天疱瘡とは? わかりやすく解説

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てん‐ぽうそう〔‐パウサウ〕【天××瘡】

読み方:てんぽうそう

全身皮膚多数水疱(すいほう)ができ、治りにくい病気皮膚細胞に対して自己抗体ができる自己免疫疾患といわれ、厚生労働省特定疾患の一。


天疱瘡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/30 15:33 UTC 版)

水疱症」の記事における「天疱瘡」の解説

(英:Pemphigus) 尋常性天疱瘡じんじょうせいてんぽうそう表皮基底層直上水疱ができる疾患である。天疱瘡のうち65%を占め中高年に多い。口腔病変非常に多いのが特徴である。口腔のほか、咽頭外陰部がよく侵される。Nikolsky現象陽性Tzanck試験陽性である。蛍光抗体直接法で、表皮細胞間にIgGやC3の沈着を見る。蛍光抗体間接法でも表皮細胞間に陽性となる。デスモグレイン1デスモグレイン3に対す自己抗体(抗デスモゾーム抗体)によっておこる自己免疫疾患考えられている。治療副腎ステロイド内服(40-60mg/日)となる。治療抵抗性のものでは、免疫抑制剤血漿交換を行う。 落葉状天疱瘡らくようじょうてんぽうそう) 角質層下に水疱ができる疾患であるが、すぐ破損して浅いびらんと紅斑のみとなっていることが多い。デスモグレイン1対す自己抗体のみを血清中に有し口腔粘膜病変はほとんどみられることはない。Nikolsky現象陽性Tzanck試験陽性蛍光抗体直接法では表皮細胞間にIgG/C3の沈着がある。治療尋常性天疱瘡準ずる増殖性天疱瘡ぞうしょくせいてんぽうそう) 尋常性天疱瘡同様の部位同様の症状で始まるがびらん面が再上皮化することなく次第隆起してくる。表面乳頭状、しばしば小水疱や小膿疱有する治療尋常性天疱瘡準ずる紅斑性天疱瘡こうはんせいてんぽうそう顔面正中部を中心とした紅斑特徴とし体幹にも小水疱紅斑主体とする天疱瘡様の皮疹生じる。デスモグレイン1対す自己抗体有し落葉状天疱瘡移行することがあるそもそも落葉状天疱瘡亜型であるとも言われる)。 腫瘍随伴性天疱瘡(しゅようずいはんせいてんぽうそう悪性腫瘍血液系腫瘍(とくにリンパ球系)に合併して生じる。口腔、眼粘膜強く侵され鼻腔外陰部も)皮疹多彩であるが比較限局して生じる。肺疾患を合併することがあり、予後大きく影響するIgA天疱瘡 小水疱、小膿疱よりなる皮疹で、血中表皮細胞間物質に対すIgA抗体有する蛍光抗体直接法で、表皮細胞間にIgA沈着認める。(間接法抗体価によっては陽性とならないこともある)

※この「天疱瘡」の解説は、「水疱症」の解説の一部です。
「天疱瘡」を含む「水疱症」の記事については、「水疱症」の概要を参照ください。

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