ホロニック‐マネージメント【holonic management】
ホロニック・マネジメント
ホロン(holon)という言葉は、ハンガリー生まれのイギリスの小説家アーサー・ケストラーの造語で、ギリシャ語のホロス(holos:全体)とオン(on:接尾語で部分や個)の合成語である。
ホロンは「全体子」と訳され、生命科学の領域では「個と全体の有機的調和」を意味する。
このホロン的仕組みを企業経営の中にビルドインし、企業の環境変化に適合していこうとするのが、ホロニック・マネジメントである。
これは日本能率協会の岡田潔が作り出した考え方で、著書としては村上新八等による「ホロニック・マネジメント:革新的総合経営の設計と構築」がある。
ホロニック・マネジメントが目指すものは、「企業の各構成員が自律的に問題解決や事業改革に取り組み、それが全体として望ましい調和の下に相乗効果を発揮し、企業ドメインの実現に向けて統合され、収斂している状態」である。
ホロニック・マネジメントには、次の特徴がある。
1.知的生産に適した組織、仕事に適する
2.環境変化にリアルタイムに対応する
3.複雑な環境への適応や業際的な仕事に良い
4.企業内起業家を育てる
また、ホロニック・マネジメントの基本は、以下の5つである。
1.自立メカニズムのビルドイン
2.個の業績管理
3.異質な人材の容認と多様な能力評価基準の確立
4.流動的組織編成
5.個を統合する組織コンセプト
ホロン経営
「ホロン」とは、ハンガリー小説家アーサー・ケストラーが作り出した言葉である。ホロンは「全体子」という意味である。
生命科学の分野では、「個と全体の有機的調和」を意味する。生物は、環境の変化に柔軟に対応しながら各細胞が自主的活動を行うことで、全体の調和が図られ生物として構成される。
上記のホロン的考え方を企業経営に当てはめたものがホロン経営(ホロンマネジメント)である。組織全体と組織で働く各個人がそれぞれの役割を担い、環境の変化に対応しながら全体・個ともに活かす企業活動を目指すのがホロン経営である。
ホロン経営には以下の様な特徴がある。
・ホロン経営は、知識生産に適した組織・仕事に適している
・環境変化に早急に対応する
・複雑な環境への適応や異なる事業分野にまたがる仕事に適している
・企業内企業家を育成する
ホロン経営の基本は以下である。
・組織内で各個人が自立的・主体的に活動できる
・各個人の業績管理がなされている
・異色の人材の容認と多様な能力評価が存在する
・絶えず変化し続ける組織構造である
・各個人を統合する仕組みがある
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