付加価値通信網
付加価値通信網
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/20 19:13 UTC 版)
付加価値通信網(ふかかちつうしんもう)は、1980年代に流行した技術・サービスの名称で、何らかのサービスを付加した通信網のことである。狭義には、第一種電気通信事業者から賃借した通信回線に自営のコンピュータを介在させて、回線リセール・通信プロトコル変換・ファイルフォーマット変換・データの蓄積交換(オフライン時に届いたデータを一時預かり)・情報処理などの付加価値通信を行ったパケット通信ネットワークをいう。一般的には英文名称の「Value-Added Network」の頭文字を取ってVAN(バン、ブイエイエヌ)の略称で呼ばれる[1]。1990年代以降、サービス名称として付加価値通信網(VAN)は使われていない。しかし、全く同様のサービスはインターネットを利用したWorld Wide Webなどで行われている。
- ^ VAN - ITmedia・情報システム用語事典
- ^ アメリカ国防総省が1970年代はじめに開発したARPANETを民間に払い下げたもの。全米の大学に散在する端末で構成されたクラウド・コンピューティングであったが、民営化されてから日本をふくむ50カ国以上を営業圏に収めた。
- ^ a b 松尾良彦・江頭孝久「五章 走り出した金融VAN」『決済革命 進む資金決済の電子化』 日本経済新聞社、1987年12月
- ^ 郵政省「昭和57年郵政省令第55号 公衆電気通信法第55条の13第2項の場合等を定める臨時暫定措置に関する省令」
- ^ 福家秀紀「回線開放の歴史的意義 ―ビッグデータと通信の秘密の視点から―」『GMS学部紀要:Journal of global media studies Vol.13』 駒澤大学グローバル メディア スタディーズ学部、2014年3月
- ^ 林健二「I. 通信処理と情報処理を融合するVAN」『電気学会雑誌 111巻11号』 電気学会、1991年11月
- ^ 福垣成夫「第1章 大規模VANサービス」『電気学会雑誌 111巻11号』 電気学会、1991年11月
- ^ 「III-3-32 表 特別第二種電気通信事業者の概要」『昭和63年版 通信白書(資料編)』 郵政省
- ^ 高橋善彦「第7章 物流網の制御と情報通信」『電気学会雑誌 107巻5号』 電気学会、1987年5月
- ^ 鈴木信雄「運輸業の高度情報化」『都市と交通 11号』 日本交通計画協会、1987年9月
- ^ 「NEWS SCOOP 西濃運輸が物流情報を開放し貨物追跡サービス」『INTERNET magazine 1996年1月号』 インプレス、1996年
- ^ 「第6章 第2節 1 物流情報システムの整備」『昭和62年度 運輸白書』 運輸省
- ^ 有冨和利「第4章 多様化する金融のためのVAN」『電気学会雑誌 111巻11号』 電気学会、1991年11月
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- 2 付加価値通信網の概要
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