Windows NT系サービス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 07:26 UTC 版)
「Windows NT系」の記事における「Windows NT系サービス」の解説
「Windowsサービス」も参照 NT系列のOSは当初より従来のWindows 9x系には見られない「サービス」という概念を採用している。基本的にはUNIXのデーモンとそれらをコントロールする体系(RC)を統合したものである。サブシステムと似ているが必ずしもカーネルと密に連携を取る必要はない点が異なっており、マイクロカーネルにおけるサーバプログラムも含まれている。サーバプログラム、クライアントプログラム、セキュリティ管理、プロトコルスタック、デバイスドライバ、ファイルシステム、仮想マシンマネージャ等は全部サービスとして構成されている。 サービスとしてシステムに組み込まれているモジュール群は標準状態で100を超えるが、そのうち常時稼動しているサービスは20–30個であり、全サービスが常に起動しているわけではない。 サービスのメリットは、オペレーティングシステムの構成要素をモジュール化し運用上必要なサービスを精査して管理することで、セキュリティを向上させリソースの無駄を排除しシステムのパフォーマンスを高められることなどである。 サービスは、特定のユーザーのもとで動作する。一般的には、サービス用として用意された次のユーザーのいずれかを用いる。なお、LocalSystem以外はWindows XPで新設された。 LocalService 下2つに当てはまらないほとんどのサービスに適する。 NetworkService Windowsネットワークへのアクセスの際、コンピュータ自身のアカウントで認証を受けられる点がLocalServiceと異なる(この点、LocalServiceでは権限の低い匿名アクセスとなる)。 LocalSystem ユーザーモードにおいて最も強力なSYSTEM権限のもと動作する。システム全体に影響を与えるようなサービスで使用する。 それ以外のユーザー権限を割り当てることも可能である。これには、サービスがアクセスできる範囲を限定しセキュリティを高める効果がある。例えば、不特定多数からアクセスが予想されるサービスに特定のディレクトリへのみアクセスを許可し、それ以外は不許可にしたとする。こうすることにより読み取られたくないファイルへのアクセスが抑制できる。これらの管理権限の管理は各種資源が持つアクセス制御リストへの適切な編集が必要である。 サービスの管理をWindows NT 4.0までは「コントロールパネル」で、Windows 2000以降では「サービスマネージャ」によって行える。NT 4.0まではNTサービスという名称であり、Windows 2000からWindowsサービスに名称が変更された。
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