Windows NT系列のブルースクリーン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/02 19:09 UTC 版)
「ブルースクリーン」の記事における「Windows NT系列のブルースクリーン」の解説
Windows NT系では9x系列と比べると遥かに安定性が高く、些細なソフトウェアエラーでブルースクリーンを出すなどということはなくなった。Microsoft Windows XP以降はエラー報告機能も実装されており、エラー発生原因の突き止めがより容易になった。 その反面、ブルースクリーンが表示されるという事態が発生した場合は、症状によってはOSの再インストールを余儀なくされる深刻なエラーが発生している可能性もある。 NT系列でのブルースクリーンは、主にハードウェアトラブルや、デバイスドライバの不具合・バグ・動作不良等によって引き起こされるものが多い。また、9x系列とはOSの構造が異なり、ブルースクリーンが発生するとOSが安全確保のためにOSとしてのほとんどの機能を停止する。そのため、ブルースクリーンが表示されると「発生以前の作業状況」にすぐ復帰することはできず、保存されていないデータは確実に消失してしまう。 ブルースクリーンには「エラー概略を簡潔にまとめた短文(例:IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL など)」と「STOP:という単語に続く16進数エラーコード(Windows 8以降は省かれている)」、加えてデバイスドライバなどソフトウェアが原因の場合は「問題を起こしたファイル名」も同時に表示される。 NT系のブルースクリーンは、日本語版を利用していてもブルースクリーンは英語表記になるものの、9x系列と比較すると、どのファイルによってエラーが引き起こされたか・問題への対処方法・エラーの概要が明確に示されるため、9x系と比較すると問題の根本的な解決は容易になる。フォントはNT3.1から2000まではキャラクタ文字、XPから7まではLucida Consoleである。 Windows 8では、今までのNT系Windowsのブルースクリーンから大幅に刷新されたものとなり、背景の青画面が原色の濃い青から、やや淡い青(水色に近い)になっている。ブルースクリーンの表示内容も簡略化されており、顔文字の「:(」が上部に配置され、再起動するよう促す文章と、エラーコード(詳細を知りたい場合は後でエラーコードを検索するよう指示する文章が併記されている。)だけである。 日本語版Windows 8では、顔文字は無いものの9x系OS以来となる日本語表示に対応している。例として『問題が発生したため、PCを再起動する必要があります。エラー情報を収集しています。再起動できます。(x%完了)』『詳細については、次のエラーを後からオンラインで検索してください。: (エラーコードを表示)』と表示される。 また、Windows 10からは、難解なブルースクリーンにユーザーが対処しやすいよう、ヘルプページへのショートカットを書いたQRコードが添付されるようになった。
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