pardon
「pardon」とは、許す・大目に見る・見逃す・許し・恩赦のことを意味する英語表現である。
「pardon」とは・「pardon」の意味
「pardon」とは、「許す、大目に見る、見逃す」といった動詞と、「許し、容赦、寛容、恩赦」といった名詞の意味を持つ英単語である。日本においては「許す・許し」といった意味よりも、聞き取れなかった場合に使うフレーズとして「Pardon?(もう一度言ってください)」のみを習うことが多い。ただ、「自分の周りでは使う人がいない」と言う意見があるほど、地域や年齢によって差が大きいため、実際に英語で会話する際に「なんて?」とフランクに聞き返したい場合は「Sorry?」や「What did you say?」といったフレーズの方が一般的に通じる可能性が高い。「pardon」は前述の通り、相手に断りを入れるフレーズとして知られているが、本来は「~を許す」といった意味を持つ動詞として使うことができる。過去形・過去分詞は「pardoned」、現在分詞は「pardoning」と規則変化もする。
「pardon」の発音・読み方
「pardon」の発音記号は、アメリカ英語で「pάɚdn」であり、イギリス英語で「pάːdn」となる。カタカナ読みすると「パードゥン」となる。「pardon」の語源・由来
「pardon」の語源は、「許す」を意味するラテン語「perdono」に由来するとされる。このラテン語「perdono」は、「per(完全に)+dono(与える)」という言葉から生まれたとされる。「pardon」を含む英熟語・英語表現
「pardon me」とは
「pardon me」とは、「失礼ですが・失礼しました」といった意味を持つ英語表現である。「pardon」には「人がしたことを許す・人がすることを許す」という意味を持つ動詞のため、直訳すると「私を許してください」であることから、「失礼ですが」あるいは「失礼しました」という意味を示す。「Excuse me」とほぼ同じ意味を持つが、一般的には「pardon me」の方がより丁寧・フォーマルな表現であるとされる。
「I beg your pardon」とは
「I beg your pardon」とは、「何と仰いましたか、もう一度仰ってください」や「大変申し訳ありません」、あるいは「失礼ですが」といった意味を持つ英語表現である。どの部分を強調するかや文脈によって意味が異なり、「pardon」を強調している場合は「何と仰いましたか」となり、話がうまく聞き取れなかったような場合に用いる。「beg」を強調している場合は、「I'm sorry.」よりも丁寧な謝罪の「大変申し訳ありません」を示す。また、「I beg your pardon. But~」といった形で文章が続くような場合は、「失礼ですが」といったニュアンスになる。これは「Excuse me」よりも丁寧で礼儀正しい表現である。ただ、地域によってはかしこまった表現となりすぎ、むしろ「なんですって?」や「言わせていただきますが」というような、慇懃無礼なフレーズとしてとらえられることもある。
「pardon」に関連する用語の解説
「pardon me for asking」とは
「pardon me for asking」とは、「つかぬことをお伺いしますが」という意味を持つ英語表現である。「asking」は「saying」などに置き換えることができる。また、「Excuse me for asking」も同等の意味を持つ表現である。この表現に続けて「but」で始まる質問文を伝えることで「つかぬことをお伺いしますが、~ですか?」といった質問が可能になる。例えば「Pardon me for asking, but where did you buy it?(つかぬことをお伺いしますが、それをどこで買われたんですか?)」といった使い方となる。
「pardon」の使い方・例文
「pardon」を英会話で用いるシーンは、「話を聞き返す」時、あるいは「失礼ですが」や「申し訳ありません」といった謝罪や断りを入れる時である。例えば、「Pardon me. What did you say?(ごめんなさい、今なんて?)」や「Pardon me for interrupting you, but I have to go.(お話し中に申し訳ないのですが、私はもう行かなくてはなりません)」、「If you'll pardon the expression, but I don't understand what you are talking about.(大変失礼ながら、何を仰っているのか分かりません)」といった表現がある。また、出合い頭にぶつかりそうになったタイミングなどで「すみません」という場合に、「Oops, pardon me.(おっと、ごめんなさい)」と用いることもできる。「pardon」には「~を許す」という動詞の意味があるため、「Pardon me for interrupting you.(お邪魔します)」や「Tom pardoned Hanna.(トムはハンナを許した)」ということもできる。ただ、「許す」という意味においては、「pardon a criminal(犯罪者を赦免する)」といったような重たい罪を許すこと、あるいは公的な表現のため、あまり日常的には用いられない。
恩赦
(Pardon から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/16 22:41 UTC 版)
恩赦(おんしゃ、英語: Amnesty)とは、行政権(または立法権)により国家の刑罰権の全部又は一部を消滅若しくは軽減させる制度のことを言う。赦免復権とも言われる[1][2]。
注釈
出典
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