実録とは?

じつ ろく [0] 【実録】

実録物(もの)」の略。
中国で,皇帝一代事績を記した編年体記録日本でも中国倣った三代実録」などがある。


実録

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/08/12 02:24 UTC 版)

実録(じつろく)は、中国の史官が、皇帝一代の事績を記録した書物である。

概要

その起こりは南北朝時代以前であるとされ、武帝の事績を記した『梁皇帝実録』などの記録が見える。しかし、その編纂の制度が整備されたのは代になってからであり、皇帝が崩御した後に、起居注を中心とした文書や記録を集めて編纂することとなった。さらに、実録を元にして各王朝の史書、つまり正史が作られることとなる。

現存する実録としては、唐の『順宗実録』(編纂者韓愈の『韓昌黎集』外集に収録)と北宋の『太宗実録』(元80巻、現存20巻)が見られるほか、『明実録』(13部、3045巻)と『清実録』(12部、4403巻)を見ることが出来る。の実録は、ともに影印出版されているため、便利である(『大明実録』、1942年・『大清歴朝実録』、1937年)。

朝鮮の実録

朝鮮の実録に関する最初の記録は、高麗朝の8代顕宗の時代に編纂され始め、9代徳宗の時代に完成された、先代の七代実録である。これは、との戦争の間に失われた初代太祖から7代穆宗までの記録を復元するため開始されたものである。

高麗の実録製作体系は、中国とは異なる五大編制であった。徳宗以後も実録が編纂され、21代の帝王の実録が記録に確認されているが、顕宗などのものは確認されていない。これら『高麗王朝実録』は1592年、文禄の役のさなかにすべて失われた。

李氏朝鮮では朝鮮王朝実録を編纂し、初代太祖から25代哲宗まで総計1984巻が李朝のそれまでの全時代にわたる記録として残されており、韓国ソウル大学が保管・研究をしている。

大韓帝国高宗純宗の実録は、日韓併合の後、朝鮮総督府によって編纂された。この両実録には近代の詔書・勅令・法律・条約文などが網羅されているが、当時の日本に反した活動に関した内容などは当時の治安維持のため削除されていて、これが史料としての問題点として指摘され、大韓帝国を継承した大韓民国(韓国)による再編纂が決定された。

日本の実録

日本で編纂された正史で「実録」の名称が付されているものとしては、六国史の『日本文徳天皇実録』や『日本三代実録』がある。ただし、仁明天皇1代のみを扱った『続日本後紀』の方が体裁としては実録に近く、一方『三代実録』では清和天皇以後3代の天皇が扱われるなど、当時日本において「実録」がどのように理解されていたかについては不明な部分もある。

明治以後、孝明天皇から代々の天皇の実録が宮内省で作られており、この事業は現在の宮内庁にも継承されている。『孝明天皇紀』『明治天皇紀』は完成後にその存在が公けにされたが、『大正天皇紀』に関しては、その存在自体は推測されていたものの、長年宮内庁において情報公開の対象外とされた(『大正天皇実録』全85巻は1927年昭和2年)から1937年(昭和12年)にかけて編纂された)。このため「大正天皇の健康問題が関わっているのではないか」などの様々な説が唱えられた。2001年平成13年)になって、情報公開・個人情報保護審査会が非公開を不当とする判断を下し、宮内庁も編纂の事実を認めた。このため、翌2002年(平成14年)、2003年(平成15年)及び2008年(平成20年)[1][2]に第48巻以降が、また第1巻から47巻までが2011年(平成23年)に一部黒塗りで公開された[3]

『昭和天皇実録』も宮内庁によって編纂が進められ[4]2014年(平成26年)に編纂が完了して同年8月21日今上天皇に奉呈されたことが宮内庁より公表され、翌2015年(平成27年)より5年間かけて順次刊行されることになった[5]。2015年3月より東京書籍から全18冊・索引1冊として刊行(2019年3月完結予定)[6]

