PiTaPaベーシックカードとは? わかりやすく解説

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PiTaPaベーシックカード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/26 15:04 UTC 版)

PiTaPa > PiTaPaベーシックカード

PiTaPaベーシックカード(ピタパベーシックカード)とは、スルッとKANSAIが発行しているポストペイ方式のICカードPiTaPa」のうち、PiTaPa の機能(乗車券機能・電子マネー機能)のみに特化したカードのことである[1]

本稿では、「保証金預託制PiTaPaベーシックカード」についても記す。

PiTaPaベーシックカード

PiTaPa の中でも最も標準的なカードであるが、ほかの交通系ICカードなどと異なりポストペイ方式を採用していることから無記名式(持参人式)のカードは存在せず、自動券売機等での即時発行は行われていない。2009年12月の割賦販売法の改正に伴い、PiTaPaベーシックカードをはじめとするPiTaPaそのものが同法の適用対象となり、発行元であるスルッとKANSAIが信用情報機関(シー・アイ・シー)に加盟したほか、PiTaPaの重複発行禁止、引き落とし遅延時の遅延損害金計算率の見直しが行われている[2]。PiTaPa そのもので信用取引を行うため、クレジットカード等を別に用意する必要はない。

カード発行承認や債務管理は三井住友カードに委託されており、PiTaPaコールセンターも三井住友カード大阪本社(大阪市中央区今橋)内に設けられている。

会員区分

上述のようにPiTaPaには1枚ごとに使用者(会員)が紐付けられており、以下の会員区分に分けられている。子供用(小学生用)を単独で申し込むことは出来ず、必ず親権者の家族会員として申し込む必要がある(すなわち、親権者も必ずPiTaPaを申し込む必要がある)[3]

  • 本会員 - 個人名義の金融機関口座を持ち、信用情報審査に合格した満18歳以上の人物(未成年には親権者の同意が必要)。
  • 家族会員 - 本会員と生計を共にする配偶者・子息。利用額は本会員の口座から決済される。
    • 家族会員(ジュニア) - 満18歳に達してから最初の3月31日を過ぎるまでの者(中学生・高校生など)を対象とした家族会員。満18歳の3月末まで利用可能。
    • 家族会員(キッズ) - 小学生を対象とした家族会員。交通機関利用時には自動的に小児運賃が適用される。小学6年の3月末まで利用可能。

利用枠

「少額決済」を前提としていることから、本会員・家族会員の合算利用額に対して以下の「利用枠」が設定されており、これを超えて利用することは出来ない。

  • 交通機関の利用額 - 1日から月末までの、割引適用前普通旅客運賃の合計額が月15万円まで
  • ショッピングの利用額 - 日額3万円・月額5万円まで(ただしIC定期券を搭載した場合の定期券購入時は30万円まで)

年会費

入会金・年会費無料を謳っている(デポジットも不要)が、「PiTaPaご利用代金通知書」発行ごとに 100円(税抜)の発行手数料がかかる(会員専用インターネットサービス「PiTaPa倶楽部」に申し込み、解除手続きを行うと発行を止められる。この場合でも「PiTaPa倶楽部」から利用明細を確認することは可能)。

また、1年間(入会月の翌月1日を基点とする。カードごとに判定)に一度も PiTaPa 決済を使用しなかった場合には、「維持管理料」(1,000円・税別)が発生する。

申し込み方法

PiTaPaベーシックカードは以下の方法で申し込む。いずれの場合もクレジットカード等を申し込むときと同様の項目(職業、住居、年収、家族構成等)に記入する必要がある。また、決済区分を「生計費決済」「事業費決済」から選択する必要がある。

郵送申し込み
PiTaPa導入交通機関の主な駅などに設置してある入会申込書、またはPiTaPaコールセンターから取り寄せた入会申込書に必要事項を記入の上、郵送にて申し込む。
発行までに3-4週間程度を要する[3]
オンライン申し込み
「PiTaPaベーシックカード オンライン入会」サイトからオンラインにより申し込む。
発行までに2週間程度を要する[3]

保証金預託制PiTaPaベーシックカード

クレジット決済に当たり、信用情報の審査の替わりに保証金(デポジット)を納入することで発行されるカード。ETCパーソナルカードに類似したシステム。

あらかじめ1ヶ月の利用枠を5万円以内1万円単位で設定し、申込窓口に利用枠の4倍の金額を保証金として納入することで利用可能となる。交通機関の運賃決済にのみ利用可能で、ショッピングサービスには利用できない。また、IC定期券を同梱させることも出来ない。また、発行にあたっては一定の審査が発生することも明記されている。

申込窓口はPiTaPaコールセンターではなくスルッとKANSAI本社(大阪市中央区南船場)内にある「PiTaPaお客様相談室」にあり、同所に電話して申込書を取り寄せることになる。

脚注・出典

[脚注の使い方]
  1. ^ PiTaPaベーシックカード”. PiTaPa公式サイト. スルッとKANSAI. 2017年9月10日閲覧。
  2. ^ よくあるご質問 割賦販売法について”. PiTaPa公式サイト. スルッとKANSAI. 2017年9月10日閲覧。
  3. ^ a b c よくあるご質問 お申し込みについて”. PiTaPa公式サイト. スルッとKANSAI. 2017年9月10日閲覧。

関連項目

外部リンク


PiTaPaベーシックカード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/03 02:03 UTC 版)

「PiTaPaベーシックカード」の記事における「PiTaPaベーシックカード」の解説

PiTaPa#概要」も参照 PiTaPa中でも最も標準的なカードであるが、ほかの交通系ICカードなどと異なりポストペイ方式採用していることから無記名式持参人式)のカード存在せず自動券売機等での即時発行行われていない。2009年12月割賦販売法改正に伴い、PiTaPaベーシックカードをはじめとするPiTaPaそのもの同法適用対象となり、発行元であるスルッとKANSAI信用情報機関シー・アイ・シー)に加盟したほか、PiTaPa重複発行禁止引き落とし遅延時の遅延損害金計算率の見直しが行われている。PiTaPa そのもの信用取引を行うため、クレジットカード等を別に用意する要はない。 カード発行承認債務管理三井住友カード委託されており、PiTaPaコールセンター三井住友カード大阪本社大阪市中央区今橋)内に設けられている。

※この「PiTaPaベーシックカード」の解説は、「PiTaPaベーシックカード」の解説の一部です。
「PiTaPaベーシックカード」を含む「PiTaPaベーシックカード」の記事については、「PiTaPaベーシックカード」の概要を参照ください。

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