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ファッグス

(The Fugs から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/22 04:02 UTC 版)

ファッグス
The Fugs
出身地 アメリカ合衆国 ニューヨーク州ニューヨークロウアー・イースト・サイド
ジャンル プロトパンクロックンロールフォークロックガレージロックサイケデリック・ロック
活動期間 1964年 - 1969年
1984年 -
レーベル フォークウェイズ、ESPディスクフォンタナリプリーズ、トランスアトランティック
公式サイト www.thefugs.com
メンバー エド・サンダース
トゥリ・カッファーバーグ
ケン・ウイーヴァー

ファッグス(またはザ・ファッグス、The Fugs)は1960年代アメリカ合衆国ニューヨークの現代詩人三人によるフォーク、ロックバンドである。

概要・来歴

ニューヨーク、ビート・ジェネレーションの、トゥリ・カッファーバーグ(Tuli Kupferberg)とギリシャ哲学を修め書店「ピース・アイ」(Peace Eye)を経営するエド・サンダース(Ed Sanders)の詩人二人にテキサス州在住でアメリカ空軍勤務のケン・ウイーヴァー(Ken Weaver)が加わり1964年に結成した。

既に名を成していたカッファーバーグ、サンダースはそれぞれ現代詩や著作を発表する一方、政治批判、社会風刺を織込んだ詩でゲストにギター、ピアノが伴奏する朗読会、ポエトリーリーディングなどを合名で主催していた。ウイーヴァーはそこに文通から交流を持ちやがて空軍の除隊を決めてニューヨークへ移動合流し朗読会に参加、ここから三人の詩人は一人の朗読に留まらない表現の追求にグループを結成した。グループ名「ファッグス」はノーマン・メイラー(Norman Mailer)の小説「裸者と死者」の一節にちなむ。詩詠唱に加えて歌唱と各自が楽器を担当したが鼓笛隊マーチングバンド)で打楽器を会得していたウイーヴァーと異なりカッファーバーグ、サンダースには器楽演奏の経験はなく、稚戯な振舞いでピアノの弦を弄る行為など楽器へ情緒的破壊行為を伴わない目的外の音色で伴奏する「楽器の侮辱」パフォーマンスを展開した[1]。朗読会同様、フォーク・シーンのコーヒー・ハウスといった場所のステージに立ち、平和運動などの集会にゲストとして招かれ演奏しデモ行進に立つ様子が報道写真に数多く残されている。1965年に最初のアルバムを限定制作で発表したのちジャズ・レーベルのESPレコードと正式契約を結び、キル・フォー・ピース(Kill For Peace)、CIAマン(CIA Man)、モーニング・モーニング(Morning morning)[2]といった楽曲の人気を得て1965年末には演奏強化からセッションメンバーを常駐させるようになり、契約条件改善からリプリーズ・レコードに移籍した1967年夏には、ギターのケン・パイン(Ken Pine)、ドラムスのダニー・コーチマー(Danny Kortchmar)、ベースのチャールズ・ラーキー(Charles Larkey)を正式常駐メンバーに迎え、演奏ツアーを展開し海外公演も行った[3]

1969年3月解散。市民運動参加や演奏ツアーなど多忙を極め疲弊しそれぞれも個人活動に費やす時間を欲していてウイーヴァーは私生活を優先出来ない不満から飲酒量が増え[4]、各自はグループ活動にたいしては消極的になっていた。

1984年カッファーバーグ、サンダースで再結成[5]、二人それぞれの都合で散発的な活動を続け[6]、カッファーバーグは2010年7月12日腎不全と敗血症で死去した[7]

