地球
地球は太陽系に連なる惑星の内側から水星・金星に次いで第3番目の距離に位置する惑星であり、豊富な水と大気そして生命の存在によって特徴づけられる星である。人類もここで誕生し唯一の生活圏としている。
「地球」という言葉は中国語に由来するとされる。確認されている最も古い文献は17世紀初頭の地図である。この頃には地球は球体であるという科学的認識が既に西欧から伝わっていたと認識されている。
宇宙における一個の惑星という枠組みを全く顧慮しない場合、地球は「世界」などの語に置き換えて表現できる。「地球」という呼び名は多かれ少なかれ「天体」「星」という括りが意識されている語といえる。「世界」という語は指示対象となる範囲が限定されない語であり、全宇宙を包括する意味で用いられることもあれば、個人の生活に関わる範囲をのみ示すような意味合いで用いられることもある。
地球は英語では「globe」または「earth」と表現される。globe(グローブ)は「球体」の意味合いを根幹とする語であり、地球以外の天体を指してglobeという場合もある。金魚鉢や眼球をglobeと表現する場合もある。earthは「大地」「地面」「土壌」といったニュアンスが強く、「球体」のニュアンスは希薄といえる。
世間一般の日常会話では「地球」という語が用いられる機会は大して多くはない。その中でも、環境問題への意識の高まりを背景に「地球温暖化」という言葉で接する機会は比較的多い。人間の生産活動および消費活動が地球の環境・生態系のバランスを崩しつつあるのではないかという懸念は20世紀の後半から現在に至るまで全世界(global)規模で取り組まれるべき課題として残されている。
ちきゅう〔チキウ〕
日本の海洋研究開発機構が建造した地球深部探査船。水深2500メートルの深海底から深度7500メートルまで地殻を掘削することができ、マントルや巨大地震発生域への到達を目指す。世界で初めてライザー掘削技術を採用し、米国のジョイデスレゾリューション号とともに統合国際深海掘削計画の主力船として研究活動を行っている。全長210メートル、海面からの高さ121メートル、幅38メートル、総トン数約5万6752トン、最大速力12ノット、最大乗船人員200人、建造総額約600億円。平成17年(2005)完成。
ち‐きゅう〔‐キウ〕【地久】
ちきゅう〔チキウ〕【地久】
ち‐きゅう〔‐キウ〕【地球】
読み方:ちきゅう
太陽系の3番目の惑星で、人類をはじめ各種生物が住む天体。太陽からの平均距離は約1.5億キロで、自転周期は23時56分4秒、公転周期は365.2564日。形はほぼ回転楕円体で、赤道半径6378キロ、極半径6357キロ。地殻・マントル・核からなり、平均密度は1立方センチ当たり5.52グラム。年齢は約46億年。表面は窒素と酸素とを主成分とする大気に囲まれ、水がある。衛星を1個もち、月と呼ぶ。総人口約70億人(2012)。
ち‐きゅう〔‐キウ〕【恥丘】
知久
名字 | 読み方 |
知久 | ちきゅう、ちく |
知久
姓 | 読み方 |
---|---|
知久 | ちきゅう |
ちきゅう
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/11 22:38 UTC 版)
ちきゅうは、海洋研究開発機構(JAMSTEC)地球深部探査センター(CDEX)の地球深部探査船(掘削船)[1][2]。運航・管理及び掘削業務は、当初はJAMSTECの自主運用、2006年からはシードリル社の協力の下でグローバルオーシャンディベロップメント(GODI)社が行ってきた[3]が、2008年からは日本マントル・クエスト社によって行われている[4]。
- ^ a b c d e f g h i j 田村義正「地球深部探査船「ちきゅう」のすべて (特集・海洋開発)」『世界の艦船』第651号、海人社、2005年12月、148-155頁、NAID 40006994327。
- ^ a b c 網谷泰孝、太田徹造、小松正夫、鷹尾伏昭、坪川毅彦「地球深部探査船「ちきゅう」の建造(<特集>新しいもの)」『咸臨 : 日本船舶海洋工学会誌』第3号、公益社団法人日本船舶海洋工学会、2005年11月、1-5頁、NAID 110004066342。
- ^ 堀江典弘、「「ちきゅう」の運航体制」 『マリンエンジニアリング』 2005年 40巻 2号 p.155-158, doi:10.5988/jime.40.2_155, 日本マリンエンジニアリング学会
- ^ 「地球深部探査船「ちきゅう」の運用体制を新たに発足」『なつしま』第272号、海洋研究開発機構、2008年10月。
- ^ a b c 「「ちきゅう」完成までの道のり--世界最大の科学掘削船はこうして誕生した」『Blue earth』第17巻第4号、海洋研究開発機構横浜研究所情報業務部、2005年7月、12-15頁、NAID 40006887250。
- ^ “このごろ堂”. 山下篤. 2014年2月27日閲覧。
- ^ 佐藤一也「4サイクルディーゼル機関の技術系統化調査」『国立科学博物館 技術の系統化調査報告 第12集』2008年3月。
- ^ 東垣、「地球深部掘削船「ちきゅう」を使った新たな挑戦」『石油技術協会誌』 2011年 76巻 4号 p.341-349, doi:10.3720/japt.76.341, 石油技術協会
- ^ 「地球深部探査船「ちきゅう」進水」『世界の艦船』第594号、海人社、2002年4月、14-15頁。
- ^ “3月11日に何が起きたのか 「ちきゅう」を襲った大津波”. 地球発見. 海洋研究開発機構地球深部探査センター (2011年12月). 2022年12月18日閲覧。
