Windows PCでのHDCDデコード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/03 08:30 UTC 版)
「HDCD」の記事における「Windows PCでのHDCDデコード」の解説
HDCD としてエンコードされた CD 、またそのデコードに対応する再生機器の数は少ないが、Microsoft Windows XP上にインストールされたバージョン9以上の Windows Media Player ならばパソコンでデコードする事ができると言われている。外部DACユニットへの送出ではなくパソコン内のサウンドカードでHDCD音源をD/A変換する場合は、デジタルフィルターがHDCD対応である必要があるが、2010年現在、HDCD対応デジタルフィルターを搭載したサウンドカードは無い。 また、Windows Media Playerには、HDCD隠しコードがエンコードされた16bitWAVEファイルをデコードして24bit化する機能は無いので、サウンドカードが24bitインターフェースを有していてもピークエクステンションやローレベルエクステンションはデコードされない。単に高域集中ディザによって24bitを16bitにしたデータがD/A変換されていることを説明したものと思われる。 なお、Windows Media Playerで再生したデジタル出力信号をにデジタル伝送する際には、サウンドカードやパソコンがバイナリー一致でなければHDCD隠しコードが消失する。 2010年現在で、もっとも手軽にWindows PCでHDCDをデコードするには、プレイヤーアプリケーションであるfoobar2000を利用することである。ソフトウェアHDCDデコーダコンポーネント(ポストプロセッサー)がサードパーティから頒布されており、Waveなどの非圧縮ファイルフォーマットに加え、FLACやWavPackといった可逆圧縮フォーマットファイルのHDCDコードを自動的に検知して、ユーザが意識することなくHDCDデコードを行ったり、複数ファイルにHDCDコードが存在しているのか判定を行うことができる。 もともとWindowsでは、hdcd.exeというソフトウェアHDCDデコーダ(CUIアプリケーション)が存在し、リッピングされたWaveファイルにHDCDコードが埋め込まれているかの判定や、HDCDデコードを施した24bit Waveファイルの出力を行うことができる。前述のfoobar2000のコンポーネントもhdcd.exeの実装を流用している。
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