その他

ファッグスは公民権運動反核運動ベトナム戦争反戦運動の集会に数多く参加し、発表する楽曲の不穏敏さからFBIに要注意人物(団体)として監視されていた。

エド・サンダースはチャールズ・マンソンらの犯罪をルポルタージュし纏めたノンフィクション本「ファミリー」の著者である。

メンバー

  • トゥリ・カッファーバーグ (Tuli Kupferberg) - ボーカル
  • エド・サンダース (Ed Sanders) - ボーカル
  • ケン・ウイーヴァー (Ken Weaver) - パーカッション、ボーカル
  • ケン・パイン(Ken Pine) - ギター
  • ダニー・コーチマー (Danny Kortchmar) - ギター、バイオリン
  • チャールズ・ラーキー (Charles Larkey) - ベース
  • ビル・ウルフ (Bill Wolf) - ベース、ボーカル
  • ボブ・メイソン (Bob Mason) - ドラムス

作品

  • 「The Village Fugs Sing Ballads of Contemporary Protest, Point of Views, and General Dissatisfaction」(1965年)Broadside 304, Folkways FW 05304 のち「The Fugs First Album(en)」(1966年)ESP・レコード ESP-1018 として再発。
  • 「The Fugs(en)」(1966年)ESP・レコード ESP-1038
  • 「Virgin Fugs(en)」(1967年)ESP・レコード ESP-1038
  • 「Tenderness Junction(en)」(1968年)リプリーズ・レコード RS-6280
  • 「It Crawled into My Hand, Honest(en)」(1969年)リプリーズ・レコード RS-6305
  • 「The Belle of Avenue A (en)」(1969年)リプリーズ・レコード RS-6359
  • 「Golden Filth (Live at the Fillmore East) 」(1970年)リプリーズ・レコード RS-6396
  • 「Fugs 4, Rounders Score(en)」(1975年)ESP・レコード ESP-2018 ※未発表作、ホリー・モーダル・ラウンダーズ(en)とのカップリング盤
  • 「Baskets Of Love」 (1984年) Olufsen Records DOC-5009
  • 「Refuse to Be Burnt Out」(1985年)New Rose Records ROSE-56(初版はフランス盤)
  • 「No More Slavery」(1985年)New Rose Records ROSE-79(初版はフランス盤)
  • 「Star Peace 」(1986年)New Rose Records ROSE-115 (初版はフランス盤)
  • 「Songs from a Portable Forest」(1990年)Gazell GPCD-2003 (CD発売)
  • 「Fugs Live From The 60s Ace」 (1994年)Big Beat Records CDWIKD-125(CD発売)
  • 「The Real Woodstock Festival」(1995年)Big Beat Records CDWIKD-160(CD発売)
  • 「Electromagnetic Steamboat」 (2001年) Rhino Handmade RHM2-7759(CD発売)
  • 「The Fugs Final CD (Part 1) 」 (2003年)Artemis Records ATM-CD-51170(CD発売)
  • 「Be Free: The Fugs Final CD (Part 2) 」 (2010年)(CD発売)

脚注

  1. ^ 楽器と言語を持つ猿、蛮人。
  2. ^ リッチー・ヘブンスらがカバー。
  3. ^ コーチマー、ラーキーは1968年末に脱退、キャロル・キングのシティに参加し、代わってビル・ウルフ(Bill Wolf)ベース、ボブ・メイソン(Bob Mason)ドラムスが参加。メイソンとウイーヴァーがツィンドラムで演奏することもあった。
  4. ^ 解散後ウイーヴァーへのインタヴューから。Perfect Sound Forever Ken Weaver - The Fugs Interview by Ashley O'Dell August [1]
  5. ^ ウイーヴァーは私生活などを理由に参加しなかった。
  6. ^ 2004年以降、高齢になったカッファーバーグの体調不良から活動は停滞していた。
  7. ^ 2009年7月に脳卒中で倒れ視覚障害を負っていた。

参考資料

  • ロック百科 vol.2 著フィル・ハーディ/デイブ・ラング 訳 三井徹 サンリオ 1981年
  • ロック・エンサイクロペディアTHE ENCYCLOPEDIA OF ROCK1950’s-1970’s 著フィル・ハーディ/デイヴ・ラング 訳 三井徹 みすず書房 ISBN 978-4-622-07344-4 C0073 2009年11月25日発行

外部リンク


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