TI-Nspire CX / TI-Nspire CX CAS
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「TI-Nspireシリーズ」の記事における「TI-Nspire CX / TI-Nspire CX CAS」の解説
2011年にTI-Nspireシリーズの最新機種TI-Nspire CX / TI-Nspire CX CAS が発売された。 それらの機種はより薄くなり厚みは1.57cm(TI-89の約半分)、1200 mAhの充電式バッテリーを内蔵(アメリカ合衆国で販売されているものにはACアダプターが付属している)、320x240画素のフルカラーバックライト画面(対角3.2インチ)、そして3Dグラフィックス表示が可能なOS 3.0を搭載している。 テキサス・インスツルメンツ社はアメリカ合衆国の自社オンラインストアでTI-Nspire CXを$165、TI-Nspire CX CASを$175と価格表示している。TI-Nspire CXシリーズは Casio Prizm (fx-CG10) と同時期に発売された。Casio Prizmはカラー画面のグラフ電卓であり、似たような機能を持つが、$130であった。 TI-Nspire CX シリーズ(CX CASも含む)は初めて充電式 1060mAh リチウムイオンバッテリーを使っているという点で全ての今までのTI社グラフ電卓と異なっている(2013年型で1200mAhに向上している)。商品パッケージはバッテリー充電のためにACアダプタを同梱しているが、PCとUSB接続して充電することも可能である。TI社はバッテリーは充電に4時間かかり、完全充電状態で通常使用で2週間まで電力を供給でき、バッテリーは買い換える必要が生じるまで3年間使えると主張している。バッテリーはユーザーが交換可能であり、TI社の教育オンラインストアでアメリカ合衆国の場合$15で購入できる。 交換可能TI-84キーパッドが使えないことを除けば、TI-Nspire CX シリーズは以前のTI-Nspireモデルの全機能を搭載している。 筐体の色は TI-Nspire with Touchpad / TI-Nspire CAS with Touchpad の第2世代の色と似ている。CXは白と黒であり、CX CASは灰色と黒である。外部端子はわずかに変更された。TI-Nspireシリーズの最上部の中央に位置したmini USB ポートはCXシリーズで右に移動した。CXシリーズにおいて、TI社はそのmini USB ポートのすぐ左側にワイヤレスモジュールのための第2のポートを追加した。新しいワイヤレス機能であるTI-Nspire Navigator adapterは生徒を監視し、ファイルを送ることを可能とする。この機能は以前のTI-Nspireシリーズのモデルと互換性がない。電卓の最下部に位置する第3のポートは充電ドック(TI Charging Dock)とクレイドル(Lab Cradle)のためにある。キーパッドの配置はTI-Nspire with Touchpadのそれと非常に似ている。 両モデル(CXとCX CAS)は100MBのユーザーメモリーと64MBのRAMを搭載している。 販売用CXシリーズはプラスチックブリスターケース(透明で硬めのプラスチックのケース)に入っており、完全マニュアルが入っていない。一方、教員向けのCXシリーズは箱に入っており、教室に貼るTI-Nspire CXのポスターと完全マニュアル(アメリカ合衆国の場合、英語版とフランス語版)が付属する。どちらの製品もWindows/MacOSX用の student/teacher software(後述のTI-Nspire ソフトウェアのこと)が付属している。 テキサス・インスツルメンツ社によると、TI-Nspire CXはSAT試験、IB試験、AP試験、ACT試験そしてBritish GCSE試験、そしてA level試験に持ち込み可能である。TI-Nspire CX CASはSAT試験とAP試験だけで持ち込み可能である。
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