有限会社大平技研時代
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2005年に有限会社大平技研を設立し、代表に就任。セガトイズと共同で、世界初の光学式家庭用プラネタリウム「ホームスター(HOMESTAR)」を開発した。『大人の科学Vol.9』付録のピンホールプラネタリウムの監修も行った(ピンホール原版は大平の手による)。その後もメガスターIIをはじめとする様々なプラネタリウムを開発・製作するかたわら、メガスターやメガスターIIを用いて自ら全国各地で投影活動、プラネタリウム開発の際のコンサルティング活動なども行っていった。 大平は2003年に自伝『プラネタリウムをつくりました』を出版していたが、2005年8月にこれが『星に願いを〜七畳間で生まれた410万の星〜』としてテレビドラマ化される。また、東京大学特任講師(2005年10月 - ?)、和歌山大学客員教授、相模女子大学客員教授( - 2014年8月)も務めており、和歌山大学では光学機器の研究も行っていた。2005年には日本イノベーター大賞優秀賞を、2006年には文部科学大臣表彰 科学技術賞も受賞する。 2012年には、六本木ヒルズ52階で11月から開催の「スター・クルーズ・プラネタリウム」に総合プロデューサーとして参加。2016年1月より放映のテレビアニメ「ノルン+ノネット」には、星空データを提供した。ソニーDADCジャパンと連携し、20等星の光星を再現可能な恒星原版「GIGAMASK」を開発。2016年には光源に高輝度LEDを用い、教室や家庭などで10.5等星までの星を再現できるメガスター「MEGASTAR CLASS」を開発。販売、レンタルを開始した。 大平は「ドーム球場で、某歌手のコンサートを開催する。そのときに、ドームの天井に星を映し出すことができないか?」という依頼を受け、ミラーボールの仕組みを利用した直径500メートルのドームに投影可能な「GIGANIUM」を開発。直径223メートルのドームであるメットライフドームで実証実験を成功させ、2018年に発表。同会場において、2019年8月25日の野球の試合後に一般公開イベントを開催した。 2020年8月、セガトイズの「HOMESTAR」が「Homestar」としてリニューアルされる。なお、同年は新型コロナウイルス感染症の流行に伴うステイホームもあり、ホームスターシリーズの販売台数が前年の1.9倍になったという。2021年現在、大平は大阪芸術大学で客員教授を務めており、写真学科で授業を担当している。
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