EVE burst error
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/26 15:01 UTC 版)
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舞台は日本のベイエリア。また、事実上の序章とされている『悦楽の学園』と世界観を共有しているため、関連するキャラクターや組織なども登場している[注 5]。
- あまぎ探偵事務所
- 小次郎が埠頭の倉庫街にある一戸を改装して開いた事務所。しかしライセンスを停止されているため、仕事の依頼がめったに来ない。プリンにとっては郷愁を感じさせる素敵な場所、他者は「依頼人を拒否しているとしか思えない」「想像を絶する場所」と評した。
- 内閣調査室
- オフィス街に本部を構えるまりな達の職場。劇中では「本部ビル」とも通称される。内閣に直属し、諜報を行う。略称、内調。実在するものは内閣情報調査室を参照。
- 桂木探偵事務所
- かつては業界トップの業績を誇った。腕利きの探偵である源三郎と小次郎を同時に失い、依頼の達成率が悪化。二階堂に殺人の容疑が掛けられたことにより、経営はさらに傾くが、のちにプリシアを保護し、名誉を一気に回復する。
- サン・マンション
- 小次郎と弥生が同棲していたマンション。源三郎の逮捕をきっかけに、小次郎は港の倉庫街に移るが、弥生は402号室に留まった。のちに、まりなと真弥子が403号室で生活を始める。
- 教育監視機構[注 6]
- 氷室が捜査員として属している組織であり、まりなも真弥子の護衛を務めるために一時的に所属となる。通り名は「監視機構」で、海外版での名称はSurveillance Organization Bros. (S.O.B.s.)。
- 未成年が被疑者となることが多い教育機関の問題を解決するために試験的に設立された組織であり、専従の捜査員が教育委員会および警察と共に事件の解決にあたる。組織の実態は国民に知らされておらず、治外法権や外国への応用も検討されている。
- セントラル・アベニュー
- モダンな建築物が建ち並ぶビル街。昼夜を問わずネオンサインが輝く。
- プリンセス・ホテル
- 政府の要人も利用する高級ホテル。10階から上がVIPルームとなっている。最上階にはレストランと展望台がある。地下にはショットバーがあり、小次郎とグレンの待ち合わせ場所となっている。
- エール外国人学校(英: Yale International School[7])
- エルディアの教育基金を元に造られた、在日エルディア人子女のための高等教育インターナショナルスクールであり、ストールマン・孔が校長(ディレクター)を勤める。
- 必履修科目は英語とアラビア語。9時から18時までは校内の施設(図書館とプール)を一般に開放している。治外法権は存在しない。近隣には学生寮もあり、真弥子と氷室が住んでいる。
- エルディア大使館 (英: Eldian embassy[7])
- 他国の大使館が複数存在するベイエリアの一等地に位置する。ロス・御堂が大使として勤務する。厳重な警備が施されており、違法な電波を遮断する仕掛けもあるため、館内の会話を盗聴することは不可能である。
- エルディア王国(英: kingdom of eldia[7])
- 別名「エール」。アラビア半島の南西部に位置する絶対君主制の多民族国家。国王が首相を任命。国教はイスラム。主な収入源は観光と鉱物。
- 前国王の死去にともない、世論は民主化へ傾いている。
- 『1st』での設定
- 砂漠と山に囲まれた過酷な自然環境。貧しく教育・医療も不十分。古いしきたりが重視される。
- テラー(英: Terror)
- 旧エルディア情報部の実行部隊で、国際指名手配されている。
- 王権派
- 王制の維持を志向する勢力。
- 反王権派(改革派)
- エルディアの民主化を押し進める勢力。Cプロジェクト崩壊後、ロイド首相のもとで王宮省、科学局、情報部を解体。プリシア即位の動きに対し、真弥子の即位を画策する。
- 国璽
- エルディア唯一の官印。王位継承の証しで、戴冠式の際に必要となる。
- トリスタン号
- 戴冠式が行われるエルディア船籍の客船で、船名はケルトの伝説「トリスタンとイゾルテ」に由来する。
- Cプロジェクト
- Neo Cerebral Project(新たな頭脳の計画)の略で、源三郎が発案者である。先進国の援助を受けて旧エルディア科学局が極秘裏に進めていたが、局長だったドールマンが実子に殺害されたことにより、崩壊する。
- μ-101(ミューイチマルイチ[8][注 7])
- Cプロジェクトの成果とされるものであり、陸幕二部が回収に乗り出す。海外版の名称は「A101」。
