手袋持ち(ガントレット)
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「機巧少女は傷つかない」の記事における「手袋持ち(ガントレット)」の解説
リゼット・ノルデン 声 - 能登麻美子 風紀委主幹補佐。学院の三回生で第三十四位。登録コードは「白い幻霧(ホワイトミスト)」 眼鏡をかけた少女。雷真に対してひどい言葉を吐く(罵倒のレパートリーがなぜか細長い虫に偏っている。例としてサナダムシ、イトミミズなど)。実際には夜会前に殺されておりフェリクスの自動人形にすり替わられていた。 フレイ 声 - 阿澄佳奈 本作のヒロインの1人。学院の三回生で第九十九位(ロキの自主降格により、後に、第九十八位)。。登録コードは「静かなる騒音(サイレントロア)」。Dワークスの軍用犬型自動人形「ガルム」シリーズの一体、「ラビ」を連れている。「機巧戦術科」コース所属。得意料理(?)はサンドイッチ。 真珠色の髪に紅い眼をした少女。体つきは華奢だが胸が大きく、顔立ちも整っている。 人工的な「約束された子ども」として養父のブロンソンにより心臓を機巧化された魔術師兵の側面を持ち、常に魔力暴走や心停止の危険に晒されている。 本当の両親は優れた人形使いで、機巧人形劇を生業としていたが、フレイとロキの資質に目をつけたブロンソンの裏工作により、劇の最中に事故を装って殺害され、フレイとロキの身柄はブロンソンの手中に落ちた。ブロンソンからは実験体として扱われていた節があり、過酷な訓練を課され、学院へと入学する。ロキとは実の姉弟であるが、フレイは母親の死は自分が招いたと誤解して、そのことでロキに恨まれていると思い込んでいたため、彼の前では萎縮していた。 雷真の初戦の相手で、ある理由により雷真を暗殺しようとしていたが、彼女自身が残忍さや狡猾さとは程遠い、優しい上にニブくてドジでまた臆病なところがあり、嫌がらせレベルにしかなっていない。 Dワークス事件終結後は、ロキとの関係も改善し始め、ロキの本心や不器用な優しさに気がつくようにもなった。また、雷真に好意を抱いたようで、積極的なアプローチや時には非常に大胆なアプローチで迫り夜々やシャルロットをヤキモキさせている。 当初はラビ一頭だった「ガルム」に新たに四頭を戦力に加え、「多重なる騒音(サラウンドロア)」として「夜会」を勝ち進んでいく。また、戦闘時以外は合わせて十三頭の「ガルム」の面倒を見ており、人探しなどの際は「ガルム」を用いて雷真を助けることもたびたびである。6巻では夜会が中断される夏休み期間中の猛特訓をへて、十三頭全てを一度に操るほどに成長した。 11巻でリビエラ共々一度死亡し(仮死状態)、12巻で黒薔薇と硝子の手によって蘇生する。 13巻の夜会でソーネチカに手袋を焼き払われたことで敗北し、夜会から脱落した。「ガルム」シリーズ 一般の自動人形とは異なり、生身の犬を機巧で改造して生み出されたDワークス製軍用犬型量産禁忌人形。装甲をつけた犬の姿をしている。自律しているが、中身もほとんど見た目通りの犬で、人語を喋れず、知能もあまり高くない。しかしヨミ曰く「新米魔術師でも扱える」容易な操作性が売りで、フレイ一人でもマグナスのように複数体の自動人形による連携攻撃が可能。音の魔術回路「音圧操作(ソニック)」を搭載しており、音を介した索敵や攻撃を行い、優れた隠密性を発揮する音波の相殺による消音能力や、「ガルム」同士の音の共鳴による攻撃力の強化を可能とする。 ラビ フレイが最初に連れていた「ガルム」。犬種は巨大な黒いオオカミ犬。 リビエラ、ルビー、レビーナ、ロビン フレイが新たに夜会に登録した「ガルム」。犬種は順にコリー、グレートデン、シェパード、ダックスフンド。中でもリビエラは3巻の事件で雷真の手助けをさせられたり、12巻でフレイと共に黄泉の川面に浮かぶことになったりと、比較的出番が多い。 アリス・ラザフォード 声 - 種田梨沙 本作のヒロインの1人。第八十七位。登録コードは「加速の妖精(エルフ・スピーダー)」。 銀色の髪をした麗しい姿の少女。並外れた魔力を持ち主。人形使いとしても優秀。 他人の不幸を見ることを一番の楽しみにしており、アンリエットを人質にして、シャルロットに、学院長を暗殺させようとしたり、キングスフォード家から護衛を任されているグランビル家のセドリックに化け、彼らの計画を個人的な理由で邪魔しようする。