PCエンジンコアグラフィックスIIとは? わかりやすく解説

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PCエンジンコアグラフィックス

(PCエンジンコアグラフィックスII から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/03 07:57 UTC 版)

PCエンジンコアグラフィックス
メーカー NECホームエレクトロニクス
種別 据置型ゲーム機
世代 第4世代
発売日 1989年12月8日
CPU MOS 65C02
GPU HuC62
対応メディア HuCARD
アーケードカード
CD-ROM2
SUPER CD-ROM2
対応ストレージ バッテリーバックアップ
コントローラ入力 ケーブル
オンラインサービス 通信Booster
売上台数 392万台[要出典]
互換ハードウェア PCエンジン
次世代ハードウェア PC-FX
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PCエンジンコアグラフィックスPC Engine CoreGrafx)とは、1989年12月8日[1]日本電気ホームエレクトロニクス(NECホームエレクトロニクス)より発売された家庭用ゲーム機。当時のメーカー希望小売価格は24,800円[2]

初代PCエンジンからのマイナーチェンジ版であり、PCエンジンシャトルPCエンジンスーパーグラフィックスと並んで発表された新型PCエンジンの一つである[2]

同時期に発売された新型機の中で唯一CD-ROM2を直結できる機種であり、当時CD-ROM2が普及しつつあったPCエンジン市場においてDuo登場まで主力商品となる。

フランスでは国内版にないRGB出力を追加された仕様で発売された。初代機も僅かに輸入され流通していたが、コアグラフィックスから正式な代理店による販売が開始したためCoreGrafXがPCエンジンを指す通用名詞的に扱われた。

ハードウェア

従来機からデザインが一部改良され、カラーリングを暗灰色に変更しただけでなく、テレビへの出力端子を従来のRF端子からAV端子に変更したことが大きな特徴である[2]。本体同梱の付属コントローラには連射機能を付け、利便性の向上を図った[2]。 本体およびコントローラのは濃いグレーとし、ロゴ文字などのアクセント青色とした。

従来機と同様に拡張バスを備えており、CD-ROM2等の各種周辺機器が接続が可能である。また、以降のPCエンジンのコントローラには標準的に連射機能が内蔵されることとなった。

PCエンジンコアグラフィックスII

1991年6月21日[1]には、同時発売のSUPER CD-ROM2にカラーリングを合わせ、本体およびコントローラの色を薄いグレーとし、アクセントをオレンジ色に変えたマイナーチェンジ版であるPCエンジンコアグラフィックスII (PC Engine CoreGrafx II) (当時のメーカー希望小売価格は19,800円)も発売された。これはPC-FX発売年まで公式カタログに掲載されており、初代と合わせるとPCエンジン機器の中で最も現役期間の長い機種だった。

周辺機器

ロールプレイングゲーム (RPG) などのゲームを楽しむときに、ゲームの状態を保存できる「コアグラフィックス」用の「バックアップブースターII」も、「PCエンジンコアグラフィックス」と同時発売されている[2]。バックアップに対応しているゲームで利用でき、記憶容量は2KB(キロバイト[2]。このほか、従来のPCエンジン(初代)の周辺機器をすべて利用できる[2]

