Michael IV the Paphlagonianとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Michael IV the Paphlagonianの意味・解説 

ミカエル4世

(Michael IV the Paphlagonian から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/24 08:41 UTC 版)

ミカエル4世
Μιχαήλ Δʹ ὁ Παφλαγών
Mikhaēl IV ho Paphalgōn
東ローマ皇帝
在位 1034年 - 1041年

出生 1010年
パフラゴニア
死去 1041年12月10日
東ローマ帝国コンスタンティノポリス
配偶者 ゾエ
子女 (養子)ミカエル5世
王朝 マケドニア王朝
テンプレートを表示

ミカエル4世“パフラゴン”ギリシア語Μιχαήλ Δʹ ὁ Παφλαγών, Mikhaēl IV ho Paphalgōn, 1010年 - 1041年12月10日)は、東ローマ帝国マケドニア王朝皇帝(在位:1034年 - 1041年)。中世ギリシア語読みでは「ミハイル」となる。“パフラゴン”は「パフラゴニア人英語版」を意味する渾名。

生涯

小アジア北西部パフラゴニア地方出身の農民の子、あるいは両替商の息子であるとも言われているが、詳しいことはわかっていない。彼の兄弟で有力な宦官であったヨハネス・オルファノトロフォスの世話で宮中に勤めるようになり、そこでロマノス3世アルギュロス皇后だったゾエ(コンスタンティノス8世の次女)と出会い、その愛人となった。ミカエルは美男であった上、ゾエは当時ロマノス3世と不和になって冷遇されていたため、もう既に50歳を過ぎていたにもかかわらず、この若者に熱い想いを抱くようになったのである。実は、これは野心家のヨハネスが、自らは宦官ゆえに皇帝になれない代りにミカエルを帝位につけようと仕組んだことだと言われている。

1034年、ロマノス3世が入浴中に不慮の死(一説には不仲であった皇后のゾエの刺客による暗殺)を遂げた後、ゾエはミカエルと結婚し、彼を皇帝として新たに即位させた。これがミカエル4世である。ミカエルは即位するとゾエへの興味を失い、彼女を幽閉した。

ミカエル4世は皇帝としては比較的有能で、軍事面に優れた才能を持っていたため、イスラーム勢力をはじめとする敵対勢力への遠征では多くの成功を収めた。しかし年々てんかんの発作が悪化し、ヨハネス・オルファノトロフォスに政治の実権を譲って引退した。ところがヨハネスは国民や貴族に対して圧政を行い、バシレイオス2世が寛大な措置を取っていたスラヴ人に対しても抑圧的な政策をとった。このため、各地で国民や貴族による反乱が勃発し、ブルガリアではブルガリア帝国復活を宣言する大規模な反乱が発生した。ミカエルは何とかこれらの反乱を鎮圧したが、すでに長くは生きられないことを悟って甥のミカエルを養子として後継者と定め、1041年12月10日に修道院へ引退し、その日のうちにそこで死去した。


「Michael IV the Paphlagonian」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

Michael IV the Paphlagonianのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Michael IV the Paphlagonianのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのミカエル4世 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS