心不全
心臓が(全身に血液を送り出すという)機能を全うできなくなっている状態のこと。いわゆるポンプの働きが低下した状態、心臓の機能障害。
日本循環器学会と日本心不全学会は「心不全の定義」について「心不全とは、心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気です。」と定め、2017年にこれを発表している。
心不全は「急性心不全」と「慢性心不全」に区分される。急性心筋梗塞などにより急激に生命が危機的状況に陥る症状は急性心不全に該当する。慢性心不全は普段の生活の中で徐々に心機能が低下していく症状であり、息切れや手足の冷えといった形で表面化しはじめる。
関連サイト:
『心不全の定義』記者発表について ― 一般社団法人日本循環器学会
心不全とはなにか ― 公益財団法人日本心臓財団
しん‐ふぜん【心不全】
心不全
心不全【しんふぜん】
心不全
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/23 09:05 UTC 版)
心不全(しんふぜん、英: heart failure)は、何らかの原因によって引き起こされ、心臓の機能低下から起きる全身のさまざまな不調状態であり[1]、具体的には心臓のポンプ機能が徐々に低下し、全身に十分な血液を送り出せなくなっている心機能不全状態または心機能喪失状態である。マスメディアの報道における誤用で誤解されやすいが、心不全は病気名称(病名)ではなく、病態(容態)である。かつては、医師も「死亡した原因不明な時」に書いてきたが、心臓の機能喪失は即ち死亡を意味するため、「心停止に至った原因となる疾患名」を書くこととなっている死亡診断書の死因欄に記載することは原則禁止になっている。慢性心不全の場合は息切れやむくみといった自覚症状から始まり、どんどん悪化していくために放置で増悪を繰り返すたびに心機能が低下し、命の危険も増していき、最終的に死亡に繋がる[2][3][4][5]。心機能不全状態となる原因には様々あり、心筋梗塞、心筋弁膜症、心筋炎など心臓の病、心臓を取り巻く環境(高血圧や貧血、破傷風菌など感染症罹患やその生体反応による敗血症等)の悪化から心臓に負担がかかっているために起きる心不全もある[6][7][8]。急性心不全の場合は、短時間で激しい呼吸困難になるため、重症の場合はそのまま死に至る[信頼性の低い医学の情報源?][4]。
- 1 心不全とは
- 2 心不全の概要
心不全
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 04:24 UTC 版)
頻度は低いが、心不全は発症すると死亡率が高い。Swan-Ganzカテーテルで心機能を評価する Forrester分類に応じ、対症的に治療する。
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心不全(Heart failure)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/11 02:07 UTC 版)
「ロシグリタゾン」の記事における「心不全(Heart failure)」の解説
承認以前より知られていた副作用の一つは、体液貯留である。加えて、ロシグリタゾンとインスリンを併用すると鬱血性心不全をきたすことが知られていた。欧州では、心不全患者への使用ならびにインスリンとの併用は禁忌とされていた。 2010以後の全ての臨床試験のメタアナリシスの結果、ロシグリタゾンの心不全リスクが高く、インスリン療法への上乗せでリスクが2倍になることが確認された。患者の日常生活を追った2つのコホート研究でも、ピオグリタゾンに比べて心不全リスクが高いことが示された。ロシグリタゾン群ではピオグリタゾン群よりも10万人辺り649件多くの心不全が認められた。
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心不全
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 21:22 UTC 版)
心タンポナーデや心筋梗塞等で心臓から送り出される血液量が低下しているために、十分な血流を保てずショックに陥る。原因が鬱血性心不全である場合は利尿剤を投与する。ジギタリス等の強心剤は心機能低下を一時的に改善できる可能性があるが、長期予後はむしろ悪い。なお、利尿剤により循環血液量減少が生じると循環血液量減少性ショックに至る可能性もある。
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心不全
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/29 23:57 UTC 版)
エプレレノンは急性心筋梗塞後3〜14日の心不全および左心室不全患者の死亡リスク低下に他薬と共に用いられる。他系統の鉱質コルチコイド受容体拮抗薬に共通するカリウムおよびマグネシウムの枯渇を解消すべく、スピロラクトン(英語版)構造が導入された。スピロノラクトンの代替薬としては最も高価である。NYHA(英語版)分類I〜IVの患者6,632名を対象にエプレレノンを投与したEPHESUS臨床試験とNYHA分類IIIの患者1,663名にスピロノラクトンを投与したRALES臨床試験を比較した結果、エプレレノンの方がプロゲステロン、アンドロゲン、糖質コルチコイド様作用が弱く、効果の持続時間はスピロノラクトンの方が長いことが判明した。
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「心不全」の例文・使い方・用例・文例
- この病気は心不全につながることが知られている。
- 彼は心不全と診断され入院となった。
- 父は心不全で急死した。
- 私は今まで心不全で入院したことがない。
- 彼は心不全で入院する。
- 三村・泰之氏(みむら・やすゆき=コニチカ株式会社取締役)三日、心不全で死去。45歳。
- 心不全.
- 心不全の治療に静脈を通して用いられる薬(商標名イノコール)
- 病状が促進していない心不全の進行を個人で軽減させることができるベータブロッカー
- 鬱血性心不全または心臓不整脈を治療するのに用いられるジギタリス製剤
- 鬱血(性)心不全または心不整脈を治療するのに使用されたジギタリス製剤(商標名ラノキシン)
- カルシウムブロッカ(商標名カルディゼム)で高血圧または心不全のアンギーナを治療するのに用いられる
- 狭心症と鬱血心不全を治療するために使用される薬(商標名アイソーディル)
- 高血圧、鬱血性心不全、アンギナあるいは片頭痛の際に経口または非経口カルシウムブロッカーとして使われる薬(商品名CalanとIsoptin)
- (うっ血性心不全の後などに生じる)抹消血液の循環の低下による低酸素症
- (うっ血性心不全の後などに生じる)抹消血液の循環の悪化による無酸素症
- 多くの植物から得られ、心不全の際に心臓を刺激するために用いられる
- 急性心不全という心臓の病気
- 慢性心不全という病気
- 心不全という,心臓の機能障害によって血液が十分に供給されなくなる病気
心不全と同じ種類の言葉
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