ロキ
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ロキ(古ノルド語: Loki)は、北欧神話に登場する悪戯好きの神。その名は「閉ざす者」、「終わらせる者」の意[1]。神々の敵であるヨトゥンの血を引いている。巨人の血を引きながらもオーディンの義兄弟となってアースガルズに住み、オーディンやトールと共に旅に出ることもあった。変身術を得意とし、男神であるが時に女性にも変化する[注釈 1]。自身が変身するだけでなく、他者に呪文をかけて強制的に変身させたこともある。[注釈 2] 美しい顔を持っているが、邪悪な気質で気が変わりやすい。狡猾さでは誰にも引けを取らず、よく嘘をつく[2]。「空中や海上を走れる靴」[3](「陸も海も走れる靴」[4]または「空飛ぶ靴」[5]とも)を持っている。
注釈
- ^ 『ロキの口論』第23節では、ロキが8年間乳搾り女となって子供ももうけたというエピソードが語られている(『エッダ 古代北欧歌謡集』83頁)。
- ^ 『スノッリのエッダ』第二部『詩語法』において、女神イズンを胡桃に変身させている。
- ^ 同じく『ロキの口論』第9節では、オーディンとロキの2人が血を混ぜたとの会話がある。松谷健二によると、これは義兄弟の契りを交わしたことを指しているという(『エッダ/グレティルのサガ』36、44頁)。また谷口幸男の説明によれば、それは友人同士が血盟を誓う際に体に傷を付けて血を流して足跡に血を流した風習を指しているという(『エッダ 古代北欧歌謡集』81、87頁)。
- ^ 同じく『ロキの口論』第16節では、イズンがブラギに「ロキとは実子と養子の仲」と呼びかけている。松谷健二は、ここは研究者によって意見の分かれる箇所であるものの、ブラギがオーディンの実子とされていることから、ロキをオーディンの養子としてとりなしたのではないかと考えている(『エッダ/グレティルのサガ』37、45頁)。
- ^ オーディンの兄弟としてヘーニルとともに『古エッダ』で名前が挙げられる者。語感やオーディンとヘーニルとロキがトリオで活躍する話もあるので同一視されることがある。
脚注
- ^ 『虚空の神々』317頁。
- ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』248頁(『ギュルヴィたぶらかし』第33章。
- ^ 『「詩語法」訳注』43頁(第43章)。
- ^ 『虚空の神々』320頁。
- ^ 『北欧神話物語』221、223、226頁(「二十六 オッタルの賠償金」)。
- ^ 『西洋神名事典』225頁。
- ^ 『北欧神話』(デイヴィッドソン)212頁。
- ^ a b c d e f g 『エッダ 古代北欧歌謡集』248頁。
- ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』87頁。
- ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』274頁。
- ^ a b 『エッダ 古代北欧歌謡集』248-249頁。
- ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』259頁。
- ^ 『北欧神話』(デイヴィッドソン)213頁。
- ^ 『北欧の神話』143頁。
- ^ 『「詩語法」訳注』41-43頁。
- ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』133-134頁。
- ^ a b 『エッダ 古代北欧歌謡集』260-268頁。
- ^ 『世界の神々の事典』168頁。
- ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』250頁。
- ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』270-273頁。
- ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』80-87頁。
- ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』87、274頁。
- ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』276頁。
- ^ a b 『エッダ 古代北欧歌謡集』81頁。
- ^ a b 『エッダ 古代北欧歌謡集』14頁。
- ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』85頁。
- ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』277頁。
- ^ 『北欧神話』(デイヴィッドソン)202-204頁。なお、原文は「ロデュル」表記。
ロキ (Loki)
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「いとしのマイ・キャット☆LOKI」の記事における「ロキ (Loki)」の解説
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ロキ(※)
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「聖剣伝説 HEROES of MANA」の記事における「ロキ(※)」の解説
白銀の騎士団団長にて「黄金の騎士」との異名を持つ騎士。32歳。聖剣伝説3の主人公の一人デュランの父親。フォルセナ王子であるリチャードとは立場を超えた親友のような間柄。
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ロキ(Loki)
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「アベンジャーズ (マーベル・コミック)」の記事における「ロキ(Loki)」の解説
アスガルドの支配を企むソーの義弟。幻覚を見せる魔法を使い、敵を操る。
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ロキ(Loki)
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ソーの義弟にして、最大の強敵。元々は巨人族の息子だが、オーディンの養子に入り育てられた。後に王になることを約束され才能もあるソーを妬み、亡き者にしようと策略をめぐらせる。神であるため、人間離れした身体能力を持ち、オーディンに次ぐとまで言われる高い魔力を持っている。しかし、他のヴィランと共謀し策略を駆使して戦うことが多く、自分自身が戦うことはあまりしない。自分の目的の為には、手段を選ばない卑劣漢。最近シフの身体を奪い女体化していた。
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「ロキ」の例文・使い方・用例・文例
- 試験官がキョロキョロと周りを見た
- 彼がキョロキョロと周りを見渡した
- グープ(ガンマヒドロキシ酪酸塩)はナルコレプシーの治療で用いられる。
- シプロフロキサシンは抗生物質の一種だ。
- ナプロキセンの化学式
- ナロキソンは彼によく効いた。
- 今夜はアフロキューバンジャズバンドがステージに登場する予定です。
- このハイドロキシアパタイトは何由来のものですか。
- 化粧品の広告がハイドロキノンの効果と副作用を説明している。
- ヴェロキラプトルの特徴のひとつは、大きな鉤爪である。
- その会社では株主総会に向けてプロキシーファイトが過熱した。
- 彼らはチェロキーに、日が沈む地まで行けると言った。
- 余談だが、この念発火能力のことをパイロキネシスというらしい。
- 商店街に入ると、陽菜はまるでおのぼりさんのようにキョロキョロ辺りを見回した。
- 純血のチェロキー族インディアン.
- 彼はキョロキョロ眺めてばかりいる
- 彼は始終目をキョロキョロしている
- キョロキョロ眺める
- 人の顔をキョロキョロ眺めるのは失礼だ
- お前はキョロキョロするからどこへも連れて行けない
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