MGC(東京五輪男子マラソン選考会)出場権獲得・ボストンマラソン優勝
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2020年東京オリンピック・男子マラソン選考会の対象レース(MGCシリーズ)である、2017年12月3日開催の福岡国際マラソンは、日本人トップで総合3位の大迫傑(2時間7分19秒)等には及ばなかったが、三代目・山の神こと神野大地など終盤で抜き去り、日本人4位・総合9位の2時間10分台でゴール。それから2週間後、12月17日の防府読売マラソンでは一色恭志や浜崎達規らと30km付近迄競り合う中、33km過ぎに川内自らロングスパートを仕掛けると誰もついていけず、川内の独走に。サブテンは4秒届かなかったが、同大会において3年ぶり3回目の優勝を果たす。さらに川内は福岡国際の記録と合わせて、持ちタイムが2大会平均して2時間11分以内と成った為、2019年9月以降に開催予定の、マラソングランドチャンピオンシップ(東京五輪・日本代表選考会)への「ワイルドカード」の出場資格も手中に収めた。 2018年元日のアメリカ・マサチューセッツ州ボストンで行われたマーシュフィールド・ニューイヤーズデイ・マラソンでは、氷点下17度に積雪という極寒の中全身タイツの格好で激走し、2時間18分台で通算30回目のフルマラソン優勝を達成した。さらに川内自身マラソンでは76度のサブ20(2時間20分未満)と、世界最多記録を更新、同年3月にはギネス世界記録にも認定された。 2018年4月16日に開催された、第122回ボストンマラソン(男子の部)においては、激しい冷雨と強風・気温僅か3度の低温と悪い気象条件の中で、レース終盤に単独首位だったジェフリー・キルイ(ケニア)を猛迫し、ゴール手前の40Km過ぎでついに大逆転。記録は2時間15分台と平凡ながらも、同マラソンで初優勝を果たす。日本人の当大会優勝者は1987年大会の瀬古利彦以来31年ぶりの快挙達成で、2006年に開始されたワールドマラソンメジャーズの対象レースを日本人で初めて制した。
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