STDEV.S 関数
適用対象: Microsoft Excel 2010, Excel Web App, SharePoint Online for enterprises, SharePoint Online for professionals and small businesses
引数を標本と見なし、標本に基づいて母集団の標準偏差の推定値を返します (標本の論理値と文字列は無視)。
標準偏差とは、統計的な対象となる値がその平均からどれだけ広い範囲に分布しているかを計量したものです。
書式
STDEV.S(数値 1,[数値 2],...])
- 数値 1 必ず指定します。母集団の標本に対応する最初の数値引数を指定します。引数をコンマ (,) で区切って指定する代わりに、配列または配列への参照を指定することもできます。
- 数値 2,... 省略可能です。母集団の標本に対応する数値引数を、数値 2 ~ 254 に指定できます。引数をコンマ (,) で区切って指定する代わりに、配列または配列への参照を指定することもできます。
解説
- STDEV.S 関数は、引数を母集団の標本であると見なします。指定する数値が母集団全体である場合は、STDEV.P 関数を使って計算します。
- 標準偏差は、n-1 法を使って計算されます。
- 引数には、数値、数値配列、または数値を含む範囲を参照する名前かセル参照を指定します。
- 引数として指定した論理値、および、数値を表す文字列が計算の対象となります。
- 引数が配列またはセル範囲である場合、その中に含まれる数値だけが計算の対象となります。空白セル、論理値、文字列、またはエラー値はすべて無視されます。
- エラー値または数値に変換できない文字列を引数に指定すると、エラーになります。
- セル参照に計算の一部として論理値や数値を表す文字列を含める場合は、STDEVA 関数を使用します。
- STDEV.S 関数は次の数式を使って標準偏差を計算します。
ここで、x は標本平均 AVERAGE(数値 1,数値 2,...)、n は標本数です。
使用例
ある生産ラインで製造された部品のうち 10 個を無作為に抽出して、強度を測定するものとします。このデータを母集団の標本と見なして、標準偏差を計算します。
使用例を新規のワークシートにコピーすると、計算結果を確認できます。
その方法は?
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