OpenID Authentication 2.0
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/02/10 06:45 UTC 版)
OpenID Authentication 2.0 は、あるユーザが認証された旨の情報、認証をどのように行ったかの情報、当該ユーザの属性情報を、要求元であるWebサイトに対して、提供元となるアイデンティティ・プロバイダが転送するプロトコルである。
目次
沿革
- 2005年 Brad Fitzpatric がブログページをユーザのアイデンティティとして表明するOpenID 1.0を作成
- 2007年2月14日からOpenID.ne.jpが発行開始
- 2007年5月7日からライブドアがOpenIDを発行開始
- 2007年12月7日 OpenID 1.0, LID, XRI などが協調して作られた、OpenID 2.0仕様が決定
- 2008年1月 米YahooもOpenIDの発行を開始
- 2008年1月30日 Yahoo JAPANが対応「Yahoo! Japan ID」でOpenID対応サイトが利用可能に(Internet Watch:インプレス)。
- 2008年10月29日 Google, Microsoft が OpenID 2.0 対応を発表[1]。
- 2014年2月26日、OpenID Connectによって置換えられた。
仕組み
アプリケーションの対応
例えばショッピングサイトを設置して、OpenIDによるユーザーログインを受け付けるには、ログインメニューにOpenID認証サイトへのリンクを加える。そのリンク先で、ユーザーが接続、呼び出し元のサイトへの接続を継続するか否かの確認が求められる。ここで同意すればライブラリ側にレスポンスが返ってくることになる。返されるレスポンスは「http」または「https」から始まるOpenID(URI形式の場合)のほか、仕様上はニックネーム、フルネーム、メールアドレス等を含ませることができるが、内容は認証サーバによって異なる。例えばYahoo!では60文字程度の機械的なOpenIDしか返さない。
- mixi、livedoor、BIGLOBE、exciteなど多くの認証サーバに対して、公開ライブラリのデフォルトのままでは接続がうまくできない。これはアプリケーションサイトと認証サーバ間のSSL通信が樹立できないことによる。対策としてはサイトのサーバに、それぞれの認証サーバが発行している証明書をインストールしておくなどがある。
- Movable Type、WordPress、XOOPSなど多くのコンテンツマネージメントシステムにおいて、追加プラグインの導入などで、サイトのログイン認証にOpenIDを利用できる。
OpenID Authentication 2.0対応プロバイダ
日本語
- BIGLOBE
- excite
- JAL
- KDDI
- ライフサイエンス統合データベースセンター
- livedoor Auth
- mixi
- NTT
- 楽天(※RP限定)
- Softbank
- Yahoo! Japan
非日本語
OpenID 1.0 対応プロバイダ
OpenIDで利用可能なサイト
日本語
官公庁
サイト名 | 概要 | OpenID 2.0 | OpenID1.1 | オープン性 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|
XRI対応 | URI対応 | |||||
経済産業省アイディアボックス | 経済産業省が運営する意見募集サイト | X | O | O | O | ホワイトリスト (mixi, livedoor, google, yahoo japan) |
民間
サイト名 | 概要 | OpenID 2.0 | OpenID1.1 | オープン性 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|
XRI対応 | URI対応 | |||||
lino | オンライン付箋サービス | X | O | O | O | |
アバウトミー | プロフサービス | X | O | O | X | ホワイトリスト |
Choix | ソーシャルニュースサイト | O | O | O | O | Sregも対応 |
OverCh | ソーシャルニュース&ソーシャルネットサイト | O | O | O | O | Sregも対応。Xoopsベース |
Haru.fm | ミニブログサイト | O | O | O | O | Sregも対応 |
はてなスター | ブログに評価をつけるツール | X | O | O | X | はてな、 Livedoor、 Livejournal、 Vox、 Typekey のみ対応 |
iKnow | フリーの英語学習サイト・コミュニティ | O | O | O | O | |
Stack Stock Books | 読書管理サイト | X | X | O | O | 2.0対応予定 |
PlaceEngine Map | 地図サイト | O | O | O | O | |
go相談.com | 確定申告計算&相談サイト | O | O | O | O | Sregも対応。Xoopsベース |
センタク | 投票サイト | O | O | O | O | |
八重山毎日オンライン | 八重山毎日新聞 | O | O | O | O | |
