Mobile IPv6とは? わかりやすく解説

Mobile IP

(Mobile IPv6 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/21 07:16 UTC 版)

Mobile IP(モバイル アイピー)は、通信機器(ノード)が実際につながっているネットワークに関わらず、いつでも一意のIPアドレスで接続(アクセス)できるようにするプロトコルである。ISOのOSI参照モデルではネットワーク層(レイヤ3)にあたる。


  1. ^ Mobile IP概要 東芝 研究開発センター 通信プラットホームラボラトリー 井上 淳 99/12/14 Internet Week '99 (PDF)
  2. ^ セッション開始プロトコル(SIP)の暫定応答の信頼性 / Reliability of Provisional Responses in the Session Initiation Protocol (SIP)
  3. ^ 小川清, 澤井新, 渡辺尚「プライベートアドレスを3階層利用(3LPA)による大規模アドレス空間と移動」『電子情報通信学会技術研究報告』第102巻第87号、電子情報通信学会、2002年、 57-62頁、 ISSN 09135685NAID 110003181036
  4. ^ 小川清, 澤井新, 飯田登「場合分けによるMobile IP経路最適化における一方式」『情報処理学会研究報告』第2001巻第83号、情報処理学会、2001年、 159-166頁、 ISSN 09196072NAID 110004028970


「Mobile IP」の続きの解説一覧

Mobile IPv6

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/16 20:58 UTC 版)

Mobile IP」の記事における「Mobile IPv6」の解説

Mobile IPv6のMobile IPv4との大きな違い以下の通りである。 外部エージェントがない。全ての移動ノード移動登録/パケット転送等の処理を行う。 制御メッセージUDPではなく新たに設けたモビリティヘッダで運ぶ。 制御メッセージ名を変更している。 ingressフィルタリング避けるために、IPv6宛先オプションとして、ホームアドレスオプションというオプション新設した。 経路最適化基本スペック中に定義されている。また経路最適化を行うために、対向ノードとの間のセキュリティ確保のためにreturn routabilityという仕組み導入したホームエージェントアドレス自動発見 Mobile IPv6のシーケンス以下の通り 移動検知IPv6ルータがリンクに送信している、ルータ広告(router advertisement)を聞いて新しネットワーク移動したことを知り、また同時にこのルータ広告からIPv6アドレス自動設定仕組みによって気付けアドレス取得する移動ノードがホームエージェントアドレスを知らない場合ホームリンクのあるエニキャストアドレスにホームエージェント発見要求パケット送信しホームエージェントの一覧を得る。 移動ノード自分保持しているホームエージェントの一覧より一つ選び、登録要求(バインディングアップデート; binding update)パケット送信する気付けアドレスはこのパケット送信アドレス、ホームアドレスはホームアドレスオプションに入れて送信するホームエージェントはホームアドレスと気付けアドレス自身管理しているデータベース(バインディングキャッシュ; Binding cache)を更新し、もしこの登録要求新規登録なら、ホームエージェントホームリンク対し、そのホームアドレスのMACアドレスホームエージェントあるようUnsolicited Neighbor Advertisementパケットを出す。これによって、そのネットワークいるルータ含めたノード近隣キャッシュ更新し、また今後ホームアドレスへの近隣探索要求に対してホームエージェント答えるようになるため、ホームアドレス宛パケットホームエージェント捕獲できるようになる移動ノード現在位置知らない、すなわちバインディングキャッシュを持っていない対向ノードから送出されるパケットホームリンク到達しホームエージェント捕獲され移動ノードトンネリングされる。移動ノードは、トンネリングをほどき、ホームアドレス宛のパケット受け取る。 移動ノード現在位置知っている、すなわちバインディングキャッシュを持つ対向ノードは、ホームエージェント経由せずに直接移動ノードパケットを送ることができる。これが経路最適化である。このパケット送信先アドレス移動ノード気付けアドレスになり、更にIPv6経路オプション付き、そこにホームアドレスが入る。このパケット移動ノード気付けアドレス到着すると、経路オプションに従って最終到着アドレスをホームアドレスに設定して再び送信処理をすると、移動ノードのホームアドレスに到着する移動ノードからのパケットには、ソースアドレスに気付けアドレス宛先オプションにホームアドレスオプションを付加してそこにホームアドレスが入り通常のIPルーティングに従って配送する。しかし、このパケットにはIPv6標準ノードでは解釈されないホームアドレスオプションが入っているので、相手ノードによってはこのパケット拒絶する(ICMP6 parameter problem返ってくる)。このような対向ノードに対しては、ホームエージェントトンネルし、そこから配送するパケットホームエージェントから配送する等、対向ノードがバインディングキャッシュを持っていないと認識した移動ノードは、その対向ノードにバインディングアップデートを送信することができる。

※この「Mobile IPv6」の解説は、「Mobile IP」の解説の一部です。
「Mobile IPv6」を含む「Mobile IP」の記事については、「Mobile IP」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「Mobile IPv6」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Mobile IPv6」の関連用語

Mobile IPv6のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Mobile IPv6のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのMobile IP (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、WikipediaのMobile IP (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS