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アポロン [Apoll?n]

ギリシャ神話オリンポス十二神の一。ゼウスレトの子で、アルテミス双生の兄。音楽詩歌弓術予言医術家畜の神。フォイボス(光り輝く者、の意)とも呼ばれ、太陽神ヘリオス同一視されることもある。崇拝中心地であったデルフォイにおける神託古代ギリシャ人の行動の重要な指針とされた。アポロ


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アポローン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/02/05 12:15 UTC 版)

(アポロン から転送)

理想の青年像のアポローン

アポローン古典ギリシア語ΑΠΟΛΛΩΝ, Ἀπόλλων, Apollōn)は、ギリシア神話に登場する主要な神。 オリュンポス十二神の1柱とされ、古典時代のギリシアにおいては理想の青年像と考えられた。日本語では長母音を省略してアポロンと呼ばれることも多い。

目次

概説

古典時代には、主神ゼウスレートーとの息子で、アルテミスとは双子である。後に光明神の性格を持つことからヘーリオスと混同され太陽神とされたが、本来は予言牧畜音楽竪琴)、弓矢の神である。また、オリュンポス十二神には(諸説があるが)ほぼ確実に名を連ねる。

また、あらゆる知的文化的活動の守護神とされ、詩神ムーサイを主宰するとともに、オルペウス教の伝説的開祖である詩人オルペウスの父親ともされる。一方、妹神アルテミスと共に「遠矢射るアポローン」として疫病神の性格を持ち、転じて医術の神としても信仰された。医神アスクレーピオスがアポローンの子とされるのはそのためである。このように、アポローンの性格は理性的、知性的であると同時に人間を疫病で虐殺したり、音楽の腕を競う賭けでサテュロスの1人マルシュアースを生きたまま全身の皮膚を剥いで殺すなど、冷酷な残忍さをも併せ持っている。

フリードリヒ・ニーチェは、理性をつかさどる神として、ディオニューソスと対照的な存在と考えた(『悲劇の誕生』)。

非ギリシア的性格

ギリシア的な神とされるが、『イーリアス』では常にトロイア側に加担している。また、母親とされるレートーは、元来は小アジアで信仰された大地の女神で、アポローンはこれに付き従う植物神を核として形成された、複数の神格の集合体と考えられている。その名前もギリシア語に由来するものではないというのが一般的な見解である。

また生誕後、ギリシアに現れる前の一時期を北方の民ヒュペルボレオイの国で暮らしていたとされ、北海沿岸の琥珀産地と地中海沿岸を結ぶ交易路「琥珀の道」とも深いかかわりを持つ神だと考えられている。さらにアルテミスの起源は北アフリカとされ、この女神と双子の兄妹であるという性格は、地中海周辺で崇拝されていた女神群の配偶者群(タンムーズアドーニスオシーリスなど)と同列のものと考えられる。

デルポイはアポローンの神託所であるが、少なくともミケーネ文明以前の時代から開闢しており、元は他の別神格の信仰中心地であったと考えられる。神話によれば、もともとガイアの聖地だったものを、番人の大蛇ピュートーンを射殺して奪ったものだという。神託は巫女ピューティアーにより詩の形で与えられた。このほか、ヘーリオン山、生誕地とされるデーロス島ミーレートス市近郊のディデュマもアポローンの聖地とされる。

異名とローマ神話

ホメーロスではポイボス・アポローン(Phoibos Apollōn)とも呼ばれる。ポイボスは「輝く」という言葉から派生していると想定されるが詳しくは分からない。「光明神」と訳されることもある。このほかの異称には、アリュギュロトクソス(銀弓神)ロクシアス、リキュオス(lux=光より派生して光明神)、ヒュアキンテイオス(両性愛神)[1]などがある。また、アポローンの使いはヒュペルボレオイの国から飛来する白鳥とされる。

アポローンは、のちにローマ神話にも取り入れられ、アポロ(Apollo)の名で呼ばれる。「ポイボス」もラテン語化されて、ポイブス(Phoibus)またはポエブス(Phoebus)と呼ばれ、後者の意味からローマ人からも太陽神として信仰された。

