元帥刀
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1919年8月29日制式以降、帝国陸軍・海軍では、元帥府に列せられた元帥陸軍大将及び元帥海軍大将には元帥刀(元帥佩刀)が与えられていた(下賜)。拵(外装)は陸海軍大将以下、将校准士官が佩用する日本刀仕込みのサーベル、又は陣太刀をアレンジした一般的な制式軍刀とは異なり、毛抜形太刀を模し絢爛豪華で、刀身のハバキ元や鞘や金具には菊花紋章が施されている。刀身は古来より天皇に由縁のある小烏丸造り。殺傷能力のある本身仕込みではあるが、一般の軍刀と違い元より実用性は考慮されていない。 元帥刀を作刀した主な刀匠には月山貞一、堀井俊秀といった名匠が居り、また元帥刀作刀を拝命される事は刀匠として最高の栄誉とされていた。 西洋各国軍と異なり杖でなく刀なのは、単に日本(東洋)と西洋との風習や文化の違い、将校軍刀の存在、元帥が昔からの官職でないこと、また特に古来の武士や将軍が地方征討などの際には、節刀を授けられたことに由来すると思われる。 作刀された元帥刀は陸海軍両元帥総計30名に対し同じく30振、現存する元帥刀としては、靖国神社収蔵の元帥陸軍大将武藤信義佩用刀、陸上自衛隊山口駐屯地収蔵の寺内正毅、寺内寿一両元帥陸軍大将佩用刀の他、元帥の親族保有や旧軍研究家・軍装品蒐集家等が所蔵しているとされる合計7振りのみの所在が確認されている。 元帥刀の形状は、太古の太刀のように、ツカには護拳が無く、全長3尺2寸。鞘の両面に12個の菊花章が粧われる。その他の細部とその装粧はいずれも金色であるが、縁頭(鳩目には銀の菊座を有する)、鍔(銀の小切羽を有する)、目貫、目釘(銀の菊座を有する)、坂板、芝引、帯取(銀の褥座2個を付す)、胴輪および鐺である。刀緒は紫革丸紐で金具は金色、刀帯は黒革で金銀縞織線が縫著され金具は金色。
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