和語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/01/05 18:32 UTC 版)
和語(わご)は、日本語の語種(単語の出自)の一つである。日本語のうち、漢語・外来語に対してもともと日本で古来から使われてきた固有語のことをいう。語彙面では、漢字の訓読みが和語に対応する。
「和語」と「大和言葉」の違い
「大和言葉」を漢語的に表現すれば「和語」であり、「和語(わご)」を訓読すれば「やまとことば」であって、両者は同じものであるが、微妙な差もある。すなわち、大和言葉といった場合には、日本(ヤマト)に大陸文化が伝来する以前の、日本列島で話されていた言語そのものを指すというニュアンスがあるのに対し、和語とは、漢語・洋語などとともに、単語の種別を表す用語としての側面が強調される。
特徴
例外もあるが、和語の特徴には以下のようなものがある。
- 語頭に濁音・半濁音が来ない[注 1]。ただし擬声語のような音象徴言語は除く[1]。
- 語頭にラ行音が来ない[1]。
- エ段の連続が少ない[2]。
- 合成語が作られる際、語形変化がおこる。木(き)+立(たつ)→木立(こだち)
- 色#日本語の色とその語源も参照のこと.
和語に分類される借用語
寺(てら)・馬(うま)・梅(うめ)は厳密には固有語ではないが(「寺」は古代朝鮮語・ほかは古代中国語からの借用形(音読み)が変化したもの)、古代の漢語輸入以前の借用語は慣習上大和言葉に分類される。
このほかにも、主に日本語系統論の中で、大和言葉の中に周辺言語からの借用語ないしは共通語彙があることが指摘されているが、比較言語学的な基準を満たす証明はまだなされていない。
和語による造語
日本語の造語において旺盛な造語力があるとされる漢語とは裏腹に、和語の造語力は一般的に低いとされている[3]。
脚注
注釈
- ^ 茨(いばら)から脱落した薔薇(ばら)、庭(にわ)から変化した場(ば)などの例外は存在する。
出典
- ^ a b 『語彙の研究と教育(上)』大蔵省印刷局、東京〈日本語教育指導参考書〉、1984年9月20日。doi:10.15084/00001836。ISBN 978-4-17-311312-5。
- ^ 玉村文郎「日本語・日本語教育を研究する 第7回 語彙研究」『日本語教育通信』第30号、国際交流基金 日本語国際センター、1998年2月、10-11頁、 ISSN 1343-2524。
- ^ 中川秀太「和語による造語について」『大正大學研究紀要』第109号、大正大学、2024年3月15日、86-70頁、 ISSN 2189-0501。
関連項目
和語
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厳密には和語ではないが、ほぼ完全に和語化しているものや、漢語と和語の混合語で和語部分に四つ仮名が含まれるものも示す。
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