Mobile IP
(Mobile IPv6 から転送)
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Mobile IP(モバイル アイピー)は、通信機器(ノード)が実際につながっているネットワークに関わらず、いつでも一意のIPアドレスで接続(アクセス)できるようにするプロトコルである。ISOのOSI参照モデルではネットワーク層(レイヤ3)にあたる。
- ^ Mobile IP概要 東芝 研究開発センター 通信プラットホームラボラトリー 井上 淳 99/12/14 Internet Week '99 (PDF)
- ^ セッション開始プロトコル(SIP)の暫定応答の信頼性 / Reliability of Provisional Responses in the Session Initiation Protocol (SIP)
- ^ 小川清, 澤井新, 渡辺尚「プライベートアドレスを3階層利用(3LPA)による大規模アドレス空間と移動」『電子情報通信学会技術研究報告』第102巻第87号、電子情報通信学会、2002年、 57-62頁、 ISSN 09135685、 NAID 110003181036。
- ^ 小川清, 澤井新, 飯田登「場合分けによるMobile IP経路最適化における一方式」『情報処理学会研究報告』第2001巻第83号、情報処理学会、2001年、 159-166頁、 ISSN 09196072、 NAID 110004028970。
- 1 Mobile IPとは
- 2 Mobile IPの概要
- 3 動向
Mobile IPv6
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/16 20:58 UTC 版)
「Mobile IP」の記事における「Mobile IPv6」の解説
Mobile IPv6のMobile IPv4との大きな違いは以下の通りである。 外部エージェントがない。全ての移動ノードは移動登録/パケット転送等の処理を行う。 制御メッセージはUDPではなく、新たに設けたモビリティヘッダで運ぶ。 制御メッセージ名を変更している。 ingressフィルタリングを避けるために、IPv6の宛先オプションとして、ホームアドレスオプションというオプションを新設した。 経路最適化が基本スペックの中に定義されている。また経路最適化を行うために、対向ノードとの間のセキュリティ確保のためにreturn routabilityという仕組みを導入した。 ホームエージェントのアドレスの自動発見 Mobile IPv6のシーケンスは以下の通り 移動の検知IPv6ルータがリンクに送信している、ルータ広告(router advertisement)を聞いて新しいネットワークに移動したことを知り、また同時にこのルータ広告からIPv6のアドレス自動設定の仕組みによって気付けアドレスを取得する。 移動ノードがホームエージェントアドレスを知らない場合、ホームリンクのあるエニキャストアドレスにホームエージェント発見要求パケットを送信し、ホームエージェントの一覧を得る。 移動ノードは自分で保持しているホームエージェントの一覧より一つを選び、登録要求(バインディングアップデート; binding update)パケットを送信する。気付けアドレスはこのパケットの送信元アドレス、ホームアドレスはホームアドレスオプションに入れて送信する。 ホームエージェントはホームアドレスと気付けアドレスを自身で管理しているデータベース(バインディングキャッシュ; Binding cache)を更新し、もしこの登録要求が新規登録なら、ホームエージェントはホームリンクに対し、そのホームアドレスのMACアドレスがホームエージェントであるようなUnsolicited Neighbor Advertisementパケットを出す。これによって、そのネットワークいるルータを含めたノードの近隣キャッシュを更新し、また今後ホームアドレスへの近隣探索要求に対してはホームエージェントが答えるようになるため、ホームアドレス宛パケットをホームエージェントが捕獲できるようになる。 移動ノードの現在位置を知らない、すなわちバインディングキャッシュを持っていない対向ノードから送出されるパケットはホームリンクに到達し、ホームエージェントに捕獲され、移動ノードにトンネリングされる。移動ノードは、トンネリングをほどき、ホームアドレス宛のパケットを受け取る。 移動ノードの現在位置を知っている、すなわちバインディングキャッシュを持つ対向ノードは、ホームエージェントを経由せずに直接移動ノードにパケットを送ることができる。これが経路最適化である。このパケットは送信先アドレスは移動ノードの気付けアドレスになり、更にIPv6の経路オプションが付き、そこにホームアドレスが入る。このパケットは移動ノードの気付けアドレスに到着すると、経路オプションに従って最終到着アドレスをホームアドレスに設定して再び送信処理をすると、移動ノードのホームアドレスに到着する。 移動ノードからのパケットには、ソースアドレスに気付けアドレス、宛先オプションにホームアドレスオプションを付加してそこにホームアドレスが入り、通常のIPルーティングに従って配送する。しかし、このパケットにはIPv6標準ノードでは解釈されないホームアドレスオプションが入っているので、相手ノードによってはこのパケットを拒絶する(ICMP6 parameter problemが返ってくる)。このような対向ノードに対しては、ホームエージェントにトンネルし、そこから配送する。 パケットをホームエージェントから配送する等、対向ノードがバインディングキャッシュを持っていないと認識した移動ノードは、その対向ノードにバインディングアップデートを送信することができる。
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