MEGASTAR-II
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 09:55 UTC 版)
「メガスター」の記事における「MEGASTAR-II」の解説
メガスターII (MEGASTAR-II) は、メガスターの後継機として2003年6月13日に公開された、大平の5番目のプラネタリウム。恒星原板作成にはヒッパルコス衛星によって作成されたデータが活用された。同型1号機フェニックス (Phoenix) の投影星数は410万個(12.5等級まで)の星を投影可能である。メガスターIIの公開に合わせ、大平はソニーを退社、フリーランスでの活動を経て、2005年に自らの会社である大平技研を設立、メガスターシリーズの開発および公演活動を展開している。 2004年には1号機フェニックスが川崎市青少年科学館で常設展示され、その後一部機能改良された2号機ミネルバ (Minerva) に置換された。また投影星数を560万個に拡充した3号機コスモス (Cosmos) は日本科学未来館で2004年7月11日から常設展示が開始されている。展示開始時点で、コスモスは世界最多の恒星投影数であった。4号機タイタン (Titan) は1号機フェニックスとともに移動公演用に利用されている。4号機タイタンは、愛知県で開催された愛・地球博のささしまサテライト会場にある「手塚治虫のCOSMO ZONE THEATER」でプラネタリウム投影機として使用された。また、2006年から2007年にかけて日本橋で開催された「日本橋HD DVDプラネタリウム」でも使用された。 本体形状はメガスターの球形に対して繭形となり多少大型化しているが、それでも大きさ・重量は移動に差し支えない程度に抑えられている。メガスター同様、本体に惑星投影機能は持たないが、常設展示されている3号機コスモスでは、惑星投影機(太陽・水星・金星・火星・木星・土星を投影可能)が設けられた。また、4号機タイタンにはデジタルプラネタリウムとの連動機能が設けられており、デジタル映像を盛り込んだより多彩な投影が可能となった。 2009年には、科学館など業務筋への販売用として大型ドーム用のメガスターIIAおよび中型ドーム用のメガスターIIBを発表。アストロアーツが開発した「ステラドーム」をはじめとした各社のデジタル式プラネタリウムとの連動を可能としており、神奈川工科大学厚木市子ども科学館や山梨県立科学館へ納入されたのを皮切りに、日本国内はもとより国外へも販路を広げている。
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