MGA-G550
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/11 17:11 UTC 版)
「G400シリーズ」の記事における「MGA-G550」の解説
MGA-G550は、MGA-G450の改良版として01年に発表された。(つまりG400の改良の改良となる) MGA-G450と同じく0.18μmプロセスルールで製造される。主な改良点としてはTMDSトランスミッタを2つ統合し2系統のDVI-I出力に対応したことと、Head Casting Engineと呼ばれるハードウェアT&L機能を搭載したことである。しかしこのHead Casting EngineはTV会議などで使用することを想定した、同社の提供する専用アプリケーションからしか利用出来ず、一般的なゲームアプリケーションなどでは利用できない。性能的にはG450から若干の高速化が行われG400と同等になっているものの、すでに他社競合製品に対抗すべくも無い状況となっており「高画質2D専用のフレームバッファ」とまで言われるに至る。しかしMGA-G550を搭載したMillennium G550はDVI出力を2系統備えたモデルが(比較的)安価に提供され、標準モデルも1系統のDVI出力を持つ点が評価され、G450同様にビジネス用途で長く販売されるベストセラーとなる。06年には世界初のPCI Express 1x対応グラフィックカードであるMillennium G550 PCIeが発表された。なおこのシリーズではキャプチャ機能やTVチューナー付モデルのMarvelシリーズはリリースされず、以後のラインナップから姿を消すこととなった。また最後まで残っていた機能拡張コネクタも、RTシリーズとの同期用接続コネクタがPCIe版からは省略され、以後MatroxのGPUからは姿を消すこととなった。
※この「MGA-G550」の解説は、「G400シリーズ」の解説の一部です。
「MGA-G550」を含む「G400シリーズ」の記事については、「G400シリーズ」の概要を参照ください。
- MGA-G550のページへのリンク