物語

アスクレーピオス

アスクレーピオスは、テッサリアラーリッサ領主の娘コローニスとアポローンの子。アポローンとコローニスの伝令であったの讒言によってアポローンは嫉妬に駆られ彼女を射殺した。しかしすぐに後悔し、彼女の胎児を取り出してケンタウロス族の賢者ケイローンにアスクレーピオスを預けた。医術の神の血を引く彼は、やがてすぐれた医術を獲得するに至り、人を救うことに熱心だったが、やがて死者をも蘇らせることになったので、冥府の神ハーデースはゼウスにこの不条理を訴えた。そのためアスクレーピオスはゼウスの雷霆に撃たれて死に、天の神とされて神格化されたとされる。余談だが、アスクレーピオスと鴉は共にへびつかい座からす座となった。

ダプネー

アポローンとダプネー(ティエポロ画)

ダプネー(Daphnē)は、テッサリアの河神ペーネイオスの娘である。大蛇ピュートーンを弓で射殺したアポローンが、帰途偶然出会ったエロースと彼の持つ小さな弓を馬鹿にしたことから、エロースはアポローンへの仕返しに、黄金の矢(愛情を芽生えさせる矢)でアポローンを撃ち、鉛の矢(愛情を拒絶させる矢)でダプネーを射た。このため、アポローンはダプネーに愛情を抱いたが、ダプネーはアポローンの愛を拒絶した。

エロースの悪戯によってアポローンは彼女を奪おうと追いかけ続け、ダプネーも必死に逃げ続けた。しかし、ダプネーの体力が限界に近づき、ついにはペーネイオス河畔に追いつめられたため、ダプネーは父ペーネイオスに祈って助けを求めた。追いつめたアポローンがダプネーの腕に触れかけたとき、娘の苦痛を聞き入れたペーネイオスにより、ダプネーは月桂樹に身を変じた。

失意のアポローンは「せめて私の聖樹になって欲しい」と頼むと、ダプネーは枝を揺らしてうなずき、月桂樹の葉をアポローンの頭に落とした。この故事により、デルポイピューティア祭で行われる競技の優勝者には、月桂冠が与えられることになった(ダプネー Δάφνη は「月桂樹」という意味の普通名詞)。

カッサンドラー

カッサンドラー(Kassandrā)はトロイア王、プリアモスの娘である。アポローンはカッサンドラーの美貌に懸想し、求愛する。自分の愛を受け入れれば「百発百中の予言能力」を授けるとカッサンドラーを誘惑する。カッサンドラーはそれを受け入れ「予言能力」を手に入れるが、その瞬間「アポローンに弄ばれたあげく、捨てられる自分の運命」を予言してしまう。

カッサンドラーはすぐさまアポローンの元を去る。アポローンは怒り、「カッサンドラーの予言は誰も信じない」という呪いを掛けた。後に、スパルタ・ギリシア連合軍との間でトロイア戦争が起きると、カッサンドラーはトロイアの悲劇的滅亡を予言し、父王などに警告するが、誰もそれを信じなかった。はたしてトロイアは、カッサンドラーの予言通り、アカイア人(ギリシア)と戦争し、滅亡するのである。

クリュティエー

ニュンペーのクリュティエーはアポローンの恋人だったが捨てられてしまった。太陽を見ながら悲しんで泣き暮らすうちに、彼女は死んでしまった。そして彼女はヒマワリになり、その花はいつも愛しい人の方を向いている。

ヒュアキントス

ヒュアキントスの死

ヒュアキントスはペラ王ピーエロスと、歴史のムーサであるクレイオーとの間に生まれた美少年である。スパルタのアミュクライ市で生まれたという。

アポローンと西風の神ゼピュロスの2柱が、ヒュアキントスの気を惹こうとしたが、彼はアポローンとばかり仲良くしていた。ある日、2人が仲良く円盤投げを楽しんでいた時、アポローンの投げた円盤がヒュアキュントスの頭部に激突、少年は息を引き取った。これはゼピュロスが2人の仲睦まじい様子を空から見て嫉妬し、円盤の飛ぶ方向を風で狂わせたためであった。アポローンは嘆き悲しんだが、溢れ出た少年の真っ赤な血の中から、赤い花が咲いた。この花は少年の名にちなんでヒュアキントス(ヒアシンス)と呼ばれた。

ただし、このヒュアキントスが現在ヒアシンスと呼ばれる花と同じものであると断定することはできない。その後、スパルタでは毎年初夏にヒュアキュンティアという彼の死を記念した祭典が行われたという。ヒアシンスは多年生の球根植物である。古代ギリシア人は、初夏に開花して間もなく枯れ、次の年の備えをするヒアシンスの習性に死と復活を重ね合わせて見たのだろう。

脚注

  1. ^ ヒュアキントスの項参照

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