全国郷土紙連合 | 全国郷土紙連合 | O | O | O | O | |
HTBオンライン | 北海道テレビ放送 | ? | ? | ? | ? | |
ClipCast | 携帯でも編集可能な動画共有サイト | O | O | O | O | |
My Open Archive | 未発表論文共有サイト | X | O | O | O | |
CARWINGS Lab | CARWINGS Lab | X | O | O | ? | |
okyuu.com | ソーシャルITメディア | X | O | O | X | ホワイトリスト |
perl-mongers.org | 日本のPerlユーザのためのお役立ちサイト | X | O | O | O | MTベース |
techtalk.jp | 日本の技術系プレゼンテーション参加者のためのサイト | X | O | O | O | MTベース |
LIMLIC | OpenIDでテキストを共有できるWebサービス | X | O | O | O | |
mitter | 動画視聴体験共有サービス | O | O | O | O | |
UPD.JP | ドライバー等アップデート情報サイト | O | O | O | O | Sregも対応 |
level20 | 転職プロフィールサービス | O | O | O | O | |
sa.yona.la | 無個性ブログサービス | O | O | O | O | |
ZOUSHO-蔵書 | オンライン蔵書管理サービス | O | O | O | O | |
breakr | ソーシャル英語学習サービス | O | O | O | O | |
Pop!ris-ポピリス | OpenIDで利用できるチャットサイト | O | O | O | O | |
マル秘分散Web版 | 暗号化・秘密分散のできるシステムのWeb版 | X | O | O | O | |
ストックカフェ | 株式投資情報+SNS | X | O | X | X | |
さっぽろ松前屋 北海道美食通信 | 選りすぐった北海道の逸品を提供する通販サイト | X | O | O | X | |
Lanavi | 記事の投稿ができる学習サイト | X | O | O | O | mixi、yahoo対応 |
今読ミ | 読書の進捗管理 | X? | O | O | O | |
いきたいお店 | いきたいお店管理 | X? | O | O | O | |
I's | 縁結び&愛情確認サイト | X | O | O | X | mixiのみに特化 |
Saitama-e.com | 埼玉地域情報&SNS | X | O | O | O | mixi、yahoo対応 |
ワザップ! | ゲーム情報サイト | X | O | O | O | |
他力本願 | ソーシャルブックマーク | O | O | O | O | |
Patchwork | ソーシャルライティングサービス | O | O | O | O | |
RecallPlus | リコールと自主回収/お詫びのネット広報サイトリコールプラス | O | O | O | O | |
dipiti (ディピティ) | タダ(無料で使える)Web会議サービス | O | O | O | O | |
LSDB | ライフサイエンス統合データベースプロジェクト | X | O | O | O | |
IP Force | 知的財産権 総合サイト | X | O | O | O | yahoo, google, mixi 対応 |
英語
脚注
(Deprecated)OpenID Authentication 2.0
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「OpenID」の記事における「(Deprecated)OpenID Authentication 2.0」の解説
詳細は「OpenID Authentication 2.0」を参照 注:OpenID Authentication 2.0 は、OpenID Connectによって置換えられた。 2007年12月に制定された、ウェブサイトによらず使用できる認証・連合アイデンティティシステムの規格の一つ。ユーザを識別するには、URIベースの主張識別子を用いる。これは、ユーザが入力したものではなく、認証サーバが割り当てた再利用されないURIである。その為、ユーザ識別子の使い回しによる、旧ユーザのアカウントを新ユーザがのっとってしまう ユーザー・インパーソネイション と呼ばれる問題が解決されるなどの特徴を持っている。 また、OpenID Simple Registration Extension、OpenID Attribute Exchange などの拡張仕様を利用することによって、ユーザの属性情報を連携することができる他、どのような本人確認や認証手段(パスワード、OTP、ICカードなど)を使ったかなどの認証コンテキストも同時に連携可能である。 拡張仕様には、 OpenID Simple Registration OpenID Attribute Exchange OpenID Provider Authentication Property Extension がある。 プロバイダには、ヤフー、AOL、フランステレコム、ドイチェ・テレコム、NTT、KDDI、ソフトバンクなど多数が対応している。
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