でんし‐ちず〔‐チヅ〕【電子地図】
電子地図(でんしちず)(digital map)
情報技術(IT)の成果のひとつとして、従来は主に紙媒体だった地図がパソコンなどで扱うことのできるデジタル情報で表現できるようになった。紙媒体よりも多い情報を盛り込むことができる。
最近、さまざまな地理情報をデータベースにまとめ、空間的に情報を取り扱うことのできる地理情報システム(GIS)の利用が広がっている。緯度・経度や住所などの位置情報を電子地図に結びつけることによって、電子地図から多くの情報を取り出すことが可能となった。
例えば、顧客の属性や地理的な分布などを分析し、新規店舗の出店判断に利用するマーケティング・ツールとしての利用価値が高い。また、国や地方の行政機関が都市計画や災害対策などに利用するケースも増えている。
さらに、インターネットなどの通信技術と併用すれば、電子地図の情報をいつも最新の状態に保つことができる。店舗情報や道路情報などの更新は素早く反映され、古くなったからといって地図を買い換える必要はなくなる。
地球測位システム(GPS)の機能を組み入れた携帯電話で、自分のいる場所などが地図で表示されるのも、比較的新しい技術だ。
(2002.08.30更新)
電子地図
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/24 00:16 UTC 版)
カーナビゲーション用などに、道路地図が電子データ(コンピュータ用データ)で存在する。日本の場合、基本的に幅員3.0m以上の道路データの全国整備が1995年に完成した。カーナビゲーション用の道路地図の特徴は、単に道路がベクトル形式で存在することだけでなく、道路と交差点がグラフ理論でいうリンクとノードの関係で接続されているである。このデータ構造があるために、ルート検索において、出発点から到達点まで、交差点を経由して道路をたどることができる。
※この「電子地図」の解説は、「道路地図」の解説の一部です。
「電子地図」を含む「道路地図」の記事については、「道路地図」の概要を参照ください。
電子地図と同じ種類の言葉
- 電子地図のページへのリンク