型番 名称 発売日 備考
PAD-106 ACアダプタ 本体に同梱。
PI-PD002
PI-PD06
PI-PD8
ターボパッド 1987年10月30日 コアグラフィックスの色調に合わせたターボパッド。初代PCエンジンでは別売りだったが、PCエンジンコアグラフィックス以降の機種ではそれぞれ色調を合わせた連射パッドが標準装備されることとなった。
PI-PD003 マルチタップ パッドを5つまで接続できる純正機器。本体のみではパッドを1つしか接続できなかった弱点が逆に普及を促し、ファミコン以上に多人数同時プレイソフトを登場させることとなった。2人用や4人用のサードパーティ製のものもあった。
PI-PD5 ターボパッドII 1989年11月22日 PCエンジンシャトルの形状に合わせたターボパッド。
PI-AN2 AVケーブル テレビに接続する、映像/音声一体型のケーブル。本体に同梱。
PI-AN3 RFユニット コンポジット映像信号出力のマシンに使用し、RF信号を出力するための機器。
PI-AD8 バックアップブースターII 1989年12月8日 バックアップ用電源がキャパシタ(コンデンサ)に変更され、通電により充電されるようになった。また、AV出力を搭載したコアグラフィックスでの使用を前提としており、AVブースター機能を削除し、価格も下げられた。
CDR-30 CD-ROM2 1988年12月4日 PCエンジンのCD-ROMドライブ。
IFU-30 インターフェースユニット CD-ROM2本体を構成するハードの内の一つ。
PCエンジンとCD-ROMドライブを繋ぐために使用され、AV出力端子およびCD-ROM2ソフトのセーブデータを保有する機能(容量は2KB、電源はコンデンサ)を持つ。
PAD-123 ACアダプタ CD-ROM2用ACアダプタ
システムカード ver 1.0 タイトル画面でI+II+右上+SELECT押下でバイナリエディタが立ち上がり、バックアップメモリを直接編集できる。
システムカード ver 2.0 エディタによるデバッグ機能は削除され、CD-G機能が追加されている。
システムカード ver 2.1 1990年7月6日 スーパーシステムカード以降の物を除けば唯一別売りされたシステムカード。
NAPD-1001 アベニューパッド3 1991年1月31日 3ボタン操作のフォーゴットンワールドの発売に合わせて登場。IIIボタンはSELECTかRUNボタンのいずれかに設定して使用する、連射もできるのでRUNボタンに設定してスローモーション(ポーズの連射)をかけることも可能。
PI-CD1 SUPER CD-ROM2 1991年12月13日 上位規格のCD-ROM2システム。
PAD-125 ACアダプタ SUPER CD-ROM2用のACアダプタ。
PI-SC1 スーパーシステムカード ver 3.0 1991年10月25日 CD-ROM2専用。HuCARDスロットに挿入することでSUPER CD-ROM2へアップグレードされる。SUPER CD-ROM2システム対応のソフトを遊ぶためには必須となる。
PI-PD11 コードレスマルチタップ 1992年12月18日 PCエンジンDuoに合わせたデザインの純正品。パッド信号を赤外線で伝達することでコントローラのコードレス化を実現。コードレスマルチタップ自体はPCエンジン本体のパッド端子に接続する。コードレスパッドを5本揃えれば5人同時プレイ可能である。受信可能距離は約3mまで。
PI-PD12 コードレスパッド コードレスマルチタップ用のパッド。単四乾電池4本必要。
PI-AD19 メモリーベース128 1993年3月 パッド端子に接続して使用するセーブ用外部メモリ。後期ソフトのセーブデータの肥大化に対応し容量は128KBと非常に大きいが、対応ソフト以外は使用不可能。コーエー発売の同機能の周辺機器「セーブくん」もある(『信長の野望・武将風雲録』・『三國志III』などの一部に同梱)。
対応ソフトのうち、『エメラルドドラゴン』・『リンダキューブ』・『プライベート・アイ・ドル』・『ぽっぷるメイル』の4本には本体のバックアップメモリとの間でセーブデータをコピーするなどの操作が出来る管理ユーティリティを内蔵。『エメラルドドラゴン』・『リンダキューブ』は共通のツールでデータの互換性があるが、『プライベート・アイ・ドル』と『ぽっぷるメイル』は両者との互換性はない。
NAPD-1002 アベニューパッド6 1993年5月28日 6ボタンパッド。ストリートファイターIIの移植に対応する形で登場。
PCE-AC2 アーケードカードPRO 1994年3月12日 CD-ROM2専用のアーケードカード。DRAMが内蔵されていること以外はスーパーシステムカードと同機能であり、スーパーシステムカードと同様に下部にT字状の補強カバーがある。
PCE-AC1 アーケードカードDUO PCエンジンDuo系の機種やSUPER CD-ROM2用のアーケードカード。
PCE-TP1 アーケードパッド6 1994年6月25日 6ボタンパッド。

脚注

出典

  1. ^ a b PCEngine博物館 - ウェイバックマシン(1999年1月16日アーカイブ分)
  2. ^ a b c d e f g 「PCEngineファミリーに新機種登場 PCEngine CoreGrafix / PCEngine Shuttle」『マイコンBASICマガジン』1990年1月号(第9巻第1号)、電波新聞社、1990年1月1日、60頁。 

PCエンジンコアグラフィックスII

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PCエンジンコアグラフィックス」の記事における「PCエンジンコアグラフィックスII」の解説

1991年6月21日には、同時発売SUPER CD-ROM2カラーリング合わせ本体およびコントローラの色を薄いグレーとし、アクセントオレンジ色変えたマイナーチェンジ版であるPCエンジンコアグラフィックスII (PC Engine CoreGrafx II) (当時メーカー希望小売価格19,800円)も発売された。これはPC-FX発売年まで公式カタログ掲載されており、初代合わせるPCエンジン機器の中で最も現役期間長い機種だった。

※この「PCエンジンコアグラフィックスII」の解説は、「PCエンジンコアグラフィックス」の解説の一部です。
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