硝酸薬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/09 00:47 UTC 版)
硝酸薬(しょうさんやく)とは血管拡張薬の一種であり、代謝物である一酸化窒素(NO)が血管平滑筋へ作用することで血管拡張を促す薬物である。三硝酸グリセリン(ニトログリセリン)が代表であり、虚血性心疾患でよく用いられる。
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硝酸薬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/08 07:09 UTC 版)
発作治療薬の第一選択薬である。硝酸薬は体内に取り込まれた後に一酸化窒素(NO)に変換され、グアニル酸シクラーゼを活性化させる。それによって血管平滑筋の弛緩が生じ、動脈圧の低下と心臓への還流量減少により心臓の仕事量を減らす。狭心症発作時には舌下投与、スプレー(口腔内あるいは舌下)、静脈内投与により用いることで胸痛に対して速やかな改善効果が期待できる薬剤である。ニトログリセリンは徐放性製剤も存在するが、当然ながら発作治療には不向きである。硝酸イソソルビドは代謝が遅いために血中に留まる時間が長く、ニトログリセリンと共にテープ剤として発作予防薬に用いられている。特に経皮剤は肝臓での初回通過効果を受けないため、安定した血中濃度が得られることが特徴である。硝酸薬は冠血管に限らず全身の血管を拡張させるため、副作用として血圧の低下や反射性の頻脈、頭痛、めまい、顔面紅潮、動悸などを起こしうる。 ニトログリセリン(Nitroglycerin,NTG) 硝酸イソソルビド(Isosorbide Dinitrate,ISDN) 一硝酸イソソルビド(Isosorbide Mononitrate,ISMN) ニコランジル(Nicorandil) 亜硝酸アミル(Amyl Nitrite)
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