- ^ 地球深部探査船「ちきゅう」による統合国際深海掘削計画(IODP)第338次研究航海「南海トラフ地震発生帯掘削計画」ステージ3の実施について
- ^ 地球深部探査船「ちきゅう」による南海トラフ地震発生帯掘削計画 ~掘削機器の一部損傷と掘削計画の変更について~ 2012年 11月 22日
- ^ 統合国際深海掘削計画(IODP)第348次研究航海 「南海トラフ地震発生帯掘削計画」ステージ3の実施について 海洋研究開発機構
- ^ https://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/20140117/ 地球深部探査船「ちきゅう」による国際深海科学掘削計画(IODP)第348次研究航海「南海トラフ地震発生帯掘削計画」ステージ3の計画変更について]
- ^ 下北半島東部における海上ボーリング調査の実施について 日本原燃株式会社 平成26年3月24日
- ^ 地球深部探査船「ちきゅう」による「沖縄トラフ熱水性堆積物掘削」の実施について 海洋研究開発機構 2014年6月25日
- ^ 地球深部探査船「ちきゅう」はインド洋へ 海洋研究開発機構 2015年2月18日
- ^ 地球深部探査船「ちきゅう」が帰国 海洋研究開発機構 2015年8月28日
- ^ 地球深部探査船「ちきゅう」のドリルパイプの脱落について(速報) 海洋研究開発機構 2016年1月19日
- ^ 地球深部探査船「ちきゅう」のドリルパイプ脱落トラブルの原因の推定と今後の対応について 海洋研究開発機構 2016年2月5日
- ^ “探査船「ちきゅう」出港 海洋文化都市へ期待膨らむ”. 日本経済新聞. (2018年10月10日) 2018年10月11日閲覧。
- ^ 震源断層への到達断念=「ちきゅう」の南海トラフ掘削:時事ドットコム - ウェイバックマシン(2019年4月26日アーカイブ分)
- ^ “探査船「ちきゅう」が帰港 半年ぶり、紀伊半島沖掘削”. 日本経済新聞. (2019年4月1日) 2020年9月30日閲覧。
- ^ 津波断層の活動痕を初めて発見 ~地球深部探査船「ちきゅう」による南海トラフ地震発生帯掘削計画の成果~
- ^ 東南海地震(1944年)の津波断層を特定する物的証拠の発見
- ^ 「ちきゅう」最深掘削の世界記録更新 海面下7740メートルに到達 Archived 2012年4月28日, at the Wayback Machine.、『産経新聞』2012年4月28日
- ^ 「東北地方太平洋沖地震調査掘削-Ⅱ」(震源域への長期孔内温度計設置)の終了について、海洋研究開発機構 2012年7月19日
- ^ 統合国際深海掘削計画(IODP)第337次研究航海「下北八戸沖石炭層生命圏掘削」の進捗状況について(お知らせ)
- ^ 海底メタンガス産出-愛知沖、「ちきゅう」で成功 『日刊工業新聞』2013年03月13日
- ^ 「ちきゅう」掘った 最深3262.5メートル/探査船が先月到達『読売新聞』朝刊2019年1月16日(社会面)2019年1月19日閲覧。
- ^ 地球深部探査船「ちきゅう」損傷で和解 1億7500万円支払い Archived 2012年10月6日, at the Wayback Machine. 『産経新聞』2012年10月5日
- ^ “探査船見学の児童48人、海自ヘリで無事救助”. 読売online. (2011年3月12日). オリジナルの2011年3月15日時点におけるアーカイブ。 2011年3月14日閲覧。
- ^ 探査船「ちきゅう」で油漏れ、ボルト腐食 青森・八戸港 Archived 2012年10月30日, at the Wayback Machine.『産経新聞』2012年7月25日
- ^ “イカ研究所&JAMSTEC共同研究 共同研究13「イカ世界のJAMSTEC」”. JAMSTEC×Splatoon 2『Jamsteeec(ジャムステ〜ック)』. 2022年12月4日閲覧。
- ^ SplatoonJPのツイート(981002823537123330)
- ^ “コラボフェス キミはどっち?”. JAMSTEC×Splatoon 2『Jamsteeec(ジャムステ〜ック)』. 2022年12月4日閲覧。
- ^ “イカ研究所&JAMSTEC共同研究 共同研究02「フェス 先進の技術とは?」”. JAMSTEC×Splatoon 2『Jamsteeec(ジャムステ〜ック)』. 2022年12月4日閲覧。
- ^ “ステージ/ミステリーゾーン”. Splatoon2 - スプラトゥーン2 攻略&検証 Wiki*. 2023年3月8日閲覧。
ちきゅう
「ちきゅう」の例文・使い方・用例・文例
- 「ちきゅう」と呼ばれる新しい深海探査船が海洋研究開発機構のために建造されている。
- ちきゅうを建造するのに約582億円かかった。
- ちきゅうにはまた,海底地殻のサンプルを分析するために,コンピュータ断層撮影(CTスキャン)装置がある。
- ちきゅうは2007年に稼(か)動(どう)を開始する予定だ。
- 海洋研究開発機構(JAMSTEC)はこの計画に深海掘削船「ちきゅう」を使用している。
- 「ちきゅう」は水深約7000メートルの海底までドリルパイプを下ろし,断層帯に到達するまで約1キロ掘り下げる。
- この計画に参加している日野亮(りょう)太(た)准教授は,「これまでの海底調査と異なり,ちきゅうは直接断層を調べる。このプロジェクトは地震発生の仕組みをよりよく理解するための突破口となるだろう。」と話した。
- 深海探査船「ちきゅう」が水深約1000メートルの海底までドリルパイプを下ろした。
固有名詞の分類
- ちきゅうのページへのリンク