range of motionとは? わかりやすく解説

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関節可動域

読み方かんせつかどういき
【英】:ROM,Range of Motion

 身体の関節が、傷害などが起きない生理的に運動することができる範囲角度)のことを示す。関節可動域の測定方法は、自然に立っている状態で体幹四肢のとる肢位を解剖学的肢位0°とし、関節角度計用いて関節運動範囲を5°刻み測定する。関節可動域は、靱帯、腱、筋肉および関節包がどの程度強固に関節取り巻いているかによって決まる。これらの構造がよりゆるく、柔軟であればあるほど、より大きく動くことができ、逆に強固であるほど、動き小さくなる代表的な関節運動の可動域以下の通りである。
 膝の屈曲:0-125°
足首底屈0-50°
   背屈0-20°
 肘の屈曲:0-160°
手首屈曲0-90°
   伸展0-70°


関節可動域

(range of motion から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/06/10 08:38 UTC 版)

関節可動域(かんせつかどういき、Range Of Motion、ROM)は、関節における異常を発見するための検査法である。

臨床意義

関節可動域の制限因子を調べ、障害の程度を判定し、治療計画の樹立に対する資料を得、治療を進める上での必要な評価手段である。

身体の基本的運動

  • 骨軸 - 基礎となる骨の軸
  • 基本軸(固定軸) - 基本となる軸で角度計を固定するための軸
  • 移動軸 - 体が移動した場合の軸で角度計を動かすための軸

基本肢位

自然起立位で体幹・四肢の諸関節が取る肢位である。日本整形外科学会の表示法では解剖学的肢位を0゜としている。ただし、 前腕の回内、回外:手掌面が矢状面にある状態→0゜ 肩関節の水平屈曲と水平伸展:外転90°位→0゜

良肢位(機能的肢位)

関節が動かなくなった場合に、日常生活動作において支障の少ない肢位のことである。肩関節は外転位60~80°、肘関節は屈曲位90°、前腕回内外中間位、手関節は背屈位10~20°、手指はテニスボールを握るような肢位、股関節は屈曲位15~30°、外転位0~10°、外旋位0~10°、膝関節は屈曲位10~20°、足関節は底屈位5~10°である。

基本的運動方向

体幹・四肢の運動については解剖学における運動の表現を参照

  • 屈曲:矢状面で関節を前方に曲げる運動(膝・足趾関係を除く)
  • 伸展:矢状面で関節を伸ばすことで屈曲位から基本肢位へ戻す運動
  • 過屈曲:矢状面で基本肢位から伸展位と反対に関節を伸ばす運動
  • 過伸展:矢状面で基本肢位から屈曲位と反対に関節を曲げる運動
  • 外転:前額面で四肢が身体から離れる運動。手指・足趾では中指・中趾から離れる運動
  • 内転:前額面で四肢が身体に近づける運動。手指・足趾では中指・中趾に近づける運動
  • 過外転:前額面で上腕を上方に向ける運動
  • 過内転:前額面で上腕を上方に向ける運動
  • 回旋:肩や股を回す運動
  • 過回旋:肩や股を過剰に回す運動
  • 外旋:骨を中心軸として前方から外方に回す運動
  • 内旋:骨を中心軸として前方から内方に回す運動
  • 水平屈曲(内分回し):水平面で腕を後方から前方へ動かす運動
  • 水平伸展(外分回し):水平面で腕を前方から後方へ動かす運動
  • 回外:前腕においては手掌を前方または上方に向けるように動かす運動。下腿においては中足足根関節での内転と踵の内反を兼ねた運動
  • 回内:前腕においては手掌を後方または下方に向けるように動かす運動。下腿においては中足足根関節での外転と踵の外反を兼ねた運動
  • 側屈:前額面で体幹を左右方向へ曲げる運動
  • 過側屈:前額面で体幹を過剰に曲げる運動

参考可動域

各関節での諸運動における生理的な運動範囲

測定方法

角度計を計測する軸心(関節の中心)に当て、固定バーを固定軸の骨軸、移動バーを移動軸の骨軸に合わせ、動かす前の角度を測定する。最大可動域まで5゜刻みで自動運動させる。毎回同じ方法で測定し、正常値と比較する他、健側と比較する。

記録の方法

基本肢位での関節角度と自動運動による最大可動域を5゜刻みで記録する。関節痛がある時はP(Pain)、筋に痙性がある時はS(Spastic)と記入する。


「Range of Motion」の例文・使い方・用例・文例

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