硫酸水素ニトロシルとは? わかりやすく解説

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硫酸水素ニトロシル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/14 06:09 UTC 版)

硫酸水素ニトロシル
識別情報
CAS登録番号 7782-78-7 
PubChem 82157
ChemSpider 74147 
UNII 40K942UPM8 
特性
化学式 HSO
4
NO
モル質量 127.08 g/mol
外観 淡黄色結晶[1]
密度 1.865 g/mL (40%硫酸溶液) [2]
融点

70 °C, 343 K, 158 °F [1]

沸点

分解

への溶解度 分解
溶解度 硫酸に溶ける[1]
危険性
主な危険性 酸化剤
関連する物質
その他の陰イオン 塩化ニトロシル
その他の陽イオン 硫酸水素ナトリウム
関連物質 テトラフルオロホウ酸ニトロソニウム英語版
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

硫酸水素ニトロシル(りゅうさんすいそ—、nitrosyl bisulfate)は化学式 NOHSO4 で表される無機化合物で、ニトロシル硫酸 (nitrosylsulfuric acid) とも呼ばれる。白色の固体で融点は 73.5 ℃。

硫酸水素 (H−) の1個がニトロソ基 NO− で置換された構造を持ち、硫酸と亜硝酸の混合酸無水物に相当する。

性質

乾燥空気中では安定であるが、湿った空気中では酸化を受けながら硫酸と硝酸とに分解する。求電子的なニトロソ化剤として知られている。

合成

鉛室法による硫酸製造の中間体として存在する。発煙硝酸二酸化硫黄を作用させる方法、クロロ硫酸二酸化窒素を作用させる方法などによって得られる。

出典

  1. ^ a b c George A. Olah, G. K. Surya Prakash, Qi Wang, Xing-Ya Li (2001). “Nitrosylsulfuric Acid”. Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis. doi:10.1002/047084289X.rn060. ISBN 978-0471936237 
  2. ^ Nitrosylsulfuric acid solution”. Merck. 2024年8月閲覧。



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