Web Accessibility Initiativeとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > コンピュータ > IT用語辞典 > Web Accessibility Initiativeの意味・解説 

Web Accessibility Initiative

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/30 15:53 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

World Wide Web Consortium(W3C)のWeb Accessibility InitiativeWAI)は、標準のブラウザだけでなく様々なユーザーエージェントを用いてWorld Wide Webにアクセスする人々のためにウェブアクセシビリティを向上することを目的としている団体である。この組織は、補助デバイスを用いてウェブにアクセスしている、身体障害者にとって特に重要といえる。

W3CはWWWを発展することを目的に1994年に設立された。W3Cは、ウェブの相互運用性を確保するため、統一的なプロトコルの開発に責任をもっている。この団体の一部であるWAIは、ウェブサイトを、特に身体に障害をもつ人々の観点から見てよりアクセス可能なものにするためのガイドラインを数多く制定してきた。

ガイドライン

Web Content Accessibility Guidelines(WCAG)

このWeb Content Accessibility Guideline はWCAGとして知られており、WCAG 1.0は1999年に開発された。

WCAG 1.0は、特に障害のあるユーザー向けにコンテンツをアクセス可能にすることを目的に書かれたガイドラインであるが、携帯電話のような制限されたデバイスを含むあらゆるユーザーエージェント向けにも書かれた。

WCAG 2.0は、HTMLとCSS以外の新な技術が登場しても耐えうる「技術非依存性」に挑んだものだ。

WCAG 2.1では、これまででは不十分だった認知障害学習障害を持つユーザーや弱視のユーザー、およびモバイルデバイスを利用する上で障害のあるユーザへの対応を主軸として改善することを目的に策定された。

2021年5月現在、W3C勧告となっているもののなかではWCAG 2.1が最新の仕様である[1]


Authoring Tool Accessibility Guidelines (ATAG)

Authoring Tool Accessibility Guidelines Working Groupによって開発される。ATAG 1.0は2000年2月3日にW3C勧告となった。 ATAGは、障害のあるユーザーがアクセス可能なオーサリングツール(HTMLエディタ)の作成と、障害のあるユーザーがアクセス可能なページを作成するツールを作る際の、開発者向けガイドラインである。

User Agent Accessibility Guidelines (UAAG)

User Agent Accessibility Guidelines Working Groupによって開発される。UAAG 1.0は2002年12月17日にW3C勧告となった。UAAGは、ウェブブラウザメディアプレーヤーといったユーザーエージェントの開発者向けのガイドラインである。障害のあるユーザーがユーザーエージェントにアクセス出来るようにすることを目的としている。

XML Accessibility Guidelines (XAG)

XAGは、アクセシビリティを促進するXMLアプリケーションに機能を含める方法を説明している。

関連項目

脚注

[脚注の使い方]

出典

  1. ^ Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.1”. W3C (2018年6月5日). 2021年5月30日閲覧。

外部リンク

各ガイドライン

「Web Accessibility Initiative」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Web Accessibility Initiative」の関連用語

Web Accessibility Initiativeのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Web Accessibility Initiativeのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
IT用語辞典バイナリIT用語辞典バイナリ
Copyright © 2005-2025 Weblio 辞書 IT用語辞典バイナリさくいん。 この記事は、IT用語辞典バイナリの【WAI】の記事を利用しております。
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのWeb Accessibility Initiative (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS