でんそう‐そんしつ【伝送損失】
伝送損失(Transmission Loss)
伝送損失
別名:伝播損失
【英】transmission loss
伝送損失とは、通信経路を流れる信号が距離などに応じて減衰する度合いのことである。
伝送損失では、信号となりうる電磁波や電気、光、音などは、送信側と受信側の間の距離が離れていればいるほど伝送損失が起きる。また、減衰するのは距離だけではなく、光ファイバなどの物理的な回線では距離に対して細すぎるケーブルで減衰が大きくなる他、損傷や接触不良でも起きる。携帯電話においてはフェージングにより伝送損失が起きる。一般的には、このような障害や減少を見込んだマージン設計を行っている。
なお、ADSLでは、NTTの収容局と自宅の間の距離に応じて通信速度の低下が起きるが、これは伝送損失によってもたらされる現象である。
ちなみに、伝送損失の単位はdB(デシベル)で表現できる。例えば、20dBの損失は、元の信号が1/10に減衰することであり、40dBの損失は元の信号が1/100に減衰することである。
伝送損失
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/06/07 09:50 UTC 版)
伝送損失(でんそうそんしつ)とは、通信線路上を流れる電気信号や光信号の劣化度合いのこと。単位はデシベル(dB)。
一般に送受信設備を設置するにあたり、伝送損失は低いほうがよい。また、同じ通信線路でも、通過する信号 (たとえば電気信号では周波数、光信号では波長など) によって伝送損失は変化する。そのため、低損失が求められる場合はそれらに適した同軸ケーブルや導波管、光ケーブルなどを用いる。
ある通信線路において、伝送損失は常に一定とは限らない。たとえば無線の場合はフェージングなどの要素で、光ケーブルの場合は経路上の光ケーブルの折れ曲がりの発生などの要素で、回線の構築後でも伝送損失が悪化する場合はある。それらが発生しても回線を構築し続けられるように、一般にはマージンという余裕を見込んだ回線設計を行う。
関連項目
伝送損失と同じ種類の言葉
- 伝送損失のページへのリンク