曽我部和恭
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/12 14:12 UTC 版)
そがべ かずゆき 曽我部 和恭 | |
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プロフィール | |
本名 | 曽我部 和行(そがべ かずゆき)[1][2] |
愛称 | ガベさん[3] |
性別 | 男性 |
出身地 |
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死没地 |
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生年月日 | 1948年4月16日 |
没年月日 | 2006年9月17日(58歳没) |
血液型 | A型[5][6] |
職業 | 声優、俳優、演出家、ナレーター、音楽家 |
事務所 | 青二プロダクション(最終) |
配偶者 | あり |
公称サイズ(時期不明)[7] | |
身長 / 体重 | 173 cm / 52 kg |
声優活動 | |
活動期間 | 1970年代 - 2000年 |
ジャンル | アニメ、ゲーム、吹き替え、ナレーション |
俳優活動 | |
活動期間 | 1980年 - 2000年 |
ジャンル | テレビドラマ、舞台 |
デビュー作 | にゃん吾(『11ぴきのねこ』)[8] |
演出家活動 | |
ジャンル | 舞台 |
略歴
生い立ち
千葉県船橋市で戦国武将・長宗我部氏の
当時はバンドを最初に結成したのは高校2年生の時であり、クラスにギターの上手い人物がいた[2]。あのころにしてみれば『パイプライン』、『ダイヤモンドヘッド』などは最高のテクニックを要する曲だったわけであり、ギターを見ずにほかの人物を見ながら弾いていた[2]。あのころは「こいつは天才だ」と思い、悔しくてやり始めたわけだったという[2]。ギタリストになろうとは全然思っておらず、人間の指が5本しかないが、弦が6本もあることから、「こいつは人間が弾けるもんじゃない」と思っていた[2]。ただし「とにかく何曲か覚えたいな」と思っていたという[2]。セミプロのような形でバンドをしていた[2]。しかしテクニック的な問題でリズム&ブルースまでついて行けたが、ニューロックになってから少しついて行けなくなり、バンドから脱退[2]。歌の勉強をしようと思い、前述のとおり、日本テレビタレント養成所に入ったという[2]。
キャリア
熊倉一雄や納谷悟朗の指導を受け、テアトル・エコーの舞台公演に出演するとともに、研究生時代からアニメ作品や洋画吹替の声優に端役として参加した[4]。初舞台は井上ひさし作『11ぴきのねこ』のにゃん吾役[8]。声優デビュー作は1972年公開のアニメ映画『パンダコパンダ』のおまわりさん役[10]。1974年に『破裏拳ポリマー』でアニメ作品への初主演を果たした[4]。「タイムボカンシリーズ」では『ゼンダマン』の主人公・鉄ちゃん / ゼンダマン1号に内定しており、主題歌のレコーディングにも台詞収録で参加していたが、番組初収録直前に体調不良となり、降板した[11](なお、第49話にはコジロー役でゲスト出演している)。その2年後には同シリーズ続編の『ヤットデタマン』に時ワタル / ヤットデタマン役で主演を果たしている。
1977年には野島昭生、神谷明と飲みに行った席で演奏したギターがあまりにも上手だったのがきっかけで、古谷徹、古川登志夫らを呼び込み声優バンド「スラップスティック」を発足[12][13][14][15][16]。リードギターと作詞・作曲を担当していた[12][13][14][15][16]。私生活では1980年6月に結婚[4][17]。テアトル・エコーの正所属となり舞台の演出も手掛けていたが[18]、1990年代に青二プロダクション[7]へ移籍した。
1970年代には、神谷、中尾隆聖、内田直哉、福沢良一らと共に演劇・音楽ユニットフォーインワンとして活動をしていたことがある(曽我部は演出を担当)[19]。また、地元・千葉県の自治体主催のママさん劇団「陽気妃」の舞台演出家としても活動していた[20]。
引退・晩年
自身の声に衰えを感じたとして2000年12月31日に一時引退した。持ち役は主に置鮎龍太郎、稲田徹らに引き継がれたが、2004年に発売された『絶対無敵ライジンオー』・『元気爆発ガンバルガー』DVD-BOX購入特典の新作ドラマCD『絶対爆発ライジンオー対ガンバルガー』に持ち役のヤミノリウスIII世役で出演。また、『元気爆発ガンバルガー』DVD-BOX発売の際にはヤミノリウスIII世として「テレビから離れて部屋を明るくして見るように」と注意する新録音声が各巻冒頭に収録されており、これらが最後の出演となった。
2005年に出版されたムック本『アマゾンから帰ってきた男 別冊』では『仮面ライダーアマゾン』に関してインタビューを受けている。本書の中では特撮とアニメのアフレコの違いや『仮面ライダーアマゾン』以外にも、一番印象に残っている洋画の吹き替え役などを語っている。本人は引退を否定し、将来に対する復帰への意欲を語っており、近影も掲載されていた[21]。
2006年9月17日午後8時頃、食道癌のため千葉県内の病院で死去。58歳没[9]。死の2か月前に癌が見つかった時点では、既に進行した末期状態で手の施しようもない状態だったという。葬儀に参列した旧友たちは、スラップスティックなどの間でも「痩せすぎ」とネタにされていた曽我部のスマートな容貌がさらに痩せ細っているのを見て、思わず涙をこぼしたという[9]。
人物
ニックネームはガベさん[3]。一人っ子だった[5]。剣道二段[5]。趣味はサングラス収集[10]。好きなミュージシャンはザ・ベンチャーズ、ジミ・ヘンドリックス、ジェフ・ベック、寺内タケシ。好きな作家は半村良、平井和正、エラリー・クイーン、モーリス・ルブラン[10]。寺内タケシとバニーズのころにちょこちょこ入りびたっていた時期があった[2]。好きな言葉は「悔いのない毎日」[5]。
