concomitant
「concomitant」とは、「付属物」や「付随物」「付随する」「伴う」などといった「ある対象と共にいること」や「同じタイミングで物事が発生すること」を示す英単語のことを意味する英語表現である。
「concomitant」とは・「concomitant」の意味
「concomitant」とは、「付随する」「伴う」「同時に起こって」「付随して」「付随物」「付着物」など、ある対象に付着する、共にいるといった意味を持つ表現である。「concomitant」を含む英語表現として、
・concomitantly
・concomitant medication
・concomitant therapy
・concomitant disease
・concomitant use
などが挙げられる。
「concomitant」の語源
「concomitant」は、ラテン語の「concomitāns」が語源であるとされている。「共に」を意味する「con-」に「同行する」という意味の「comitor」や「仲間」という意味を持つ「comes」が合わさることによって、「concomitāns」となり、「concomitant」になったとされている。「concomitant」の発音・読み方
「concomitant」は「コンコミタント」と読む。発音記号は「kənkάmətnt」であり、音節は「con・com・i・tant」である。「concomitant」の使い方・例文
「concomitant」を使った例文として、・When prescribing a drug, it is essential to check concomitant medications.(医薬品を処方する際には併用薬のチェックが不可欠である)
・Drugs have concomitant use precautions and contraindicated combinations.(医薬品には併用注意や併用禁忌の組み合わせがある)
・Cold sweats and dyspnea may occur as concomitant symptoms of myocardial infarction.(心筋梗塞の随伴症状として、冷や汗や呼吸困難などの症状が出ることもある)
・Care should be taken with concomitant use of medications.(薬物の併用には注意が必要である)
・The concomitant symptoms of hypertension include arteriosclerosis and heart disease.(高血圧の随伴症状として、動脈硬化や心臓病がある)
などの文章が挙げられる。
「concomitant」に関連する英語表現・用語を解説
「concomitantly」とは
「concomitantly」とは、「付随して」という意味の英語表現である。形容詞である「concomitant」に、接尾辞の「-ly」を付けて副詞にしたのが「concomitantly」である。
「concomitant medication」とは
「concomitant medication」とは、「併用薬」を意味する英語表現である。医薬品の併用とは、複数の医薬品を同時に服用することであり、併用することによって、何らかの問題が起こる医薬品も少なくない。医薬品を併用することによって起こる相互作用として、効能が強くなりすぎてしまうことや、弱まってしまうことがあるため、使用している医薬品の把握と申告は重要である。
「concomitant disease」とは
「concomitant disease」とは、「合併症」を意味する表現である。合併症とは、主となる疾患が基になって起こる他の疾患のことや、手術などが原因になって起こる疾患のことである。合併症という言葉が使われるのは、主に疾患が基になって他の疾患が起こる場合に多く、検査や手術などが原因の場合は、「併発症」や「術後合併症」などと呼ばれることもある。合併症の具体的な例として、高血圧症では動脈硬化や高血圧性の腎障害、心筋梗塞などの心疾患、脳血管障害などが挙げられ、糖尿病では、腎障害や神経障害、網膜症などが挙げられる。
「concomitant use」とは
「concomitant use」とは「併用」を意味する表現である。「concomitant use of drugs(薬物併用)」などのように使われることが多い。
「concomitant therapy」と 「combination therapy」の違い
「concomitant therapy」と「combination therapy」は、「併用療法」を意味する表現である。併用療法とは、主な治療の他に同時進行で行われる他の治療法のことや、薬物療法において、複数の医薬品を使用する治療法のことを指す。主に前者を「concomitant therapy」と表現し、後者を「combination therapy」と表現することが多い。併用療法の主な目的として、異なる作用を持つ医薬品を複数、同時に使用することにより、単剤で使用するよりも高い効果を期待することができる他、複数の医薬品をそれぞれ最適な量で使用することができるため、副作用の発現を減らすことが可能になるといった点が挙げられる。具体的な併用療法としての代表的な例が、がんに対する併用療法である。複数の抗がん剤を併用することにより、特定の抗がん剤に対する抵抗性を持ったがん細胞が発生する可能性を減らすことができる他、放射線療法と化学療法の併用や、抗がん剤と併用することによって、がんの種類によっては、1つの治療法で治療を行うよりも、高い治療効果を期待することができるとされている。
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