『昭和天皇実録』が可能な限り黒塗りなしで公刊されることに対し、『大正天皇実録』についてもNHKが同じ基準で公開するよう宮内庁へ申請を行い、その結果、2015年6月27日に黒塗りされた部分の約8割が公開された[7]2016年(平成28年)12月よりゆまに書房から補訂版(岩壁義光補訂、全6巻・別巻1)として刊行(2021年12月完結予定)[8]

脚注

  1. ^ 晩年期の「大正天皇実録」公開産経新聞、2008年6月4日付)
  2. ^ 闘病の日々、淡々と記述 「大正天皇実録」第3回公開朝日新聞、2008年6月5日付)
  3. ^ “「大正天皇実録」第1〜47巻を公開”. 読売新聞. (2011年3月27日). http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110325-OYT1T00364.htm 2011年3月27日閲覧。 
  4. ^ “黒塗りせず「昭和天皇実録」公刊へ…宮内庁方針”. 読売新聞. (2014年1月1日). http://www.yomiuri.co.jp/feature/20120905-144176/news/20140101-OYT1T00225.htm 2014年1月1日閲覧。 
  5. ^ “昭和天皇実録:知られざる事実含む可能性高く…黒塗りなし”. 毎日新聞. (2014年8月22日). http://mainichi.jp/feature/koushitsu/news/20140822k0000m040150000c.html 2014年8月22日閲覧。 
  6. ^ 『昭和天皇実録』(公刊本)刊行のご案内”. 東京書籍. 2017年8月12日閲覧。
  7. ^ “「大正天皇実録」 黒塗りだった記録公開”. NHKニュース. (2015年6月27日). http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150627/k10010130031000.html 2015年6月27日閲覧。 
  8. ^ 大正天皇実録 補訂版 全六巻・別巻一”. ゆまに書房. 2017年8月12日閲覧。

関連項目

外部リンク


実録!?

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/04/06 03:04 UTC 版)

実録!?
ジャンル バラエティ番組
放送時間 木曜日24:50 - 25:05(15分)
放送期間 2012年7月5日 - 9月28日(12回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 北海道テレビ放送
企画 納谷真大(イレブン☆ナイン)
出演者 茂木淳一
音声 ステレオ放送
外部リンク 実録!?
テンプレートを表示

実録!?(じつろく!?)は北海道テレビ放送(HTB)にて放送されていたバラエティ番組。放送時間は木曜日24:50 - 25:05(JST。以下同)。

概要

  • HTB深夜開拓魂』第8作。一見ドキュメンタリーであるが、やがて現実には起こりえないような展開が繰り広げられるモキュメンタリー形式の実験的番組。

出演

放送リスト

放送日
(2012年)
副題
1 7月5日 実録!?万引きGメンは見た!
2 7月12日 実録!?タクシー車載カメラは見た!
3 7月26日 実録!?万引きGメンVS最強の敵
4 8月2日 目指せ!金メダル 札幌から世界へ!
5 8月9日 ある失踪事件を追う 前編
6 8月16日 ある失踪事件を追う 後編
7 8月23日 実録!?タクシー車載カメラは見た!2
8 8月30日 油に火を灯せ~クレーム処理コンサルタント 倉田満治
9 9月6日 浮気防止道場に密着!
10 9月20日 伝統食が消える日
SP 9月25日 舞台「架空のイキモノ」[1]
11 9月27日 タイトル未定

出典

  1. ^ 第9回「浮気防止道場に密着!」の原型となった演劇ユニット「イレブン☆ナイン」の舞台を放送するスピンオフ。24:50 - 25:20放送。

外部リンク

HTB 深夜開拓魂
前番組 番組名 次番組
実録!?
(2012.7.5 - 9.28)
漁師めし
(2012.10.4 - 12.20)

実録

出典:『Wiktionary』 (2009/04/06 14:21 UTC 版)

名詞

じつろく

  1. 有りの儘事実記録すること。
  2. 有りの儘事実記録されたもの。





実録と同じ種類の言葉


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