役柄としては、美形のキャラクターを数多く担当した[22]。洋画の吹き替えでは、ジャン・クロード・ヴァンダムの初期作品数本を担当した[22]。
注釈
シリーズ一覧
- ^ テレビシリーズ(1996年 - 1997年)、特別編『悟空外伝!勇気の証しは四星球』(1997年)
出典
- ^ a b c 『声優名鑑』成美堂出版、1999年、503頁。ISBN 978-4415008783。
- ^ a b c d e f g h i j k l 「声優インタビュー 曽我部和行さんの巻」『月刊OUT』1980年1月号、みのり書房、1980年1月、57-63頁。
- ^ a b 『アニメ・ヴォイス「大」事典』 上、声優ファン会 編著、飛天出版〈HITEN BOOKS〉、1999年、205頁。ISBN 4-89440-131-2。
- ^ a b c d e f g 「声優クローズ・アップ 曽我部和行(テアトル・エコー)」『ジ・アニメ』、近代映画社、1980年11月、176-177頁。
- ^ a b c d e アニメージュ編集部「曽我部和行 "役者くさくない剣道二段のMr.スリム"」『アニメ声優24時』徳間書店、1981年7月31日、79-84頁。全国書誌番号:82001970。
- ^ “曽我部 和恭”. アキバ総研. カカクコム. 2023年11月5日閲覧。
- ^ a b 『日本タレント名鑑(2000年版)』VIPタイムズ社、2000年、236頁。
- ^ a b c 『新劇便覧'89』テアトロ、1989年、141頁。
- ^ a b c 古谷徹 (2006年9月20日). “ガベさんのこと・・・ ”. Toru's Home Guest book. Toru's Home . 2006年12月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月24日閲覧。
- ^ a b c 「声優100人に聞きました'95 曽我部和恭」『ザ・声優1995』メディアックス、1994年、92頁。ASIN B01M71YG5H。
- ^ ジ・アニメ『曽我部和行インタビュー』(近代映画社)[要文献特定詳細情報]
- ^ a b “声優・古谷徹と野島裕史が語る「これだけはNGと思ったお仕事」や「この人は天才だなと思った声優」とは!?【超声優祭2023】”. ニコニコニュース (2023年5月1日). 2023年6月10日閲覧。
- ^ a b “スーパー!ドラマTV 海外ドラマ:声優名鑑”. 2023年6月10日閲覧。
- ^ a b “「SLAPSTICK」 06.03.15発売”. ムーブマン. 2023年6月10日閲覧。
- ^ a b “「スラップスティック リメンバーコンサート」によせて ~今は亡き 曽我部和行・鈴置洋孝 両君に捧ぐ~ 古川登志夫 2013.8”. TOSHIO's HOME . 2021年6月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月10日閲覧。
- ^ a b “音楽活動”. TOSHIO's HOME . 2023年6月10日閲覧。
- ^ 『アニメージュ』、徳間書店、1980年8月、169頁。
- ^ 『アニメディア』、学習研究社、1988年7月、96頁。
- ^ 「SPECIAL INTERVIEW'80 内田直哉」『スーパー戦隊 Official Mook 20世紀』《1980 電子戦隊デンジマン》講談社〈講談社シリーズMOOK〉、2018年7月25日、18-19頁。ISBN 978-4-06-509608-6。
- ^ “曽我部和恭”. TSUTAYA. カルチュア・コンビニエンス・クラブ. 2019年10月8日閲覧。[リンク切れ]
- ^ 『アマゾンから帰ってきた男 別冊』クリエイティブジャパン、2005年、[要ページ番号]頁。ISBN 4-434-06804-0。
- ^ a b 小川びい『こだわり声優事典'97』徳間書店〈ロマンアルバム〉、1997年、76-77頁。ISBN 978-4197200122。
- ^ “作品データベース 破裏拳ポリマー”. タツノコプロ. 2016年6月9日閲覧。
- ^ 岩佐陽一編 編「『ゲッターロボ』『ゲッターロボG』ゲスト・キャスト一覧」『ゲッターロボ大全』双葉社、1998年10月15日、210頁。ISBN 4-575-28885-3。
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- ^ “キャラクター一覧”. ONE PIECE.com. 2016年6月9日閲覧。
- ^ “あの副船長がすでに登場!? 今だからこそ面白い発見いっぱい!アニメ『ONE PIECE』第6話~第10話を無料の今こそ見るべき5つの理由”. ONE PIECE.com (2021年1月23日). 2022年8月18日閲覧。
- ^ “さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち”. V-STORAGE. バンダイナムコフィルムワークス. 2022年10月29日閲覧。
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- ^ “カムイの剣”. マッドハウス. 2016年6月13日閲覧。
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- ^ “作品データベース”. タツノコプロ 公式サイト. タツノコプロ. 2022年11月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月30日閲覧。
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