Trio B-Dur Op.11とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 趣味 > ピティナ・ピアノ曲名 > Trio B-Dur Op.11の意味・解説 

ベートーヴェン:三重奏曲 変ロ長調 「街の歌」

英語表記/番号出版情報
ベートーヴェン三重奏曲 変ロ長調街の歌Trio B-Dur Op.11作曲年: 1797(98?) 年  出版年1798年  初版出版地/出版社: Mollo 

作品解説

執筆者: 丸山 瑶子

 終楽章当時大人気だったヴァイグル*1オペラ、《船乗りの愛》から主題取った変奏楽章を持つため「ガッセンハウアー(=流行歌)・トリオ」の呼び名を持つ。ベートーヴェン多楽作品唯一他人主題使った作品変奏主題選択は、クラリネット奏者希望など諸説あるが、作曲家自身他人による主題に不満で、終楽章書きかえも考えていたとの逸話がある。

 作品全体は3パート模倣応答中心とする。ピアノパートは分散和音高音装飾音形で他のパート奏でる主旋律包み込み全体響き豊かにしている。

 ソナタ形式第1楽章では、冒頭主題の3音動機シンコペーションリズム展開される。また副主題直前展開部始め突飛な転調斬新さ加える。展開部ピアノアルペッジョは、響きの軽い当時ヴィーンピアノでは、ペダル押したまま弾き通されたのかもしれない

 緩徐楽章はABA’の3部形式。A’では、ピアノ装飾音形が主旋律殺さないように。

 終楽章変奏配列工夫見られ、第1~2変奏ピアノ有無で、第4~5変奏2分音符リズムで、第7~8変奏クラリネットチェロ応答ピアノ和音進行という共通点で、2変奏ずつ対となる。最終変奏15小節間ものトリル主題華やかに装飾する

 クラリネット代替として初版時に出版された、作曲家自身によるというヴァイオリンパートには、所々重音奏法など弦楽器語法への配慮見られる



*1 ヨーゼフ・ヴァイグルJoseph Weigl(1766~1846年
ヴィーン活躍した作曲家指揮者1791年からサリエリの後を継いでヴィーン宮廷劇場楽長となる。オペラ分野多く功績を残す。





英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Trio B-Dur Op.11」の関連用語

Trio B-Dur Op.11のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Trio B-Dur Op.11のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
社団法人全日本ピアノ指導者協会社団法人全日本ピアノ指導者協会
Copyright 1996-2025 PianoTeachers' National Association of Japan

©2025 GRAS Group, Inc.RSS