注釈
- ^ 全文での片仮名表記は厳密にはセガサターン版から改定されたワードマークのもので原作時点では用いられておらず、さかのぼって広義化した総称である。
- ^ a b ワードマーク上では短剣符のように縦線が長い「+」(プラス記号)のマークも添えられている。
- ^ a b シーズウェア公式ウェブサイト 「製品情報『タイトル/ジャンル』」 では「EVE DVD-ROM版」表記となっている。
- ^ a b 名称については、ソフト現物の背表紙およびPSP公式ウェブサイトでは「バーストエラー イブ・ザ・ファースト(burst error EVE the 1st.)」(バーストが先、ヴではなくブ、小文字のt、ピリオド)、ワードマークのデザインでは「―EVE The 1st.―― burst error」(両端に長短の飾り線、EVEが先、大文字のT、ピリオド)、作品公式ウェブサイトのタイトルバー上では「EVE The 1st. burst error」(EVEが先、大文字のT、ピリオド、飾り線無し)で商品情報序文では「burst error-EVE the 1st」(burstが先、半角のハイフン、小文字のt、ピリオド無し)などとなっており、表記ゆれが激しく全く統一されていない。
- ^ 当作の開発当初は「悦楽の学園2」と呼ばれていたが、完成間近になって現在の「EVE burst error」に改題されたという経緯がある。
- ^ 『悦楽の学園』での名称は日本教育監視機構(JES)。ちなみにSS/Win95版では「あまぎ探偵事務所」である12番倉庫に「JES」とペイントしているお遊びが見られる。
- ^ 劇中では初見時の小次郎が1度だけ「ミューイチゼロイチ」と誤読する。
- ^ ワードマークのデザインの1つでは英文の下に上&下線で囲まれての「“イヴ・バーストエラー”」表記になっている。
- ^ 化粧箱左上にある注記上の表記では「EVE burst error for Windows 95」で、メニューのヘルプ上では「EVE burst error for Windows」となっている。
- ^ 指定OSに含まれてはいるが、公式ウェブサイトではXPはサポート対象外と注記している。
- ^ XPの64ビット版では保証外となっている。
- ^ 音声のみをスキップするさいは右クリックで行う(決定キーや左クリックでは不可能)。
- ^ プリンでは基本が笑い顔で差分が泣き顔、松乃では差分が不安げな顔であり一致する場面が多いが、怒ったり呆れたりするやりとりが多い二階堂・弥生・氷室などに相応の差分は無いため、基本の表情のままといった具合。
- ^ 小次郎、孔/ディーブ、松乃の3名は前任者の事実上の変名である。なお、トリスタン号でのまりな訪問時に上げる小次郎の悲鳴 のように(SS/Win95版の流用ではない)新録分は存在するが、他はライブラリー出演の可能性もあり、全てなのか一部なのかは不明。
- ^ まりな自室での酒盛りや真弥子就寝時の下着姿、浴室のプリンや洗面所の真弥子達の全裸化、小次郎との事後の弥生の衣服の乱れ、など。
- ^ a b 原作では弥生視点のシリアは膝立ち姿勢で描かれ、氷室は身体を洗い終わるとすぐに浴槽に入るため、どちらも矛盾していない。
- ^ 解説にて詳述の通り『PLUSシリーズ』から流用している原画が少なくないため。
- ^ Win DL版を独占販売しているDMM.com上での扱いは全年齢向け。
- ^ Win95版では別の曲になっている。
- ^ a b c d e f g 〔ママ〕であり、誤記でもローマ数字の代用でも半角の変換間違いでもない。
出典
- ^ a b 厳密なタイトルのワードマーク。ボックスアート・ゲーム本篇・公式設定資料集などで用いられており、ゲーム上では片仮名は小次郎編では青色、まりな編では赤色に変わる。
- ^ ボックスアート上の注記。
- ^ 「菅野ひろゆき氏死去 43歳 人気ゲームクリエーター ― スポニチ Sponichi Annex 芸能」 スポニチ公式ウェブサイト、2011年12月27日。
- ^ クラッキングイベント時のPC画面上 「Login Time」 。なお、日付変更時では原作は 「9*」 とぼかされ、PLUSシリーズは排除されている。
- ^ 「サターンのゲームは世界いちぃぃぃ!―サタマガ読者レース全記録」、ソフトバンク・パブリッシング、2000年4月10日、ISBN 4-7973-1173-8。
- ^ 「オリジナル版紹介」 『1st』 公式ウェブサイト、2010年3月時点のものであり、『1st』と『R』は含まれていない。
- ^ a b c Win95版の北米版における表記。
- ^ #PLUS OG, p. 81.
