pyridoxal phosphateとは? わかりやすく解説

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ピリドキサール5′‐りん酸

分子式C8H10NO6P
その他の名称コデカルボキシラーゼ、Codecarboxylase、ヘキゼルミンP、ピロミジン、ビタヘキシンP、Pydoxal、Neoaderol、Aderol、Navisal、Pyromijin、PAL-P、Vitahexin P、Hexermin P、ピドキサール、ネオアデロール、アデロール、ナビサール、Pyridoxal 5'-phosphoric acid、3-Hydroxy-2-methyl-5-[(phosphonooxy)methyl]-4-pyridinecarbaldehyde、Phosphoric acid dihydrogen 4-formyl-5-hydroxy-6-methyl-3-pyridylmethyl esterピリドキサールりん酸、Phosphoric acid 4-formyl-5-hydroxy-6-methyl-3-pyridinylmethyl ester、Phosphoric acid (4-formyl-5-hydroxy-6-methyl-3-pyridyl)methyl ester、2-Methyl-3-hydroxy-5-[(phosphonooxy)methyl]-4-pyridinecarbaldehyde、Pyridoxal 5'-phosphatePyridoxal phosphoric acid、Phosphoric acid (4-formyl-5-hydroxy-6-methyl-3-pyridinyl)methyl esterリン酸ピリドキサールPyridoxal phosphateピリドキサールリン酸、ハイピリドキシン、Hyperidoxin、ハイミタン、Himitan、ビタゼックス、Vitazechs、ピリドリンS、Pyridorin S、ベーゼックス、Behzex、リボビックス、Ribovix
体系名:りん酸[(4-ホルミル-5-ヒドロキシ-6-メチル-3-ピリジニル)メチル]、(3-ヒドロキシ-2-メチル-4-ホルミル-5-ピリジル)メチル=ホスファート、2-メチル-3-ヒドロキシ-5-[(ホスホノオキシ)メチル]ピリジン-4-カルボアルデヒド、りん酸[5-ヒドロキシ-6-メチル-4-ホルミル-3-ピリジル]メチル、3-ヒドロキシ-2-メチル-5-[(ホスホノオキシ)メチル]ピリジン-4-カルボアルデヒド、ピリドキサール5'-ホスファートピリドキサール5'-りん酸、3-ヒドロキシ-2-メチル-5-[(ホスホノオキシ)メチル]-4-ピリジンカルボアルデヒド、りん酸二水素4-ホルミル-5-ヒドロキシ-6-メチル-3-ピリジルメチル、りん酸4-ホルミル-5-ヒドロキシ-6-メチル-3-ピリジニルメチル、りん酸(4-ホルミル-5-ヒドロキシ-6-メチル-3-ピリジル)メチル、2-メチル-3-ヒドロキシ-5-[(ホスホノオキシ)メチル]-4-ピリジンカルボアルデヒド、りん酸(4-ホルミル-5-ヒドロキシ-6-メチル-3-ピリジニル)メチル


ピリドキサル

同義/類義語:ピリドキサルリン酸, ビリトキサールリン酸, ピリドキサール5'-リン酸,
英訳・(英)同義/類義語:pyridoxal, PALP, , PLP , pyridoxal phosphate

ピリドキシンの4位ヒドロキシメチル基が参加されアルデヒド基になった化合物で、ピリドキサミンピリドキシンと共にビタミンB6作用をもつ。5位のヒドロキシメチル基がリン酸化されタピリドキサール5'リン酸(PLP)が、アミノ基転移反応関与する酵素補酵素として働く。

ピリドキサールリン酸

(pyridoxal phosphate から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/18 21:40 UTC 版)

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ピリドキサールリン酸
識別情報
CAS登録番号 54-47-7
PubChem 1051
KEGG C00018
MeSH Pyridoxal+Phosphate
特性
化学式 C8H10NO6P
モル質量 247.142 g/mol
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ピリドキサールリン酸(ピリドキサールリンさん、Pyridoxal phosphate、PLP)またはピリドキサール-5'-リン酸(pyridoxal-5'-phosphate、P5P)は、複数の酵素補欠分子族の1つで、ビタミンB6の活性型である。

補酵素としての役割

ピリドキサールリン酸(PLP)と、その関連化合物。

ピリドキサールリン酸(PLP)は、アミノ酸の全てのアミノ基転移、幾つかの脱炭酸および脱アミノを行う補酵素である。PLPのアルデヒド基は酵素の特定のリシンのε-アミノ基と結合してシッフ塩基を形成する(分子内アルジミン)。アミノ酸を基質とする酵素の場合、アミノ酸のα-アミノ基と反応すると、リシン残基のε-アミノ基がそれに移し替えられる(分子外アルジミン)。これによって生じるアルジミンは多くの場合脱プロトン化されてキノノイド中間体となる。キノノイド中間体はケトイミンになるために別の位置でプロトンを受容する。生じたケトイミンはアミノ基が複合体に残るように加水分解される事が多い[1]

PLPはペロサミン、デソサミンのような珍しいを合成するアミノトランスフェラーゼ(またはトランスアミナーゼ)によっても使われる[2]。この反応ではPLPはグルタミン酸と反応し、ピリドキサミンリン酸(PMP)を作るためにPLPへそのα-アミノ酸が転移する。PMPはそのアミノ基を糖へ転移させ、アミノ糖を形成していく。

また、PLPはセリンデヒドラターゼ(EC:4.3.1.17)やGDP-4-ケト-6-デオキシマンノース-3-デヒドラターゼ(ColD)などのβ脱離反応[2]、さらにヘム生合成の縮合反応にも関係する。

PLPはリシン代謝のトランスアミナーゼ反応には関係しない。PLPはレボドパをドーパミンへ変換する役割を持つ。PLPは興奮性神経伝達物質のグルタミン酸を、抑止性神経伝達物質のGABAへ転換する。PLPはポリアミンの前駆体であるプロピルアミンを形成するためS-アデノシルメチオニン脱炭酸する。PLPは脱炭酸を通してヒスチジンヒスタミンに転換する。

生合成と排泄

ピリドキサールリン酸(PLP)はピリドキサールキナーゼ(EC 2.7.1.35) によってピリドキサールから合成される。その際にATPを1分子要する。

なお、不要になったPLPは、脱リン酸化されてピリドキサールに戻され、さらにピリドキサールデヒドロゲナーゼによって酸化されて4-ピリドキシン酸に変換され、主に腎臓から尿中へと排泄される。

出典

  1. ^ Toney, M. D. "Reaction specificity in pyridoxal enzymes." Archives of biochemistry and biophysics (2005) 433: 279-287.
  2. ^ a b Samuel, G. and Reeves, P. "Biosynthesis of O-antigens: genes and pathways invovled in nucleotide sugar precusor synthesis and O-antigen assembly." Carbohydrate research (2003) 338:2503-2519.

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