TVタイプライター・クックブック
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「TVタイプライター」の記事における「TVタイプライター・クックブック」の解説
1975年までにランカスターは『ポピュラーエレクトロニクス』誌や『ラジオ=エレクトロニクス』誌などの雑誌に100以上の記事を書いている。また、1968年には『RTLクックブック』というデジタル設計の本も執筆していた。この本で取り上げたRTLは初期のIC技術で、TTLに置き換えられていたので、1974年に『TTLクックブック』を出版した。この本は20年間刊行され、百万部を売り上げた。 オリジナルのTVタイプライターは、低コストのRAMが利用できるようになる前に設計されたものだったため、その設計はすぐに陳腐化してしまった。ランカスターは多くの改良を加え、1976年に『TVタイプライター・クックブック』として出版した。その一部は、『バイト』誌の創刊号から連載されていた。この本は、ビデオコンピュータ端末の設計方法についてのガイドとなった。 いくつかの基本 TVT用集積回路 メモリ システムタイミング - 計算と回路 カーソルと更新回路 キーボードとエンコーダ シリアルインターフェイス テレビインターフェイス ハードコピーとカラーグラフィック 家庭用コンピュータシステムのビデオディスプレイの設計において、多くのホビイストや専門家がこの本を参考にした。第7章のカセットインターフェイスの設計は、カンサスシティスタンダードの基礎となった。この本の回路はマイクロプロセッサに頼らず、TTLだけを使用している。1978年の『TVチープビデオ・クックブック』では、MOS 6502やMC6800で動作するTVT 6 5/8が紹介されている。この設計は、マイクロコンピュータKIM-1を対象にしていた。 元々のTVタイプライター本の表紙には、ランカスターが設計したASCIIキーボードが描かれており、これはSWTPC社から販売された。初期のコンピュータストアチェーンであるポール・テレル(英語版)の「バイトショップ」は、出版社に自社のロゴを表紙に加えさせ、TTLクックブックとTVタイプライター・クックブックを店頭で販売した。後の版の表紙はラジオシャックの店舗用にデザインされた。初版の第9刷は1983年だった。
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