メチルレッド
分子式: | C15H15N3O2 |
その他の名称: | メチルレッド、C.I.アシッドレッド2、C.I.13020、Methyl Red、C.I.Acid Red 2、2-[[4-(Dimethylamino)phenyl]azo]benzoic acid、Methyl red、4'-(Dimethylamino)azobenzene-2-carboxylic acid、o-Methyl red、o-メチルレッド、2-Carboxy-4'-(dimethylamino)azobenzene、2-[4-(Dimethylamino)phenylazo]benzoic acid |
体系名: | 2-(4-ジメチルアミノフェニルアゾ)安息香酸、4-(ジメチルアミノ)アゾベンゼン-2'-カルボン酸、4'-ジメチルアミノアゾベンゼン-2-カルボン酸、4'-(ジメチルアミノ)アゾベンゼン-2-カルボン酸、2-[[4-(ジメチルアミノ)フェニル]アゾ]安息香酸、2-カルボキシ-4'-(ジメチルアミノ)アゾベンゼン、2-[4-(ジメチルアミノ)フェニルアゾ]安息香酸 |
メチルレッド
(Methyl Red から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/17 13:52 UTC 版)
メチルレッド | |
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別称
C.I. Acid Red 2
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識別情報 | |
CAS登録番号 | 493-52-7 ![]() [63451-28-5] (塩酸塩), [845-10-3] (ナトリウム塩) |
KEGG | C19459 ![]() |
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特性 | |
化学式 | C15H15N3O2 |
モル質量 | 269.3 g mol−1 |
外観 | 暗赤色の結晶性粉末 |
密度 | 0.791 g/cm3 |
融点 | 179-182 °C, 452-455 K ([1]) |
溶解度 | soluble in ethanol[1] |
酸解離定数 pKa | 5.1[2] |
λmax | 410 nm[1] |
危険性 | |
EU分類 | ![]() |
NFPA 704 | |
Rフレーズ | R20, R21, R22, R36/37/38, R40 |
Sフレーズ | S24/25 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
メチルレッド (pH指示薬) | ||
pH 4.4以下 | pH 6.2以上 | |
4.4 | ↔ | 6.2 |
メチルレッド(methyl red)、2-(N,N-ジメチル-4-アミノフェニル)アゾベンゼンカルボン酸(2-(N,N-dimethyl-4-aminophenyl) azobenzenecarboxylic acid)、もしくはC.I.アシッドレッド2(C.I. Acid Red 2)は酸性溶液中で赤に変色する酸塩基指示薬である。アゾ染料の1つであり、暗赤色の結晶性粉末である。
pHが4.4より低いときは赤色を示し、pHが6.2より高いときは黄色を示し、pHが4.4–6.2のときはオレンジ色を示す。pKaは5.1[2]である。
ムレキシドとメチルレッドは音響化学において有機塩素化合物の分解の促進が期待されている。
メチルレッドはIARCの発癌分類においてグループ3に属している。すなわち人に対するメチルレッドの発癌性は確認されていない。
調製
アゾ染料として、メチルレッドはアントラニル酸のジアゾ化、そしてジメチルアニリンとの反応によって調製される[3]。
メチルレッド試験
微生物学では、メチルレッドはMR試験(メチルレッド試験)に使用される。この試験は、グルコースの混合酸発酵機構によって安定な酸を産生する細菌の同定に利用される。例として、フォーゲス・プロスカウアー試験が挙げられる。
メチルレッド試験はIMVicの4つの実験のうち「M」の部分、すなわちグルコースの代謝過程を調べることで腸内細菌を同定する過程で利用される。全ての腸内細菌は最初はグルコースからピルビン酸を生成するが、以降の過程は細菌によって異なり、ピルビン酸からさらに別の酸、例えば乳酸やギ酸を生成するものもある。これらの細菌はメチルレッド陽性菌と呼ばれ、大腸菌やプロテウス・ブルガリスが含まれる。他のものはブチレングリコール経路を使用してピルビン酸から中性の最終生成物を作る。これらの細菌はメチルレッド陰性菌と呼ばれ、セラチア菌やエンテロバクター・アエロゲネス(腸内細菌科)が含まれる。
手順
Glucose phosphate brothで満たしたチューブに滅菌したループを用いて植菌する。チューブを35°Cで2 - 5日間培養し、培地2.5mLを他のチューブに移す。メチルレッドを5滴たらし、メチルレッドを分散させるためチューブを穏やかに転がす。
予測される結果
腸内細菌の中で、ピルビン酸から他の酸を生成するものは培地のpHを4.2まで低下させる。このpHではメチルレッドは赤色を呈し、陽性と判定される。一方、ピルビン酸から中性最終産物を生成するものの場合、培地のpHは6.0までしか低下しない。このpHではメチルレッドは黄色を呈し、陰性と判定される。
関連項目
出典
- ^ a b c http://www.sigmaaldrich.com/catalog/product/sial/250198
- ^ a b IB chemistry Higher Level: “アーカイブされたコピー”. 2009年9月22日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2009年11月29日閲覧。
- ^ H. T. Clarke and W. R. Kirner (1941). "Methyl Red". Organic Syntheses (英語).; Collective Volume, 1, p. 374
参考文献
- "Microbiology, A Photographic Atlas for the Laboratory", Alexander, Street, Pearson Education, 2001.
外部リンク
「Methyl red」の例文・使い方・用例・文例
- Riveredgeで最高の場所にあり、寝室が5 つ、浴室が2 つあるビクトリア朝様式の家を見学してください。
- ハイフン付きの[でつないだ]語 《red‐hot など》.
- ‐)registered nurse 正看護師.
- 新大学, 1960 年以降に創設された大学, 板ガラス大学 《Oxford, Cambridge のような石造りの ancient universities, 19 世紀に創設された London 大学のような赤れんが造りの redbrick universities に対して言う; 建築様式がふんだんに plate glass を使ってモダンなことから》.
- 『red(赤い)』は『a red apple(赤いりんご)』において限定形容詞である
- 『red(赤い)』は、『the apple is red(りんごは赤い)』において、叙述形容詞にあたる
- いくつかの節を並列させて用いること(『I came, I saw, I conquered(来た、見た、勝った)』のように)
- 2つの語または文の順序を通常の逆にすること(bred and bornのように)
- 2つの黒穂菌目(猥褻)とUredinales目(サビ)から成る若干のシステムで使われるカテゴリ
- 『Rudolph the red-nosed reindeer(赤鼻のトナカイ、ルドルフ)』は同格の例である
- 炎症状態を治療するために使用されるグルココルチコイド(商標名Pediapredまたはプレロン)
- コルチゾールの脱水素化されたアナログ(商標名オラソン、デルタゾン、Liquid Pred、Meticorten)
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