- ^ PLUS18禁版のオンラインマニュアルなど。
- ^ 「電撃 - PC-9801版『EVE burst error』サントラなど『梅本竜RARE TRACKS』シリーズが再生産決定! Vol.1~3の特典CDまで追加プレス」 電撃オンライン、2014年5月16日。
- ^ 「Amazon.co.jp: バーストエラー イブ・ザ・ファースト ゲーム 『商品紹介』」 Amazon.co.jp、2014年5月21日閲覧。
- ^ 御簾納直彦 (2019年11月22日). “あの頃,僕達はサターンに夢中だった――今日,25周年を迎えたセガサターンの魅力を伝えたい”. www.4gamer.net. Aetas. 2020年5月30日閲覧。
- ^ a b c d CDアルバム『THE PERFECT』付属ライナーノーツでの梅本竜による解説「Chaptor 1 "The Game Music" The Perfect」。
- ^ 「梅本竜RARE TRACKS Vol.4 『EVE burst error“THE PERFECT”』- ゲームミュージックのダウンロード配信、EGG MUSIC 『解説』」 EGG MUSIC、2014年5月21日閲覧。
- ^ 「eve Burst Error - PC - IGN」 IGN、2014年5月28日閲覧。
- ^ 「Eve Burst Error」 ESRB公式ウェブサイト、2014年5月28日閲覧。
- ^ 『月刊デジタルメディアインサイダー』 1997年8月末時点。
- ^ ソフト現物の背表紙。
- ^ ネットビレッジ株式会社、平成16年3月期中間決算短信。
- ^ “EVE burst error R (イヴ バーストエラー アール) ダウンロード版”. My Nintendo Store. 任天堂. 2022年8月12日閲覧。
- ^ “『EVE burst error R』ディレクターによる「開発こぼれ話」番外編、BGM担当のishida氏からのコメントです。” (2016年4月23日). 2016年6月6日閲覧。
- ^ a b c “「EVE burst error R」(PC/PS Vita)は4月28日発売。田島 直氏のコメントも掲載された公式サイトが本日オープン - 4Gamer.net” (2016年1月28日). 2017年3月18日閲覧。
- ^ a b c d Koji Fukuyama (2017年1月24日). “『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』音楽家・高見龍氏インタビュー 今明かされる『EVE burst error』『YU-NO』秘話”. AUTOMATON. 2017年3月14日閲覧。
- ^ a b c d e f g h イズミロボ・ササ (2016年12月16日). “『EVE burst error』や『慟哭 そして…』など、往年の名作アドベンチャーを現代に蘇らせるEl Diaの仕掛け人に聞く”. ファミ通. エンターブレイン. 2017年11月11日閲覧。
- ^ EVE_ALL.LZH
- ^ にゃるら (2017年4月16日). “インターネットを守る翼竜:名作「YU-NO」リメイク版をサターン版と比較し徹底レビュー!”. ねとらぼ. ITメディア. 2017年4月16日閲覧。
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