、平時はアーニャの精神の深層に潜んでいるが、意識を表層に上げた時にはアーニャの肉体を支配する。 マリアンヌの意識を表層に上げた時のみ、C.C.と心で会話をする事が出来る。 ビスマルクのギアス 発現した力は「極近未来を読む力」。発動すると、相手の行動の軌跡が見えるようになる。発動の際は、左目に紋様が浮かび上がる。普段は、特殊なピアスで封印している。 ジェレミアのギアスキャンセラー 嚮団の技術で改造を繰り返されたジェレミアに偶発的に発現した「すべてのギアスを無効化する力」。発動の際は仮面に覆われた左目に、ギアス能力者の紋様を逆さにした青い紋様が浮かび上がる。 ロロと同じく結界型のギアスで、ジェレミアを中心にして放射状に青い結界を展開、ギアス能力者が発動させているギアスを打ち消す効力及び、命令・記憶の改竄を無効とする力を持つ。自身にギアスが掛けられた際は、自動的に発動する。ギアスの効果を受けている者との間に遮蔽物がある場合、無効化が不完全になる。『双貌のオズO2』でジェレミアはライアーにギアスキャンセラーを使うが、彼がマリーベルの意向により身に着けていた仮面によってその力は遮断され、かつてトトのギアスによる「忘却の力」の効果が中途半端に消えることとなった。一方、ライアーを庇ったマリーベルは仮面の類を身に着けていなかったためかギアスキャンセラーは完全に影響し、これによってマリーベルはかつて幼くして母フローラや妹ユーリアを失った彼女を憐れんだ父シャルルによる記憶改竄を解かれ、シャルルがギアスを行使した瞬間を含めた本来の記憶を取り戻した。ただし、この弱点はジェレミアがV.V.に報告を行い、V.V.も対策を考えると返答していることから最終的にはR2劇中でシャルルやV.V.の意向により、バトレー達の手で行われたジェレミアの最終調整によって克服された模様。 その他 本編中ではギアス能力に関する描写はないが、V.V.やシスターなどのコード保持者が登場する。また、ギアス嚮団では多くの子供にギアスが発現させられており、その中には相手の意識を保ったままで行動を自在に操るなどの能力を持つ者が存在する。
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