入学時からセドリックに化け、アリスとセドリックの二重生活を送っていた。ものごとを自分にとって楽しく考えるようにしている。 人質であるアンリエットが仮に死んだとしても造ればいいと言い、雷真の首をシャルロットにプレゼントしようと考えるなど(本人はお芝居だと言っているが)歪んだ性格の持ち主。頭がよく、かなりの策士でもある。 しかし、雷真と触れ合って以降は性格にも少しずつ変化が生じており、また彼のことを憎からず思うようになった節がある。 シンからは何かにつけて手ひどく罵倒されるも、彼女も負けず劣らずの言葉を切り返すのが常であり、内心では互いに強い信頼で結ばれている。 オルガとは友人同士であり、彼女の窮地を(自分の作戦のためもあるとはいえ)二度も救っている。 体の半分を機巧化されているため、魔術を使うことができる。幻を操る魔法「虚像(ブロッケン)」の使い手であり、それにより幻影の投射や変身、物質の透明化が可能。雷真との戦闘時にシンにも使用したが、魔活性不協和の原理により、シンの魔術と組みあわせて使うことができない。 実は、ラザフォード学院長の娘だが、愛情に恵まれているとは言い難い。9巻では健康な肉体と父の愛に恵まれていたブリュー姉妹に嫉妬していたと述懐している。シン 声 - 櫻井孝宏 アリスの執事を務める、生身の人間を機巧化して造られた禁忌人形。銀に近い金髪で色つき眼鏡をしている。 完全に近い形で自律しており、人形使いが不在でも魔力を生み出せる。ロキと互角以上に渡り合い、夜々とシグムントをまとめて圧倒するなど、「十三人」クラスと同等かそれ以上の戦闘能力を持つ。 「神性機巧(マシンドール)」のモデルケースとして開発された、運動方向の魔術回路「完全統制振動(フラガラッハ)」を搭載する禁忌人形「機巧兵士(マシーネンソルダート)」シリーズの完成系「MK4」。肉体の運動方向を分子レベルで自在に操り、慣性を無視した高速移動、ケルビムのブレードがたわむほどの重い攻撃力に加え、シグムントのラスターカノンにすら耐える防御力をも発揮する。能力発動中は手に負えない強さだが、魔力を消費して能力を使う以上、魔力供給が追いつかなければ消耗はするため、無制限に無敵というわけではない。 主人のはずのアリスに対して、「腐りきった」「歪んだ」「捻じくれ曲がった」など、彼女の人間性を否定するような毒舌を用いた諌言を頻繁に振るうが、職務態度は極めて忠実で、自分以外にアリスを悪く言う人間には容赦しない。しばしば「○○の執事は優秀ですが、完全無欠ではありません。ただひとつ難をあげるとすれば…」と前置きして自身のことを「キレやすい」「うっかりさん」「臆病者」と評するなど、「優秀」を自負しながらも、不完全故の自身の人間性をも、ある意味肯定的に捉えている。 賀茂 昴(かも すばる) いざなぎ流の名門の嫡流。日輪の護衛。第十七位。 日輪のことが好きではあるが、日輪は雷真のことが好きであるため、気づかれてもありえないとまで言われてしまった。 日輪を振り回す雷真のことを嫌ってはいるが、信用はしている。 13巻で、怪我を理由に六連と共に手袋を返上して夜会から脱落した。 弓削 六連(ゆげ むつら) いざなぎ流の名門の嫡流。日輪の護衛。第二十八位。 8巻ではエドマンドの策略にはまり日輪を危機に陥れることになる。 13巻で、怪我を理由に昴と共に手袋を返上して夜会から脱落した。 アーバイン 登録コードは「黒鉄結晶(ダークアイアン)」。 眼鏡をかけた知性的な面立ちの青年。自動人形は金属製のゴーレムで、スライムのように身体をゆがませ、流体を収束して刃を作り、鋼線のように伸ばして攻撃する。凄腕の魔術師だが、十八人の仲間と共に挑んだ「五十番目の夜」で雷真たちに敗北する。
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夜会の参加資格(エントリー)の証として、学院から授与された手袋を持つ学生の呼称。夜会の戦闘中は、手袋の着用が義務づけられる。手袋は、パールホワイトに輝くシルク地に、金糸で登録コードが刺繡される。登録コードは申請者(担当教官や執行部の推薦人)がつけることになっている。手袋の配給は、定期考査のたびに候補者が更新され、最終的に夜会開催の直前期(初夏頃)に渡される。
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