ふえ科メンバー
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「ピューと吹く!ジャガー」の記事における「ふえ科メンバー」の解説
ジャガージュン市(ジャガー ジュンいち) 声 - 藤原啓治・FROGMAN(実写映画)、演 - 要潤 物語の主人公。謎の笛吹き男で、通称はジャガー。常に逆立った赤毛と瞑った目が特徴。いつも笛の穴の形に開いた服と、マフラーを着用している。普段の一人称は「オレ」だが、自分の過去を語るときなど、たまに「ボク」になる。ガリプロに無理やり発足させたふえ科の講師であるが授業をすることはほとんど全く無く、いつも教室で寝ていたり、ハマーと「木下」という謎のゲームをして暇を潰しているだけである。だが、そのくせ生徒数が少ないのを気にすることもある。 しかし笛の技術は驚異的で、「曲の情景を鮮明なイメージとして見せる」ことができたり、ギターのような音色や和音まで出すことができ、さらにときには守護霊のようなもの(たてぶえマン)を出して戦わせたりすることもできる。また、ギターの腕前もピヨ彦以上で、笛と同様の表現を見せることができる。またハマーのデビューシングルの作詞を担当した際には20万枚の大ヒットを飛ばすなど、マルチな才能を見せる。 性格は傍若無人で、常に周囲を振り回している。だが天性の魅力があり、交友関係はやくざからロボット、音楽プロデューサー、悪の組織に至るまで非常に幅広い。しかし、一癖ある妙にマニアックな人々ばかりで、まともな友人はむしろ少ない方。自分より下のダメ人間を見下して笑うのが大好きだが、自分より上の人(社会的地位の高い人など)をみるとネガティブになったり愚痴を吐いたりする。一見弱点はないように見えるが、幼少期のトラウマから歯医者が大の苦手。 ピヨ彦をギターから笛に転向させることに熱心であり、隙を見ては工夫した罠を張って笛を吹かせようと試みている。これにピヨ彦は、いつもぎりぎりのところで罠に気付くが、一度だけ吹いてしまったこともある。 幼少の記憶があまり無いが、ホテルリバーサイド研究所(通称「そふとくり〜む」)で育てられた模様。笛などに関する数々の特殊技能も、そふとくり〜むの教育によるものとされている。組織の解体後は間池留に引き取られた。 酒留清彦(さけとめ きよひこ) 声 - 金丸淳一・FROGMAN(実写映画)、演 - 大村学 通称ピヨ彦。初登場時17歳。ギタリストを夢見て上京するも、ジャガーと出会ってからやがて振り回され始める。ガリクソンプロダクションの生徒として寮に入るが、セガールの個人的事情から笛吹きのジャガーとユニットを組まされることに。そのため「ガリ寮」ではジャガーと同部屋。やがてジャガーが発足させたふえ科に流されるように所属するようになる。ふえ科では主に漫画を読んでいる。 たて笛職人の息子で、幼少の頃は笛に関して天才的(?)な才能を発揮していたが、とあるトラウマにより笛と決別。ギターの腕は普段だらけている割に上達していっているようである。珍笛そのものに関する観察力は天性のものと勘違いされ、ジャガーと父から勝手に珍笛界の未来を託されている。後に、最初仕方なく珍笛を作ったところそれが評価され、その嬉しさから次々新作を発表し、珍笛界の第一人者と呼ばれるようになる。 基本的には純朴な好青年だが、ジャガーに乗せられて破天荒な行動を取ることも多く、その際には意外な才能を発揮する場合もある。 一人でいるときのテンションが高い。 浜渡浩満(はまわたり ひろみつ) 声 - 小西克幸、演 - 小木博明 通称ハマー。名前の漢字すべてにさんずいが含まれている。1975年6月6日生まれで、初登場時26歳。一人称は「拙者」。口癖は「YO」「…でござる」「○○殿」。忍者風の頭巾と面当て、黒のダウンジャケットをいつも身につけている。元はガリプロの「ヒップホップ術」講師であったが、ジャガーと出会い、講師を辞めてふえ科に所属する。ふえ科では主に眉毛を抜いたりしている。ピヨ彦曰く「黙っていればカッコイイ男」。 ガリ寮の屋根裏部屋に暮らしているが、その部屋にはベッドやエアコンがあり、ジャガーやピヨ彦よりもずいぶん豪華な部屋となっている。 少年時代は優秀な中学校に通うなど普通の子供であったが徐々に落ちぶれ、高校受験を一浪して「アレクサンダー流忍者学園」に進学した。分身の術などさまざまな忍術を使えるものの、忍者と思えないほど鈍感。