PC-8001mkIISR
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 00:32 UTC 版)
「PC-8000シリーズ」の記事における「PC-8001mkIISR」の解説
1985年1月に発売された、PC-8001mkIIの後継機。希望小売価格は108,000円。 グラフィック機能はさらに強化され、PC-8801mkII同様の640×200 8色に加えて320×200 8色を2画面重ね合わせ出来るモードを持ち、PC-8801mkIISRよりゲームが作りやすい面もあった。また、他のSRシリーズ同様、高速VRAM書き込み(のちにALUと呼ばれる)、FM音源を搭載し、サウンド機能も飛躍的に向上した 強化されたグラフィック・サウンド機能・ひらがな表示をサポートするN80SR-BASICに加えて、互換性のためN80-BASIC(高速モードも搭載)およびN-BASICモードを搭載。ただし、CMTインターフェイスICが変更されたことにより、PC-8001mkII用のソフトウェアで1200bpsで作成されているものは読み込むことが出来なかったため、互換性の面では満足出来るものではなかった。近年、有志によって「CMTインターフェイスボード PC-8801-21」を使用した、mkII互換キットが限定配布された。 拡張スロット数は1つ減少しディップスイッチの設定より挿入ボード用の信号の切り替えに変更。漢字ROM専用スロットは、電源下からキーボード下へ移動した。これにより、非公認だがPC-8001mkII用だけでなく初代PC-8801用漢字ROMが使用可能となった。PC-8801mkII/SR用キーボードや専用のJOYSTICKも接続可能な端子が追加されている。また、mkIIにあった9ピンの汎用I/Oポートは削除された。 すでに市場の主流はPC-8800シリーズに移っており、本機はPC-8801mkIISRの引き立て役といった色合いが強かった。しかしPC-8800シリーズにはないカラーでの2画面グラフィック機能を生かして、他機種(8bitパソコン)では存在しないパックランドや、本機とX1でしか発売されていないハイパーオリンピック'84の他、ゼビウスなど、競合機種よりも、スムースな動作を見せるソフトウェアも存在した。また、始皇帝(麻雀ゲーム)やキングフラッピー、らぷてっく、ホーリーグレイ等のPC-8801mkIISR / PC-8001mkIISR両対応のソフトも発売されている。mkIIでは、多数発売された業務ソフトはほとんど存在せず、ゲーム以外となるとキャリーラボのワープロソフトぐらいしか発売されなかった。
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