また、初期は女性に絡んでいた不良を倒せるほどの強さだったが、連載が進むにつれどんどん弱くなっている(その弱さはピヨ彦に絡んだ不良が申し訳なく思ってしまうほど)。ナルシストかつ変態な趣味の持ち主。連載が進むにつれてその性格が強調されるようになり、ふえ科全員はもちろんビリーなどの例外を除いて周囲のほとんどの人間に見下されるどころか幾度となく警察に連行されている。可愛いらしい女性と見れば変態じみたアプローチを繰り返し、その度に酷い目に合っている。特に後述の山田サヤカが登場して以降、彼女を巡り、それまで自分に対して数少ない味方寄りな人物であったピヨ彦とも険悪な関係になってしまう。また、サヤカからは当然の事ながらまったく相手にされていない。また、夢ノ森眠都には当初からバカにされてはいたが、ある一件によって完全に犬猿の仲になった。以上のように各所で敵を作ってばかりに見えるが後述のビューティ田村とは少しずつだが良い雰囲気になりつつある。本人たちは頑なに否定しているが、そのまま結婚すると周りは見ているらしい。 得意なことは縄抜けとピッキングと古雑誌を縛ること、そして言い訳と土下座である。夜の9時に寝て昼の2時半に起きるような不規則な生活を送っているが、作者の一日よりは健康的らしい。 大物音楽プロデューサー、つん子の目に留まり、「浜〜」として「なんかのさなぎ」でCDデビュー、なおプロデュースにはジャガーも関与していた。これがヒットして時の人となるが、自分で作詞・作曲した2ndシングル「サクセスしたけりゃ黙って俺についてこい!そう、俺がハマーだ!」が全く売れず、事実上クビになる。その後ビリーに誘われお笑いコンビを結成、ボケを担当するがビリーに比べるとかなり冷めている。 なお「なんかのさなぎ」は後日発売されたドラマCD「ジャガージュン市のオールナイト昼」に実際にフルコーラス収録されている。また、「なんかのさなぎ」「サクセスしたけりゃ黙って俺についてこい!そう、俺がハマーだ!」はDVDアニメのエンディングテーマとなっている。 白川高菜(しらかわ たかな) 声 - 笠木泉、演 - 高橋真唯 ガリプロ・アイドル科に所属。初登場時は18歳。半ば引きこもり気味の女性。極度のあがり症で、人に話掛けられると恥ずかしさをごまかすため、相手を罵ったり殴りつけたりする。しかし時にはなぜか相手を喜ばせている。ふえ科のメンバーでは、ジャガーとピヨ彦には気を許しているようである。 趣味は専らインターネット(ふえ科でもやっている)。「チムリー」「夢〜眠(む〜みん)」など48のハンドルネームを持ち、ネットアイドルとしても活動する。またバス釣りはプロ級の腕前。アイドルとしては鳴かず飛ばずであったが、後に「かわいすぎるルアー職人」として有名になる。 ガリプロの社長・増岡に気に入られており、テレビCMやドラマに出演したが、本人の暴走のためいずれも放送禁止となっている。 名前は、阿蘇山を水源に、熊本を流れる白川と、阿蘇の名物の一つである高菜 に由来する。 高幡不動(たかはた ふどう) 声 - 田村慧 リコーダー奏者としての確かな技術と才能を持ち、有名な音楽大学に在籍していた。しかしその後ジャガーが出演した教育番組を見て衝撃を受け、一念発起して大学を辞めガリプロに入る。世界的に有名なリコーダーメーカーの社長の息子で、高級マンションに一人暮らしをし、学生とは思えない優雅な生活をしている。初登場時19歳。AB型。眼鏡をかけている。作中で山田サヤカに続いて誕生日を迎えた。 ジャガーを尊敬しているが、その崇拝ぶりのため逆に疎まれている。しかしジャガー達にどれだけ蔑ろにされても「自分が未熟なせいだから」と反省するという生真面目な性格。ただしハマーのことだけは金目当てで先輩面して近づいていただけであることをとある一件で知って「お手本のようなクズ」と嫌っている。ピヨ彦によれば「とことん自分を追い込むタイプ」。 ふえ科では存在感がないため、本人がいない間に「しゃっく」と言うあだ名と、うろ覚えのイメージを作られた。しかし実は3か月に一回ほど演奏会を開くなどの活動をしており、ふえ科における存在感の無さとは裏腹に、社会的には一番注目されている。その後も、デビューアルバムを2万枚売り上げるなど活躍を続ける。有名になった後もふえ科メンバーには連絡をくれるらしい。 名前は、作者が上京して最初に住んだ場所が日野市の高幡不動だったことに由来する。
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